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3年生組ver.

【ハチ視点】


ンナ”ァァァ

いやうるせぇな猫おい。

入学式中に猫の鳴き声。普通だったら外で鳴いていると思うだろう。


否。


明らかに自分たちの学年の列から聞こえてくる。

今自分が人間なの忘れてんのかあいつ。


長い長い校長の話や生徒会長の話と続いていき、たまに猫の鳴き声が響く入学式は無事(?)閉会した。



ハチ「瀬戸さん?」

瀬戸「ん〜?」

ハチ「式中に鳴かないでください?」

ちゃげ「やっぱ瀬戸だよねぇ?!」

めーや「近いなぁって思ってたけどやっぱそう?」

瀬戸「あれ、俺鳴いてた?」

ハチ「無自覚!めちゃくちゃ猫の鳴き声響いてましたけど!」


隣のヤツとか絶対引いてただろ….。

瀬戸の背中をドンッと叩くと「ニャ”ッ」と鳴いた。


瀬戸「ってぇな。いきなり人間として普通に過ごせるわけないだろ。」

ちゃげ「普通に瀬戸がここなのミスだよね絶対」


確かに瀬戸が1番『人間』に慣れてないわけだから人選ミスではある。でもこれもくじ引きの采配だし….。


「なぁ猫めっちゃ鳴いてなかった?」

「な!結構近かったくね?」


そんなクラスメイトの会話が聞こえ、全員で瀬戸の方を向く。


せと「なんかこれ、デジャブなんですけどw」


ふはっと笑いながら瀬戸もこっちを見てくる。いや笑ってる場合じゃねぇって。バレてないのが奇跡なんだけどこれ!なんでバレてないの?!


ハチ「気をつけろよ瀬戸ぉ。バレたら何があるかわかんねんだから」

ねろ「俺が巻き込まれんだよなまじで」


瀬戸さん慣れていってくれよ頼むから。



2年生組ver.


【みや視点】


入学式ってこんなかったるいもんなん?瀬戸たちから暇ってのは聞いてたけど、こんなにひまだしこんなにだるいもん?Kとかなんかもう死にかけてるやん、日向側の席で。俺は日陰側だからまだ楽な方か。


朝から空は晴れ模様。普通の人間なら絶好の入学式日和。しかし俺らにとっては地獄の入学式日和。一応こうなる可能性も予測して、事前に学校の裏手に魔界との扉を繋いでいたのが役に立った。


にしてもほんとに最悪のいい天気だな。



K「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」

なつ「うるさww」

みや「まじでかったるい空間だった……」

ポン酢「奏生きてる?w」

K「なんとか、なんとか……」


入学式、ホームルーム?が終わり、集合場所にしていた昇降口に集まる。叫び声とともにぜぇはぁと肩で息をしながら腰をかがめて歩いてくるKにポン酢が半笑いをしながら手を差し出すと、その手を取った勢いでポン酢の方になだれ込んだKは今にも死にそうな顔をしながら声を絞り出した。


みや「ふっw」

K「なんだてめぇ飲むものもってこいや」

みや「えー」

K「顔パス通るのお前だけなんだよ」

みや「しゃーねぇな……いや今から魔界経由して家帰るやん」

K「あ」


日のもとを歩けるプテポンと人間のいずなつは昇降口からそのまま外に出る。それと同時にポン酢からKを押し付けられ、もう一度校舎の中に入り裏口を目指す。


K「いやーなんていう天気だまじで。」

みや「回復したんなら自分で歩いてくれ」

K「あー苦しい」


裏手の扉から魔界へいき、そこで血を飲んで完全復活したKとそのまま家に帰った。



1年生組ver.


【あるま視点】


僕は人間だから、入学式は初めてじゃない。けど、施設の子が大半を占めていた入学式と違って、知っている人は数人しかいない。

そんな慣れたようで慣れていない入学式が終わり、自分のクラスに戻る。このあとはホームルームか。


影。「ゲホッゲホッ……あ゙」

あるま「ちょ、え?!」

影。「ごめ、ちょ、待ってね」


咳き込んだかげまるの口元に持っていかれた手が血で染まる。

と、吐血してるんだけど!でもかげまるなら戻せる…と思ったけど、周りが気づいてガヤガヤし出したことにより、それもできなくなった。


はた「えー何してんのー」

影。「なん、棒読みやめんかい!」

はた「血出てるけどそれ大丈夫なやつ?」

影。「あの、疲れたぁ」

あるま「わろた」


教室の扉が開き、先生が入ってきた。誰かが先生に事情を話したのか、こちらによってくる。

吐血したかげまるをみると少し動揺した後、うがいをして保健室に行ったほうがいい、もう吐きそうじゃないか、といくつか質問をした後かげまると外に出ていった。


あるま「今日天気悪いもんね」

はた「奏たちも最悪だったし、呪われでもしてんの」

「え、今日めっちゃ天気よくない?」


あ、やべここ教室だったわ。最近あの3人が晴れのこと最悪の天気とかいうから感覚バグってたわ。


影。「貧血につき鉄分募集」

あるま「鉄分w」

はた「いや鉄分てかそのものが欲しいんじゃないのw」

影。「ひぇん」

あるま「吐血したのに何事もなかったかのように帰ってくんじゃねぇ」

影。「だって何事もないんだもん。てか何事もないわけじゃなくない?!貧血だって言ってんの!!」


大きい声を出したことによってかふらついたかげまるは机に手をついてそのまま椅子に座る。そこ僕の席なんですけど。


影。「血〜血〜」

はた「ちーちー騒ぐな」

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