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中学生wkmr
「あ、omr。放課後さ、教室残っててくれないかな」
「え?なんで」
「いーから。
……あ、イヤなことするわけじゃねえから。それだけは言っとく」
「う、うん……」
不安を感じながらも、教室に残ってみることにする。
放課後。
「…」
みんなが教室から出ていく中、僕ら2人は教室に残った。
先生が、
「あれ。2人ともどうしたの?部活行かないの?」
と声をかけた。
「あっ。すんませーん。出まぁす。」
そう言ってwkiが僕の手を引く。
「ごめん、場所変えよ」
……
体育館裏
「えっと……どうしたの」
「…引かずに聞いてくれるって約束する?」
「うん…?わかんないけど多分」
「俺、omrのことが好きだ」
「付き合ってほしい」
時が止まった気がした。
わからない。目の前の彼が何を言ってるのか
瞬時には理解できなかった。
あれが半年前の出来事。
最初は絶対に罰ゲームだと思ったからこう言ってしまった。
「…冗談でしょ?罰ゲームか何かならやめてほしい…な」
「!?ちが、罰ゲームなんかじゃ!!」
あまりにも必死で訴えかけてきたから、流石に突き放すのも違うかなって。
こんなこと滅多にないし、ずっとかっこいいとは思っていたからOKした。
そんなわけで、僕はwkiと付き合っている。
彼は、背が高くてすらっとしていて、顔がかっこいい 陽キャ。
僕とは違う。すごく。
でも、人間は自分と違うタイプに惹かれるらしいから、まあ別に僕が彼を好きなのも変ではないのかな。
彼がなぜ僕に惚れたかは全く分からないが、今とても幸せだ。
優しいしカッコイイし、僕に純粋な愛をくれる。
wkiがいいやつだからか、クラスメイトもすんなりと僕らが付き合ったのを受けいれてくれた。
たまに放課後遊びに行ったりもした。
彼と付き合ってから、初めて学校が楽しいと 思えた。
そんなある日。
クラスメイトのAからこんなことを言われた。
「なーなー、お前らってもうそーいうことしたの?」
「そーいうこと…?」
2人揃って首を傾げる。
「あれだよ、あれ!カップルとか夫婦が愛を確かめあう…」
えっと、それって…
……キス!?
wki side
カップルとか夫婦が愛を確かめ合う…??
それってもしかして、
て、手を繋ぐ…!?!
いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!
そんなのまだ早いって。それに、mtkがどう思うかわかんないし…
いや、でも…そういえば俺らって恋人だもんな。そろそろ、こういうことしてもいいのかな…今日帰るとき、やってみようかな…
そんなことを思いながら、mtkの方を見る。
彼は、顔を真っ赤にしていた。
あー…
やっぱり、mtkも思ってるのかな…
手を繋ぐなんてまだ早い、とか
照れる、とか…。
あ、そうだ。こいつに返事しなきゃ。
「いや、まだかな…だって、まだ中学生なんだし あんまり恋人っぽいこと、したことないかもな」
「へぇ〜。まあ、今度やってみれば?
休みの日の夜とか笑 泊まりとかしてさ」
「休日の夜である必要あるか……?」
疑問に思ったが、まあこの話は終わりだ。
丁度昼休み終わりのチャイムがなったので、授業の準備をしに行く。
……あれ?
なんだろう。今、Aの話を思い出すと不思議な点がいくつかある。
まず、カップルだけではなく夫婦、とも言ったこと。
そして休日の夜、と言ったこと。
あとは…やけにニヤけていたこと。
……!?
さっきより顔が赤くなっているのを感じた。
アイツがさっき言っていたのは、手を繋ぐことじゃない。
……キスだ。
そんなこと、そんなことできるわけが……
恥ずかしくなって咄嗟に触った頬は、熱を帯びていた。
omr side
キス…キス……
キスのことばかり考えてぼーっとしていた。
してみたい。wkiとキスしたい。
いつのまにかこんなにもwkiへの恋心が大きくなっていたなんて。
そんなことを思いながら、次の保健の授業の準備をした。
……ん?保健…体の成長、……赤ちゃん…
…!?
え、Aくんが言ってたのはもしかして
このことなのだろうか……!?
だとしたら、だとしたらやばい。
まだ中学生なのに!そんなことをするはずがない……!!
気になってwkiの方を見ると、ものすごく赤くなった顔を手で覆っていた。
この反応を見るに、彼もさっきの会話ではキスを想像していたんだろう。
流石に…してないよ…。
でも、いつかは。
いつかは彼と、そんなことをする日が来るのだろうか。
この日の帰り道、wkiさんは手を繋ぐとこから始めようとしたそうですけども🤩omrさんは「え?手?そこから??」ってなってる。
いつもより長くなっちゃった!!