テラーノベル
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着いたのは、カラオケ店。
金欠なのでお金を使わないよう徒歩で来たので、かなり足はびしょびしょに濡れている。
私は傘を畳んで中に入った。
「いないじゃん…」
ロビーに居たのは、私と店員さん。そして部屋が空くのを待っている3、4人の男の人。
「外で待ってる、って言ってたのに居ないから見てみたら…」
もしかしたら場所を変えた?ともう一度LINEを確認する。
通知はゼロ。咏にしては珍しい。
(いつも私がなかなか来ないとスタ連とかしてくるんだけど…)
『ついたよ。もう部屋居たりする?』
と送ってみた。
「……」
(おかしいな…)
中々既読がつかない。いつもなら通知が来た瞬間既読がつくのに。
「……まさか。」
そう言って私はお店を飛び出した。
咏は男遊びも激しい。それにモテるしよくナンパもされる。
(無理やり連れて行かれたりだって…)
私はカラオケ店から咏の家の道を走った。
「いない…」
運動音痴だから、もう走れる程の体力はない。
「どうしよう…」
さっき走って来た道を、もう一度歩いてみた。
やっぱり咏らしい姿は見当たらない。
「……」
連れて行かれたりでもしたら、GPSでも無い限り分からな……
「………位置情報…」
私は急いでスマホを立ち上げた。
「やっぱり…」
インスタを開くと、咏は位置情報を晒していた。
(連れて行かれそうになった時、咏がやったのかもしれない。)
私はもう残っていない体力を無理やり削って、咏の居る場所まで走り始めた。
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