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冷蔵庫うは草原でした
直樹は草の上で目を開けた。
青い空、涼しい風、そして――巨大な冷蔵庫がポツンと置かれている。
「ようこそ、フリージア王国へ!」
声がして振り向くと、赤いマントを着た少年が立っていた。
彼の名はルード。見た目は12歳なのに、やたら偉そう。
「我が国は大ピンチなのです。あなたは“冷蔵庫の選ばれし者”として召喚されました!」
「いや俺、ただの会社員なんだけど?」
「大丈夫。異世界では、あなたにも特別な能力が与えられています」
ルードは胸を張った。
「あなたの能力は――**『どんなものでも一瞬で冷やす力』**です!」
「……地味っ!」
「いえ、氷の魔王を倒すには必須の力なのです!」
「氷の魔王を倒すために“冷やす”能力…?」
「そうです。魔王は暑いのが苦手!」
なるほど意味不明だ。
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