ーーー青達の家ーーー
赤「桃は?どうだった?」
青「戻らないって……桃くんの欲しいものがnbくん達のところにあるからって」
赤「そっか………何やってんだろ俺……」
青「……」
赤「桃は賢いから、桃はなんでもやり遂げるから大丈夫って思ってた……本当は違うのに、寂しがり屋で、甘え下手で……」
青「……そうだよ。今の桃くんは我慢強くて、すごく頼れて……でも…自分を犠牲にしすぎてる」
赤「っ……俺がそうしちゃったんだよな」
青「僕も……気づいてたはずなのに気付かないふりしてた……双子なのにっ!分かってたのに!」
赤「違う、多分青が気づいても桃は隠し続ける……俺が気づかなかったのが悪い、桃を見てたつもりだった……でも見れてなかった」
青「でも、もう戻らないって…」
赤「待ち伏せする」
青「え?」
赤「授業終わる頃に校門の前にいれば桃は来るだろ?」
青「……赤にぃ、天才」
赤「まぁ、青ちゃんより頭いいかな」
青「……なんで頭いいのに桃くんのこと気づけないの?」
赤「うっ……痛いところつくね」
青「赤にぃも大変だろうけど……」
赤「青ちゃんが倒れた時、あぁ、無理させちゃったんだ、俺がもっと頑張れたらなって……まだ青ちゃん達中学1年生でさ」
青「うん……」
赤「ずっと2人に頑張らせてたなって、でも桃は無事だった。強い子なんだ、頼もしいって思った。まだ中学生の子を大人扱いに見てしまった瞬間だった……青ちゃんと同じ歳なのにね」
青「桃くん強いもん!」
赤「そうだね……でもそこが間違えだった、青ちゃんと同じ歳で、同じように寂しがり屋で、甘えた……で、よく一緒に甘えてきたよね」
青「桃くんが甘えずらそうだったから、よく一緒に甘えに行ったんだ!」
赤「今まで、双子だなぁって、思ってたけど」
青「うん……今は全然違う…そりゃ、大人になってきて違うところも出てきたと思うけど」
赤「うん……また一緒に甘えてきて欲しいな」
青「まずは桃くんに許してもらわないとね!」
赤「そうだね、明日行くわ」
青「え?大学は?」
赤「今は大学より桃ちゃんでしょ?」
青「!!……そうだね!」
ーーーnb達の家ーーー
桃「スー……スー……」
ry「桃〜?」
桃「ん……」
ry「もうそろ帰ってくるぞ」
桃「………うん」
ry「明日は学校行くか?休むか?」
桃「………」(じっとryさんを見る)
ry「ん?」
桃「……休みたい」
ry「おう、わかった」
桃「……!」
ry「責められると思ったか?」
桃「……体調悪くないのに2日も休むから……何か言われるかと」
ry「学校休みたい日もあるさ、普通のサボりなら許さないけどな?」
桃「……本当にryさんには敵わないなぁ……」
ry「んー?」
桃「俺もryさんみたいになれたら、赤にぃから愛されてたのかなって」
ry「お前は赤が好きなんだな?」
桃「……え?」
ry「お前の口から赤にぃ、赤にぃってすごい出るじゃん」
桃「……それはっ…」
ry「愛されてると思うけどね、俺は」
桃「っ……どこがですが」
ry「そりゃ、お前にとっては愛されてないって思う行動を赤がしてると、俺は思う」
桃「だったらなんで愛されてるって言うんですか」
ry「気づいてないだけなんじゃないかなって」
桃「……は?」
ry「俺だって、何もかも分かる訳じゃない。桃が寂しがってるのだって、愛されたいって思ってるのだって桃の話を聞いたからだ」
桃「でも赤にぃは、俺が倒れても一切心配してこなかった!!!」
ry「お前は赤に話したのか?寂しいって、今辛いんだって」
桃「っ……」
ry「赤に気づいて欲しいなら話さないと気づかない時もあるぞ」
桃「赤にぃは俺の事を愛してないっ!家族だとも思ってないっ!だってあんなに……あんなに気づいてもらおうと……」
ry「それすら隠してるだろ……お前…」
桃「え?」
ry「気づいてもらおうと倒れるのは駄目だが、大量に薬を飲もうとした事、自分の体を傷つけたこと、倒れようとしてる事全部隠してるだろ」
桃「見つかったら嫌われるっ!もっと愛されなくなる!」
ry「……そうか?俺は心配してくれると思うぞ」
桃「……ryさんに何がわかるの…?赤にぃが…俺だけに冷たくて、双子なのに違う扱いされて……心配もされない、見てもくれない……」
ry「俺も赤も同じ兄だ…しかもどっちも親がいない……似てるだろ?」
桃「それだけで赤にぃが俺を愛してるって分かるの?心配するって分かるの?」
ry「……生活は違うと思うが、兄には兄の思いもある。桃の性格上、赤が桃に冷たい態度を取ってしまう訳も少しわかる」
桃「………なんでとるの」
ry「お前はしっかりしてる、我慢強いし、1人で大体は解決できるだろ?」
桃「……っ」
ry「だから赤は兄が居なくても桃ならやっていけると思ったんだろう」
桃「そんなの違う……」
ry「tmもそうだった、nbよりしっかりしてるし、自分でやりたい事見つけて自由にしてた。でもたまに表情が暗くなったり、行動がおかしかったりするから話を聞いて、tmもtmで伝えてくれた。苦しい、辛いって。だから俺は気づけたし行動できた」
桃「………」
ry「でもお前はどうだ?気づいて欲しいのに隠して、自分で自分を苦しめてる。助けを求めた事あるか?苦しい辛いを隠さないで顔に出したり、行動で示したりしたか?」
桃「そんなの出来るわけない、赤にぃはそんな俺の事好きじゃないっ!」
ry「そうやって言われたか?」
桃「っ………」
ry「話してみなさい、赤に。」
桃「ryさんならわかってくれると思ってたのに……俺が素直に言えないって……言うのが怖いって……赤にぃに話せるわけないだろ!!!」
ry「分かってるよ……桃がなかなか言い出せない事も」
桃「分かってないっ!!わかってるなら赤にぃと話せなんて言わないでっ!!!」
ドタドタ……バタンッ!
ry「……はぁ……お前らは言葉足らずなだけたんだよ……」
まだ家族を好きなら、好きな家族と過ごして欲しい。まだ一緒にいたいと思うなら。ここじゃなく本当の家族と幸せになって欲しい……
ーーーnbの部屋ーーー
桃「はぁっ……ヒュー……はぁっ……」
赤にぃ言ったら絶対に嫌われるっ……
頼りないって、もっとちゃんとしろって
なんであんな事言うのっ……?
ryさんは分かってくれてるって思ってたのに…
ここなら気が楽に過ごせると思ったのにっ!
やっぱり本物の家族じゃないから…?
桃「嘘つき……」ボソッ
みんな嘘つきだっ……
青だって赤にぃだって……
nbくんも、tmくんも嘘つきなのかな……
信用していいの……?
桃「グスッ……もう……分かんないよっ……」
コメント
5件
つらぁ_:( _ ́ཫ`):_
フォロー失礼します🙇♀️
みんなが嘘ついているように思えてくるね〜、、 続き待ってます!!