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僕らはまだ死にたくない!!

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僕らはまだ死にたくない!!

20 - 第20話.調子はどう?

♥

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2025年03月27日

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僕らはまだ死にたくない!!

第20話.調子はどう?

▼START▼

_____________________

🌙.*·̩͙目線

_____________________

⚯˶「っ…バカだよね…。こんな事して…姉さん

が戻ってくる訳でもないのにッ……!!」

🧸*̩̩̥「…それって……っ。ぃゃ…。」

そう言った玖音さんは寺内さんを抱きしめた。

此処だけを見れば誰もが姉弟に見えるような。

優しく、……包み込んでいた。

声を上げながら寺内さんは泣いた。

⚯˶「っ……ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁ一……ッ!!」

僕は何も出来なかった。いや。する事が__

出来なかった。

僕も兄ちゃんを事故でなくし、自暴自棄に

なった事もあった。

何も出来ず、ただただ息を吸って吐く事しか…。

何度死のうとしたか。何度怖がったのか。

同じような事を経験しても。僕は弱い。

ただ___

🌙.*·̩͙「……大丈夫だよッ」

そう言って抱きしめる事しか……


僕には出来なかった。


_____________________

🫖𓈒𓏸目線

_____________________

『誰がすると思ってんの?安心しとけ馬鹿。』

そんな事を言っていた僕だが、今は

不安と緊張

に駆られていた。

🫖𓈒𓏸(大丈夫…集中……)

ちゃんと1回成功させてるんだから……。

と、自分に言い聞かせながら大きく深呼吸を

する。

緊張感が走る中、小さく「にゃー」と鳴くのは

前に■■達が猫を飼いたいと言っていた時、

公園で捨てられていた子猫を拾ってきた。

その子猫はとても弱っていて、すぐさま病院に

連れて行き、検査や薬をして、やっと元気に

なり始めた。

名前は『ミケ』。なんたって、三毛猫だから。

最初は、

🫖𓈒𓏸「……可哀想じゃない?」

なんて言っていたけれど、飼っているうちに

『ミケ』じゃないと落ち着かなくなった。

やはり、慣れは怖い。

「にゃー……にゃー……」

そう言って転んでいる寿葉にスリスリと顔を

近ずける。

きっと起きていたら、

🎐🫧「っ!!可愛い〜!!無理っ!!天使っ!!」

とか言って天使が天使を抱きしめるだろう。

「にゃー……にゃー……」と鳴くミケは

本当に寝てるの?死んでないよね?

と言わんばかりに顔を擦り確認している。

🫖𓈒𓏸「…笑これから始めるからちょっと退いて

ね〜。」

と、ミケを抱き上げ僕の部屋に隔離した。

🫖𓈒𓏸「……2人だもんなぁ。時間かかりそう…。」

と、少しばかり面倒くさがりながら準備する。

🫖𓈒𓏸(久々で怖いけど……。)

■■が早く■■に言えるよう頑張るか〜。

と、気合いを入れ、僕はメスに手を掛けた。



あれから何時間が経っただろう。

数時間こもっていたから外の空気が美味しく

感じる。

あの麻酔の量だと、もう数時間は起きない

だろうし…。

そう思った僕は■■……いや。今は寺内……

だったっけ。

寺内の様子を伺いに部屋を出た。




ドアに手を掛け、入るか悩む。

🫖𓈒𓏸「…だっせ〜。笑これじゃ変わんないよ。」

そう呟き、ドアノブに手を掛け、開けた。

『ガチャ…』

という音がして、ドアが開く。

🫖𓈒𓏸「……やっほ〜。調子はど…う…。」

大きな声で話しかけに行った僕は少しずつ声量

を落とし、「ちゃんとやれてんじゃん笑」と呟く。

🫖𓈒𓏸「…そんなんじゃ風邪引くよ〜」

と、3人に布団を被せ、部屋を後にした。



だが、特にする事も無いので、皆が起きるまで

少しの間隔離していた奈桜君の様子を見ること

にした。

主に幻覚をよく見るようになり、危ない為、

部屋を別にし、少し薬を飲ましている。

薬と言っても危ない物では無く、……まぁ

精神安定剤とか……。うん。まぁ、人体に

そこまで影響の無い、安全な物だ。

🫖𓈒𓏸「奈桜く〜ん。調子はどう?」

扉を開けながら話しかける。

🍎‪ 𓈒𓏸「ぅわぁぁぁ!!……んぇ。」

今までずっと叫んでいたのだろう。

声が少し枯れている。

🍎‪ 𓈒𓏸「…兄ちゃっだ!!」

キラキラとした目で見つめてくる奈桜君。

🫖𓈒𓏸「…ごめんねぇ。お兄さんじゃないなぁ。」

ん〜。やっぱり効いてないなぁ。まぁ、こう

なるとは思っていたけど……。と、頭を撫でる。

🫖𓈒𓏸「……本人じゃなきゃ駄目かぁ。」

奈桜君は少し障害か何かを持っている可能性が

まぁ……うん。高い。100%で表すなら120%

とか。そういう位に。

🫖𓈒𓏸(お兄さんの方は分かってるっぽいな…。)

奈桜君の様子的には何もかもがお兄さんに

見えているのか。どんな症状かは人によって

違う。1だと思っていても、本人からすると2

だったっということも充分有りうる。

🫖𓈒𓏸(……難しいな。)

でも、ここまで行くと身内に何かあるという

可能性が高いな。

僕は……僕らはこの様な事をするのは初めてだ。

もし仮に身内に何かあったとして、何がある?

身内で最近亡くなった人は居なかった。

病気になった人も。

……この計画に似た物にあったとしたら__

🫖𓈒𓏸「……聞いた方が早いか。」

そう思った僕は考えるのを辞めた。

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