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☆第二話☆
バレた…
あああああああバレたぁ…
必死に隠してきた私の秘密がぁ…
見つかってしまった。しかもあんなギャルみたいな、いかにも陽キャに属するような人に。
だが幸いあの雛西風花という一年は言いふらすつもりはないらしい。
それが本当に不幸中の幸いだ。
とりあえず今日の放課後、C校舎の第二会議室に来いと言われた。
第二会議室というのは、C校舎の最上階である4階の端っこに位置する部屋である。
ほとんど人の出入りがなく、今でも壁は真っ白で床も黒ずみがなくて汚れておらず、新品のような教室だ。
元々どこかのクラブ活動で使われる予定だったらしいのだが、そのクラブが地域の大きいクラブに統合されて、ここが使われることはなかった。
その上もううちの学校にはA校舎2階に第一会議室がある。教師たちは大抵ここで会議を行う。
第二会議室なんてわざわざ使わない。遠いからだ。
だからこそ雛西はそこを選んだのだろう。
…何されるんだろう。
そんな不安を抱えながら放課後まで過ごした。お陰で授業は全く集中できなかった。どうしてくれるんだ雛西。
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放課後がやってきた。ため息混じりの呼吸をしながら、底のない不安でぼっーとする頭を脚で運ぶ。
4階というのも地味にきつい。早く帰りたいから荷物ごと持ってきた。そのせいか4階の階段を上り切る頃には、心拍数が少し上がっていた。
やっぱ体力ないな私…
そう思いつつ廊下を歩く。
生徒会準備室やら小会議室やら、いつ使うんだと言った名前の教室の前を通る。廊下の窓から街が一望できる。
さすが4階、景色だけは一級品。
そうこうしているうちに着いてしまった。
恐る恐る入ると…誰もいない。
遅れてるのかな?
そう思いつつ周囲を見渡すと、端っこの机からぴょこんと可愛らしく薄桃色のツインテール少女が現れた。
「せーんぱい!」
彼女はてくてくとこちらにやってくる。足取りが何とも可愛らしい。
明るい声で私を呼ぶ。距離が近い。
「…なんで隠れてたの?」
「いいじゃないですか、ワクワクしてもらいたかったんです」
ワクワクしないよ。そもそもこんなところに呼び出されてる時点で。
ていうか、本題に入らなきゃ。
「というか…条件は何?」
「よくぞ聞いてくれました!それは…」
一体何が来るんだ。
私は少し身構えた。
「……あれ?先輩が背負ってるそれ…」
「ん?バイオリンだよ、練習してるの」
雛西の視線は私の背負っているバイオリンケースに移った。
「えーっ先輩すごい!聴きたい!」
「えぇ…」
本当に自由奔放だな、こいつ。
今話題変わったし。本当は何させるつもりだったんだ。
でも、バイオリン弾くだけなら楽勝。
「いいけど…曲何がいいとかある?」
「んー…わたし音楽詳しくないので、先輩が得意なやつあったらそれでいいです」
得意なやつ…ね。
まぁあれでいいか。
私はケースからバイオリンと弓を取り出し、弦の上をなめらかに滑らせた。
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瀬名 紫陽花
コメント
1件
寺島あおいです🤍 「バレた…」の一文から冒頭で一気に引き込まれました。秘密を知られたヒロインの焦りと、対照的にふわっとした雛西さんの距離感が絶妙で、読んでいてドキドキしました。最後、バイオリンを披露することになって「楽勝」と切り替える切り替えしの速さも良い。穏やかな終わり方だけど、秘密の行方がすごく気になります…!続きが待ち遠しいです🌷