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僕らはまだ死にたくない!!
第20話.調子はどう?
▼START▼
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🌙.*·̩͙目線
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⚯˶「っ…バカだよね…。こんな事して…姉さん
が戻ってくる訳でもないのにッ……!!」
🧸*̩̩̥「…それって……っ。ぃゃ…。」
そう言った玖音さんは寺内さんを抱きしめた。
此処だけを見れば誰もが姉弟に見えるような。
優しく、……包み込んでいた。
声を上げながら寺内さんは泣いた。
⚯˶「っ……ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁ一……ッ!!」
僕は何も出来なかった。いや。する事が__
出来なかった。
僕も兄ちゃんを事故でなくし、自暴自棄に
なった事もあった。
何も出来ず、ただただ息を吸って吐く事しか…。
何度死のうとしたか。何度怖がったのか。
同じような事を経験しても。僕は弱い。
ただ___
🌙.*·̩͙「……大丈夫だよッ」
そう言って抱きしめる事しか……
僕には出来なかった。
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🫖𓈒𓏸目線
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『誰がすると思ってんの?安心しとけ馬鹿。』
そんな事を言っていた僕だが、今は
不安と緊張
に駆られていた。
🫖𓈒𓏸(大丈夫…集中……)
ちゃんと1回成功させてるんだから……。
と、自分に言い聞かせながら大きく深呼吸を
する。
緊張感が走る中、小さく「にゃー」と鳴くのは
前に■■達が猫を飼いたいと言っていた時、
公園で捨てられていた子猫を拾ってきた。
その子猫はとても弱っていて、すぐさま病院に
連れて行き、検査や薬をして、やっと元気に
なり始めた。
名前は『ミケ』。なんたって、三毛猫だから。
最初は、
🫖𓈒𓏸「……可哀想じゃない?」
なんて言っていたけれど、飼っているうちに
『ミケ』じゃないと落ち着かなくなった。
やはり、慣れは怖い。
「にゃー……にゃー……」
そう言って転んでいる寿葉にスリスリと顔を
近ずける。
きっと起きていたら、
🎐🫧「っ!!可愛い〜!!無理っ!!天使っ!!」
とか言って天使が天使を抱きしめるだろう。
「にゃー……にゃー……」と鳴くミケは
本当に寝てるの?死んでないよね?
と言わんばかりに顔を擦り確認している。
🫖𓈒𓏸「…笑これから始めるからちょっと退いて
ね〜。」
と、ミケを抱き上げ僕の部屋に隔離した。
🫖𓈒𓏸「……2人だもんなぁ。時間かかりそう…。」
と、少しばかり面倒くさがりながら準備する。
🫖𓈒𓏸(久々で怖いけど……。)
■■が早く■■に言えるよう頑張るか〜。
と、気合いを入れ、僕はメスに手を掛けた。
あれから何時間が経っただろう。
数時間こもっていたから外の空気が美味しく
感じる。
あの麻酔の量だと、もう数時間は起きない
だろうし…。
そう思った僕は■■……いや。今は寺内……
だったっけ。
寺内の様子を伺いに部屋を出た。
ドアに手を掛け、入るか悩む。
🫖𓈒𓏸「…だっせ〜。笑これじゃ変わんないよ。」
そう呟き、ドアノブに手を掛け、開けた。
『ガチャ…』
という音がして、ドアが開く。
🫖𓈒𓏸「……やっほ〜。調子はど…う…。」
大きな声で話しかけに行った僕は少しずつ声量
を落とし、「ちゃんとやれてんじゃん笑」と呟く。
🫖𓈒𓏸「…そんなんじゃ風邪引くよ〜」
と、3人に布団を被せ、部屋を後にした。
だが、特にする事も無いので、皆が起きるまで
少しの間隔離していた奈桜君の様子を見ること
にした。
主に幻覚をよく見るようになり、危ない為、
部屋を別にし、少し薬を飲ましている。
薬と言っても危ない物では無く、……まぁ
精神安定剤とか……。うん。まぁ、人体に
そこまで影響の無い、安全な物だ。
🫖𓈒𓏸「奈桜く〜ん。調子はどう?」
扉を開けながら話しかける。
🍎 𓈒𓏸「ぅわぁぁぁ!!……んぇ。」
今までずっと叫んでいたのだろう。
声が少し枯れている。
🍎 𓈒𓏸「…兄ちゃっだ!!」
キラキラとした目で見つめてくる奈桜君。
🫖𓈒𓏸「…ごめんねぇ。お兄さんじゃないなぁ。」
ん〜。やっぱり効いてないなぁ。まぁ、こう
なるとは思っていたけど……。と、頭を撫でる。
🫖𓈒𓏸「……本人じゃなきゃ駄目かぁ。」
奈桜君は少し障害か何かを持っている可能性が
まぁ……うん。高い。100%で表すなら120%
とか。そういう位に。
🫖𓈒𓏸(お兄さんの方は分かってるっぽいな…。)
奈桜君の様子的には何もかもがお兄さんに
見えているのか。どんな症状かは人によって
違う。1だと思っていても、本人からすると2
だったっということも充分有りうる。
🫖𓈒𓏸(……難しいな。)
でも、ここまで行くと身内に何かあるという
可能性が高いな。
僕は……僕らはこの様な事をするのは初めてだ。
もし仮に身内に何かあったとして、何がある?
身内で最近亡くなった人は居なかった。
病気になった人も。
……この計画に似た物にあったとしたら__
🫖𓈒𓏸「……聞いた方が早いか。」
そう思った僕は考えるのを辞めた。