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同じくらいの年の子どもたちと一緒に食べることは久しぶりだったが意外と打ち解けられた。サイモンも意外と打ち解けていったのは良かったな。単純に色々めんどくさいことに遭って精神的にまいっていたんだろう。
そして次の講義が始まるまでの2時間くらいは校舎内の探索に当てた。色々興味深い発見はあったしある程度校舎棟の位置関係は理解できた。そして次の講義があるのは少し離れた実践的講義棟にある闘技場だ。つまり剣術の授業。
「剣術を担当するイーズだ。しっかりと剣術について教えていくのでみんなついてきてくれることを願っている。まずは実力測定だ。アルヴィアン、こっちに来い。君だけがまだ測定をできていない。」
「はい。」
そう言って俺はイーズ先生のところに行く。
「なるほど。興味深いな。君とはちょっと実践形式でやってみようと思う。俺に勝てたら君の今年の成績はAだな。」そう言って彼はレプリカの剣を差し出す。
「いつでもいいですよ。」
そして俺は受け取る。
「それでは試合開始。」補助教員がそう宣言する。
「どうぞ、イーズ先生。」そう言って俺は剣をぶら下げたまま静止する。
「それでは行かせてもらう。」
そう言ってキレイな所作でイーズ先生は剣を突いてくる。俺はそれを弾き落とす、そしてイーズ先生と同じ所作で剣を突き出す。彼はそれを上に弾き、今度は斜め左から斬りつけようとする。そして俺も同じ動作をとる。
「そこまで。」そうイーズ先生は宣言する
「俺の想定通りか。面白い。君には才能がある。Aを与えるべきだな。他の生徒諸君は理解できたか。彼の即興の反応を。俺と同じ動作を彼は一瞬のうちにマネした。これも剣術のスタイルの1つだ。派手ではないが実践的な剣術。このような剣術を本来教えるのは3年目以降のはずなんだがな。」
「いや、なんとなくできただけですよ。」
俺はそう返す。剣術に夢中な教師か。楽しくなりそうだ。
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