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リキトは俺を笑顔で迎えてくれた。コイツにとって俺は過去の戦友だからだ。
湘南をまとめていた俺、横浜はツバキ、町田相模原はこのリキトが仕切っていた。
この様子だとツバキはリキトに俺とあった事は言ってないのだろう。
「誰からきいたんっすか、俺がここにいる事」
「昔のだちに聞いたんだよ」
「少し老けたけど、変わってないですね」
俺はリキトに何故、893の道に入ったか尋ねた。
「あの鎌倉の決戦ですよ。。。あんたの彼女に手を出したせいです。」
リキトはあの決戦のあと、誰がかわからないが村上組の関係者にツグミに手を出したという垂れ込みをされたようだ。実際にはツグミがリキトに深手を負わせたのだが噂に尾鰭がついて加害者になったのだろう。その時の#禊__みそぎ__#として組に尽くしているといっていた。やはり、藍原の情報とおり、ツグミは893の娘だった。
「お前は昔からの友人だ、俺も腹をわって話す」
俺はユリとノエルを巻き込んだ事件、そしてその妹である藍原楓の事を話した。
リキトはノエルの死の悲しみを断ち切れていいないのだろう、振り絞るようにあの時起きたことを話だした。
あの日、歌舞伎町の雑居ビルに呼び出しのはノエルを殺すのを装い、黒真会の呪術師にかけられた呪術を解かせるためだったようだ。
計画が崩れたのは、付き添いできてしまったユリの存在だった。
黒真会の呪術師と共にいた幹部がユリの父親だったのだ。
「ん?ちょっと待て、ユリの父親が黒真会の幹部だと?」
「あぁ、あいつも、父親も戸惑っていたよ、呪術だの宗教だの俺も信じていなかったがアイツらは本物だ」
リキトの話によるとユリに呪術をかけたのは父親だったそうだ。ノエルは呪術師により術を発動され止める事が出来なかったようだ。
ユリの父親はユリの命は奪わず、死んだように偽装したということなのか。
そうなると父親ならユリの呪術を解読できるのかもしれない。
「黒真会と連絡は取れるのか?」
「あの事件依頼、黒真会がらみは俺は拒絶されて無理だ。今でも組の幹部からは睨まれている、この店の経営で俺の右に出るものがいないから生かされているようなものだ。」
「あんたは、呪術とか宗教とか信じているのか?」
「実はな、俺も最近目覚めちまってな、実はユリの姿も見えている」
ユリの姿がない。。。最近、四六時中俺の側に憑いていたユリが姿を消した。藍原のところに戻ったのか?
スマホの着信音がなる。藍原だ。
「どうした?」
「先輩、今NAOTOさんから連絡があってお姉ちゃんの意識が戻ったって」
「リキト、ちょっと急用ができたからまた時間あるときに顔だす」
俺は急いでクラブルージュを飛び出し、ユリの入院している病院に向かった。