⚠ 自作ホラー小説(本当は二次創作でも良かったんだけどそこまで変わらないから一次創作で)
人外(神様)
ちょっとホラーチックかもしれない
いじめ描写あり
「神って、信じてる?」
それを聞かれたら普通の人なら「は?」「宗教?」と茶化す人が多いだろう。
実際私もそうだった。
ー彼女と、出逢うまでは
小学生の頃、だろうか。
私はその時期、簡単に言えば「いじめ」にあっていた
かと言って殴られるとかは無かったけど、とにかく陰湿だった
私が話しかけても無視をされたり、上靴に画鋲などのシンプルなところから、私の家が親が共働きで私だけな日も多いので、ポストに変なものが入っていたり、とにかく色々されていた。
でも私も馬鹿ではないので、これ以上このままだと他にも色々されるかもしれない、そう思い、学校から帰るときに毎日あることをするようになった。
そう、
近くの神社に行き、御参りをすることだ
まだ小学生なので、お金も無いしただ手を合わせるだけだったが、それだけでも少し救われる気もした
手を合わせ、願い事をする
(……こんな日常が、早く終わりますように)
その日は、いつもと同じように手を合わせ、願い事をし、その辺に置いていた荷物を取り、家に帰ろうとしていた
そしたら、いつもと違う展開になった。
「…ねぇ、君!」
何処からかしたその声に驚き、周りを見渡す
でも、辺りには誰も居なかった
「そっちじゃないよ!!、上!」
『上』と言われ、その通り上を向くと、鳥居の上に誰かが居た。
私と同じくらいの背の、動物のような耳が生えた女の子だった。
「……!!?、なんで、そんな所に……、?」
そう呟き、女の子の方に少し大きい声で声をかける
「な、なんなの…?!、てか…!危ない…よ、?!」
そう言うと、女の子はニコリと笑い、ひょいっという擬音を立てるようにこちらへ飛んできた
「ねぇ、君、!最近良く来る子だよね!」
「そ、そうだけど……、」
彼女は目を大きく開け、顔を寄せてくるので少し後ずさりしながら話をする
「ねぇ…、誰…なの…、?」
少し恐怖しながらも、捻り出すようにそう言う
「……う〜ん……」
彼女はピタリと動きを止め、考えるようなポーズをする
「…簡単に言うと……」
「神様!!」
答えが浮かんできたのかと言うような顔をし、そう元気に彼女は言った
「……神…様…?」
「そ、そんなのいるわけ無いじゃん…、冗談も程々にしてくれる…?」
「えー?!君、このお耳を見ても信じてくれないの〜?」
「いや……、ってホントだ…動いてる…付けてるんじゃないんだ…」
彼女のペースに乗せられてしまっているが、一番気になっていた質問をする
「…にしても…、神様…は、なんで急に私の目の前に…?」
「…ふぇ?」
「ふぇじゃなくて…」
最早笑いも出てきてしまったが、話を早く聞きたいのでもう一度聞く
「…うーん、なんでだろう…」
彼女は先程より長く唸りながら考えている様子だった
「…あたし、ね」
先程の笑顔からは考えられないような落ち着いた顔で彼女は語り出した
「なんだか、人が辛そうな所をみるとついでちゃう癖があって、」
「…え、?」
「あたし、何人かいる神様の一人だから、他の神様にそういうところ直せって言われてるんだけどね〜…あはは…」
苦笑いをしながら自虐も混じえて話す彼女は、なんだか、私と似ている気がした
「…ねぇ、君、いじめられてるんだよね」
表情を戻し、彼女はそう聞いてきた
「…うん、まぁ…、」
「…もう、この日常を辞めたい…と、」
「…うん」
そう私が応えるのを聞き終えると、彼女は立ち上がって、少し大きい声で言った
「…じゃあ、あたしが終わらせてあげる」
「…え、?」
そう言うと、彼女はどこかへ消えていった
「…なん…、だったん…だろ…」
その日は、そのまま家へ帰った
次の日
「んー……」
いつも起きる時間に起き、身体を伸ばす
「……なんだ…、何も変わんないじゃん…、やっぱ幻覚だったんだよ…、」
そんな独り言を呟き、準備を始めた
〜学校
憂鬱な気分で学校に行き、下駄箱を確認する
上靴の中を見ると普段と違い、普通の子と同じように、きれいな上靴だった
不思議に思いながらも、教室に向う
そしたらいつもより騒がしい声が聞こえてき、教室に入るといつもなら私をいじめてくる人達がまだ来ていなかった
いつもなら最初くらいに来ているのに、不思議に思っていたけど、逆にラッキーだと思い何人かの横を通り自分の席へ行く
少し経ち、先生が教卓へ急いで来た
「皆さん…!!、このクラスの〇〇さんたちがー
-昨日、交通事故に遭い、意識不明になっています…
「……え…?」
神は、信じたほうがいいかもですね。
コメント
4件
口調だけで理解できてしまう← 毎度の如く神でございます
ちなみに耳は伏見稲荷の狐です 本当は僕の推しカプのあの方たちでも良かったんですが悪役みたいになるので(?)オリキャラといいますか、一次創作にしました