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神の光の柱

17 - 第17話私 には、わからないことが多すぎる。

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2022年10月14日

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には、わからないことが多すぎる。

だけどそれでも私は、 目の前に広がる光景から目を逸らさない。

もう二度と後悔しないように、 自分の目で見て確かめようと思う。

たとえその結果として、 何が失われることになっても……。

私が覚えているのは……

真っ暗な闇の中に浮かんでいるような……

曖昧な景色だけ。

でも、ひとつだけはっきりとわかることがある。

それは、この場所にいるととても安心できるということ。

ここは暗くて狭い場所だから、 せめて明るい場所で話したいんだけど。

ほら、もう夜になったからさ。

あぁ、こんなことなら……

もっと早くこうしておけばよかったかな。

大丈夫だよ。

だって君は僕にとって、とても大切な人だし。

君にとっても僕は、きっと特別な存在なんだと思うよ。

ねぇ、そうでしょう? えぇっとね……まずは何から話すべきかな。

うーん……やっぱり最初は、 お互いの趣味嗜好について話し合おうか。

そうだ! 僕がいつも聴いている音楽とか興味あるよね!? じゃあさっそくイヤホンを貸してあげるから聞いてみてよ!! はいっ、これ僕のお気に入りの曲なんだ~。

へへっ、実はこの曲ってちょっとだけ君の好みにも似ていると思うんだよ。

どうだい、気に入ったかい? うん、気に入ってくれて嬉しいよ! それで次は何を聴かせようか? 好きな映画とかドラマとか本はあるかな? そうだね、じゃあこんな話はどうかな。

とある小さな国で起こった話さ。

ある日一人の男が城を訪ねてきた。

男は王に面会を求めにやってきたのだけれど、 そこで王は大変なことに気づいてしまう。

それは男の連れていた女の正体だった。

実はその女の人は男の妻ではなく、 なんとその国の王女様だったんだよ! だけど王様はその事実に気づくことができずに、 ついいつも通りに接してしまった。

その結果二人は結婚することになり、 国は二人のものになってしまったのさ。

ところが二人の間に子供が生まれると、 その子はなぜか不思議な能力を持っていた。

その能力は触れたものすべてを石に変えてしまうというもので、 男はその力を怖れてその子を殺そうとした。

そしてついに男の子を殺してしまおうとするんだけど、 その時偶然通りかかった隣の国が攻めてきて、 そのまま戦いになってしまう。

戦争が始まると城はあっという間に陥落して、 二人は敵国に捕らえられてしまった。

それから数年後、二人が捕虜として捕まっている間にも地球では着々と戦争の準備が進められていた。

地球から火星への移住計画が進んでいる一方で月面基地建設のための資材輸送計画が持ち上がっていた。

宇宙軍内部でもこの計画は極秘裏に進められていたが一部の上層部の間では噂されていた。

宇宙軍は物資の輸送のため輸送船を派遣することに決め、人員確保のために軍人以外の民間人からも募集をかけた。

その結果、民間人からの応募が殺到した。

その中には元軍人であるはずのシンも含まれていた。

『なぜ俺みたいな人間まで?』

シンはこの話を聞いて不思議に思った。

今まで軍に籍を置いていたとはいえ自分は一介の軍人でしかないはずだと思っていたからだ。

しかし艦長は言った。

「君は確か士官学校を出ていなかったね?」

「はい」

「だったら今回の話は君にとっても悪い話ではないだろう。君の実力があれば問題なくこなせるはずさ」

「……わかりました。お引き受けします」

シンはその話を承諾した。

自分が戦力になると認められたことが嬉しかったのだ。

そして数日後、月に向かうための輸送船が出港しようとしていた。

「これが宇宙軍の輸送船か……」

シンは初めて見る宇宙軍の船を見て感慨深げに呟く。

全長は300メートル程あり、武装もかなり充実していた。

これならば戦艦並の戦闘能力は持っているだろう。

しかし、それでもやはり足りない。

「どうしたのよ、お兄ちゃん?」

「うーん……」

俺は自分の部屋にこもりながら考えていた。

この剣を使いこなすための方法を。

まず最初に思ったのは、魔力を流すことだった。

しかし、いくら流しても刀身に変化はない。

次に考えたのは、武器自体の強化だった。

しかし、それも失敗に終わる。

武器に魔力を流してみても変化はなく、逆にこちらの腕が痺れただけだった。

そこで思い付いたのが魔法を使うことだったが、これも上手くいかない。

俺の使える魔法といえば、身体強化だけだからな。

しかし、それだとダメなのだ。

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