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コンクリートの道路から土の道になったと思ったら、目の前に大きく深い川が流れてた。

この川を渡るには、今にも崩れそうな吊り橋一つだけみたいだ。


武臣「こりゃあ、随分年季が入ってんな…あんま揺らすなよ」


千壽「わかった!」


元気な声で承諾した千壽ちゃんは、吊り橋を猪みたいに走り渡ってく。

吊り橋はギシギシ音立てながら揺れた。


春千夜「おい千壽!走るなっつーの!」


「さすが千ちゃん怖いもの知らずw」

「おてんばでかわいいー」



なんとかボロい吊り橋を渡って、獣道を進んでしばらくすると、鬱蒼とした森ん中に、ツタが絡まったボロい小屋が見えてきた。

武臣さんが鍵を開けて中に入ると、多少床が軋むものの、生活ができるくらいには整理されてた。

いわくつきとか言われてるわりには、誰かが使ったりしてるっぽい。


千壽「小屋の中は意外ときれいです!窓の外は小さめのテラスになってて景色も良好!結構いい物件みたい!」


千壽ちゃんがカメラを回して窓の外の景色を映す。


「おおー!」

「開放的めっちゃきれい!」


コメントでは景色や山の自然なんかで賑やかだったけど、その中の一個に変なコメントが流れてきた。


「なんか山ん中にいる?人?」


人?観光人か、猟師でもいたんかと思って、森ん中へ目を凝らしてみる。


春千夜「人ぉ〜?どこにいんだよ?」


千壽「ん〜?ごめんジブンもわかんない!」


ここにいる四人全員で目の前の景色を見渡し、ライブに映った何かの正体を探した。


永子「…あ!」


ようやくアタシの目に入った何かの正体は……全身病気みたいに真っ白で、なんか、踊ってるみたいな変な動きをしてる人型の何かだった。


永子「ねぇ…もしかしてアレじゃない?」


アタシが指さすと、他三人もあの変なやつを見つけることができたっぽい。


武臣「…なんだありゃ?」


春千夜「わかんね、確かに人間っぽい姿だよなぁ 」


千壽「裸っぽいし、気持ち悪い動きしてない…?ヤバい」


千壽ちゃんの言う通り、アレが人間だとしたら露出魔の変質者。

まぁ、山ん中だから開放的になってる変態かもしれんけど、もし本当の人間で遭難者だとしたら、助けなきゃいけん。


永子「近づいてみよう、あの変なのが普通の人だったら救助呼ばないといけないし、やばいやつなら帰ればいい」


武臣「おいおい、アレに近づくってことかよ?!」


千壽「ううん、武兄ぃ、永子ちゃんの言う通りだと思う。もしかしたら何かあっておかしくなったのかもしれない」


千壽ちゃんの言葉に少し考える武臣さん、すると春千夜は焦ったそうに頭をガシガシ掻きむしった。


春千夜「っあ”ーめんどくせぇ!んな無駄話してる暇あんならとっとと様子見てさっさと帰ろーぜ!」


千壽ちゃんの手元のカメラを奪った春千夜は、イライラしながら外へ出た。

流石に一人で行かせるのはまずいので、アタシら三人も春千夜について行く。


木々が無く腰まで伸びる草原、その真ん中辺りは高台みたいに土が盛り上がってて、その上にアレはいた。

アレは背を向けていて顔は見えない。

髪が無く服も身につけず、踊ってるように体を左右に揺らしてる。


「森の中の変態」

「ヤバいやつ確定、通報」


武臣「…やっぱ普通じゃないな、声をかけるのはやめとこうぜ」


春千夜が通報する為にスマホを取り出す。

すると同時にアレがゆっくりと振り返ってアタシらを見た。


鼻も口も見当たらない、額に一つだけ、大きな一つ目でこっちを睨んできた。


春千夜「うわ”あ”ぁ”!!!?」


千壽「ひっいやぁあ”ーーーっっ!!」


武臣「あ”あ”あ”あ”あ”?!?!」


ただ目が合った、それだけなのに頭からつま先まで恐怖や絶望感…とにかく恐ろしい感情が駆け巡った。


永子「っっ!!や、やば…! 」


いち早く正気に戻ったアタシは、動けない三人を引き連れてその場を離れようとした。

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