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ムラクモ「そうだっ。あなたにはまだ言ってませんでしたね。この歴史直視型お化け屋敷の経営者は黒井カラスさんの母親なんですよ。黒井の家長の父親は資産家で実業家ですがね。T「えええええええ?!!本当ですか?!!」
ムラクモ「ええ、本当です。なぜなら黒井家一族は隠れキリシタンの子孫で、ご先祖様たちが受けた拷問、歴史を忘れないようにお化け屋敷を作りました。それからこのフリーク区の創立に関わっていたのも当時の黒井家なんです。なのでその投資事業に成功して大金持ちになりました。なので黒井カラスさんはその一人娘ということになります。あっ。黒井家の中に入るとお化け屋敷並みにキリシタンたちの血まみれの拷問の人形、踏み絵とかがたくさんありますよ。」
T「じゃあカラスさんは幼い頃からお化け屋敷だけじゃなくて、このご先祖様が受けた拷問を日常的に見てるってことですね?凄いメンタルじゃないですか?!!」
ムラクモ「どうやら話によると江戸時代初期、徳川家光の時代、島原の乱で敗れたキリシタンの1人だったのが黒井家のご先祖様でした。
その方が、隠れキリシタンという異質を継承するために山中に隠れて、明治時代になるまで200年間キリスト教を密かに信仰していました。」
T「私は歴史大好きですけど、今考えると黒井家一族はキリシタンとバレないように密かに江戸時代にキリスト教を信仰して、独自に形成したってことですよね。私にとってはスペイン帝国の植民地支配と豊臣徳川政権による迫害の板挟みでしたので、複雑な気持ちですよ。あの歴史と似てますね。」
ムラクモ「何がですか?」
T「15世紀のコロンブスによる新大陸発見は先住民虐殺の歴史でもありますからね。当時のスペイン王国が当時のバーラト国(インドの自国名)に向かう時に航路として当時敵対していたオスマン帝国の通路を通らなければ行けませんでした。香辛料を獲得して利益を得たかったんです。そんな時に当時のスペインの国王はコロンブスを派遣しました。アフリカの下まで行ってバーラトには行くことはできず、偏西風を使って新大陸に着きました。」
ムラクモ「そしてその先住民たちのことをバーラト、インドの人たちと勘違いして生まれた言葉がインディアンという訳ですか?」
T「その通りですね。ただ、私はネイティブアメリカンと呼びたいですね。コロンブスは当時のネイティブ系と仲良くなって距離が縮まちゃタイミングで撃ち殺して虐殺しました。それだけではありません。ヨーロッパで持ち込まれた病原菌が広まって次々と亡くなってしまいました。当時のネイティブ系はその病原菌に免疫を持てなかったからだと言われています。」
ムラクモ「正義って難しいですね。コロンブスもスペイン王国のために正義を掲げて、ネイティブ系の人たちも土地や信仰のための正義を掲げていましたから。確かに、日本のキリシタン迫害と重なりますよね。」
コメント
1件
読み終えました……🌙 今回、歴史の重さががつんと来ましたね。黒井家が隠れキリシタンの子孫で、その迫害の記憶を忘れないためにあの街があるっていうのが、すごく考えさせられる展開でした。そしてTさんのコロンブスの話に繋がっていくのも、同じ「正義の衝突」として響くものがあって…。ただのホラーじゃなくて、ちゃんと向き合わなきゃいけない歴史の話として書かれてるところ、本当に好きです。黒屋さん、次も楽しみにしてます🤍