肌を重ね、深く繋がるその最中。
静かな部屋に響くのは、お互いの乱れた息遣いと、シーツが擦れる音。
「……んっ、はぁ……っ」
甘い声を漏らしたその時。
枕元のスマホが突然鳴り響いた。
「っ……!」
驚いた拍子にビクリと体を震わせる俺を、照が面白そうに見つめる。
ディスプレイには「ラウール」の名前。
「……出たら?」
耳元で囁く低い声にゾクッとしながらも、首を振る。
「む、無理だろ……っ、こんな……っ」
「急用かもしれないじゃん?」
ニヤリと笑う照に、俺は震える指で通話ボタンを押した。
『もしもし?ふっかさん?』
「……んっ、はっ、ど、どうした?」
必死に平静を装うものの、どうにも息が整わない。ラウールの声が少し戸惑いを帯びた。
『……大丈夫?なんか息荒くない?』
「だっ、んっ、だいじょっ、大丈夫、あっ、そ、それで?」
『……』
妙な沈黙が流れる。ラウールは明らかに疑っている。
だが、そんなことはお構いなしに、照は再び敏感な部分を攻め立てた。
「っ……!」
必死に声を殺し、肩を震わせるおを見て、照はいたずらっぽく微笑む。
『……もしかして、今忙しい?』
「っ……いや、いそがっ、しくない…」
完全に不審がられている。
顔が熱くなるのを感じながら、どうにか誤魔化そうとするが——。
「え? なんか変な感じするんだけど、ほんとに大丈夫?」
ラウールの疑いがますます深まる。
俺は焦りながらも、必死に震える声を抑えて答える。
「だ、だいじょ、ぶ! だいじょぶだから……っ! んっ、な、何の話?」
『いや、別に大したことじゃないんだけど……。ていうか、ほんとに平気? 風邪とかじゃないよね?』
心配そうなラウールの声が逆に申し訳なくなってきて、必死に笑い声を作る。
「ははっ、大丈夫大丈夫! ちょっと、運動してたっていうか……、あっ、そ、それで?」
『運動? こんな時間に?』
「う、うん、まぁ、ちょっと……!」
必死に誤魔化しつつも、照の手は全く止まる気配がない。
むしろ、俺が電話を切れないことを楽しんでいるようだった。
『……今日のふっかさんおかしい』
ラウールが納得しきっていないのが伝わる。焦る俺の耳元で、照がくすっと笑った。
怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、ようやく最後の力を振り絞る。
「……ラウ、あとで掛け直すからっ!!」
半ば強引に通話を切ると、照が満足げに笑った。
「ふっか、バレバレだったな」
「お前のせいだろ!!!」
顔を覆うと、照が優しく抱き寄せながら、くすくすと笑う。
そして、そのまま耳元でそっと囁いた。
「まだ続き、する?」
「っ……バカ!!」
コメント
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もー子どもになに聞かせてんの!パパママ!!笑