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ゆりちゃんはまた転校してしまって、同じ中学に行ってない
私は有優ちゃんともう一度同じクラスになることができた
そしてまた友達ができた
体力テストの時ペアを組んでと先生に言われて私はもちろん有優ちゃんと組んだ
そのときだった
「私も一緒にやっていい?」
同じクラスの愛琴という子に話しかけられた
全然知らない子に話しかけるということは仲のいい子が居ないんだろうと思って、いいよ笑と言った
誰も知り合いが居ないところで行動するのは辛いと思って私はその子に明るく接した
部活も同じ美術部で私たちはすぐに仲良くなった
時が過ぎて夏休みに入った
近くにスケート場があったから、2人でよく遊んだり、近くの公園でも一緒に遊んだ
有優ちゃんは部活が吹奏楽部で忙しいようで、都合が合わなかった
夏休み明け
前期期末テストが行われて、私は2人よりテストの点が悪かった
この時ぐらいからだった
私が愛琴ちゃんに嫉妬し始めたのは
その子は絵の具で絵を描くのが上手くて、頭も良くて運動もできて、落ち度が全くない子だった
有優ちゃんもそうだったが、絵を描くというところで得意なところがなかった私は愛琴ちゃんだけに嫉妬した
なんせ私は保育園の時から塾に行っているのに一向に頭が良くならず、運動もできなかったからだ
それにだんだんと愛琴ちゃんとは話が続かなくなってきた
そのせいかその子の悪いとこばかり目立ってきて、時間にすごくルーズとか、いつも人任せなところなど、一緒に居ても楽しく無くなってきてしまったのだ
そんな時だった また席替えが行われた
これがなかったら私は苦しまずに済んだのかもしれない