テラーノベル
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吉田仁人side
俺は、いつも勇斗に助けられてばっかりだった。
俺と勇斗は幼馴染で、昔から俺に何かあったらすぐ駆けつけて、心配してくれた。
佐野『じんとだいじょうぶ?』
吉田「はやといたーい、っ(泣」
佐野『おれの背中乗って!』
いつも助けてくれた。
いじめられてる時も、転んだ時も、恋愛で悩んでる日も。
高校になって、勇斗と話す機会は前より減ったけど、勇斗は相変わらず俺の事を気にかけてくれた。
最近恋愛どう?とか、勉強できてる?とか。
恋愛もすっごくちゃんとアドバイスとかくれて。
でも、俺の彼氏はいわゆるクズだった。
俺の彼氏は、
[おい仁人、金は?]
吉田「あ、ごめん…忘れちゃっ、た。」
[なに忘れてんだよおい。]
そんなことを言いながら、暴力を振るう人だった。
ある日、それを勇斗に、見られた。
吉田「っ、いたい…」
[うるせぇ。忘れたお前が悪いんだろ?お前は俺の彼女なんだから黙っとけ笑]
佐野『…じ、んと?』
吉田「…!?、」
[誰だお前。]
最悪。見られたくない人に見られちゃった…
勇斗は何でも俺のことを心配して、自分のことなんかほったらかしにしてまで俺に構う。
正直、俺は勇斗に心配をもうかけたくなかった。
勇斗なしの生活にも慣れたかった。
吉田「勇斗だめ、こっちこないで…!!」
佐野『…お前何してんだよ。俺の大事な仁人を傷つけてんじゃねーよ。』
[あ?なんだお前笑]
勇斗は俺が身体的にも、心的にも傷つくようなことをしなきゃ怒らない。
だけど、怒らせると俺の言葉すら聞こえなくなる。
佐野『俺は仁人が傷つくことされるのがいちばん嫌いなんだよ。』
[あーそうですか笑正義のヒーローごっこですか?笑]
佐野『…仁人、耳と目塞いでて。』
吉田「…うん、?」
俺は勇斗の言う通りにするしかなかった。
勇斗は、俺のことを守ってくれるって信じてる。
佐野『仁人、目閉じたまま俺の背中乗って』
吉田「…ん、」
佐野『目、開けていいよ。』
吉田「…はやと、」
佐野『…怖かったね。ごめん、ごめんなぁ。』
吉田「なんで、謝るの…?俺が言わなかったのが悪いのに、」
勇斗は、いつも大丈夫かと気にかけてくれて、しかも俺の気持ちに寄り添いすぎる癖がある。
佐野『…気づけなかった俺が悪い、ごめん。』
吉田「ねえ、思い詰めすぎだよ。なんでそんな自分を責めるの…?」
勇斗は泣いていた。
それは何の涙なのかは聞くまでは分からなかった。
佐野『…俺より、仁人が大切だから。』
『ずーっと前から好きだった。』
佐野勇斗side
俺はついに仁人に思いを告げた。
この思いは墓まで持っていくと決めていた。
だけど、仁人は彼氏に暴力を振るわれていて、
もう恋愛は一時しないだろう。
俺は好きな奴を守れなかった。
佐野『ずーっと前から好きだった。』
吉田「…え?、」
佐野『俺、小さい頃から好きだったよ。だけど、仁人は別の奴好きになった。…でも俺は仁人が幸せなら良かったよ。』
仁人は俺の言葉を目に涙を溜めながら、俺の目をじーっと見ながら聞いていた。
佐野『…でも、仁人は暴力受けてた。』
吉田「…うん、」
佐野『俺さ、今まで心配してきたの、好きな奴守るためだよ。』
吉田「…俺を、守るため?」
佐野『ごめんな。本当に大好きだった。愛してた。』
俺は仁人に思いを伝えて、もう満足していた。
もう返事なんか要らない。
仁人とはもう関わらなくたっていい。
守れなかった罰として。
吉田「…ねえ、俺の話きいてよ。」
佐野『…え、?』
吉田「…俺もだいすきだよ。勇斗は守れなかったって言うけど、今守ってくれてるじゃん。それだけで、俺はいいんだよ…っ」
「守るって、最初から守れる人なんて少ないよ。最初からじゃなくても守れる人こそ、ヒーローだよ。」
佐野『仁人…』
吉田「ありがとう。守ってくれて…本当に、このままじゃ俺、消えてた…笑」
仁人は、寂しい目をしながら笑っていた。
そんな顔、俺はさせたくない。
仁人には目の奥から笑っていて欲しい。
佐野『仁人、俺で良ければ、付き合ってほしい…』
吉田「…待ってたよ、喜んで。」
短いし没のような作品ですけど…
タイトルに関しては、 空気って人間に必要なものじゃないですか 。 なので、吉田さんにとって佐野さんは必要なものだよ という事を伝えたくて、このタイトルにしました𝜗𝜚꙳.*
そして リクエストお待ちしております︎︎𓂃⟡.·
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