〔 ◨◨ side 〕
紫乃 「 本当にごめんなさい! 」
花奈 「 …….なにが?? 」
桐谷の隣にいる綺麗な人だ。
てか、同じクラスだったんだね。気づかなかったよ。
朝、教室に入り、琴音と話していると急に後ろからそんなことを言われる。
驚きたくなくても、驚くわ。←
紫乃 「 ちょっといい?話したいことあるんだけど、 」
花奈 「 …….あぁ、 」
棚瀬 「 いいよ!気にしないで 」
いい友達を持ったなぁ、( 泣 )
紫乃の背中に着いていくと、空き教室に案内された。
な、なにが始まるッ?!
もしかして、虐めか?!!?
花奈 「 私、痛いのはちょっと〜 」
紫乃 「 なんの話よ、 」
紫乃 「 私が話したいのは、貴方の目についてよ 」
目、?
なんで目?
紫乃 「 貴方、目怪我したでしょ 」
なんで目のこと知ってるんだろう、
花奈 「 目怪我したこと話したっけ? 」
紫乃 「 …….貴方が狙われたのは、私のせいなの。 」
花奈 「 …….え? 」
紫乃の…….せい?
なんかの間違いでしょ、
紫乃 「 会長と仲良くしてる貴方が気に入らなくって、直哉に貴方の話をしたら、
貴方を襲ったって聞いて。 」
あぁ、そういう。
禪院…….、あぁ!思い出した!!御三家の1つの!
でも、なんで私を??
紫乃 「 ごめんなさい。私が貴方の話をしなければ、 」
花奈 「 多分…….違うよ、 」
五条、言ってたなぁ、
禪院家と五条家は超仲が悪いって、
花奈 「 紫乃が言わなくても、多分私のこと狙ってたと思うよ、 」
紫乃 「 え、いや、でも 」
禪院家は、五条家にまた強い子ができることを阻止しようとして、私を狙ったんだ。
なのに、なんで紫乃はそんな気にしてるんだろ、
紫乃だけのせいじゃないのに、
紫乃 「 私のせいじゃなかったとしても、なにかお詫びしたい、 」
花奈 「 なら!話は簡単だ!
私と友達になってよ! 」
紫乃 「 はい? 」
花奈 「 だから、私と友達になって!そしたら許す! 」
紫乃 「 ………そんなことでいいの?
肝臓ぐらい持っていかれるかと思った、 」
花奈 「 闇取引か、 」
怖、禪院家ってそんな物騒なのか?
まぁ、五条家も五条家で結構物騒か、
初めて会った次の日ぐらいに、剣突き出してくるんだもんねぇ、
紫乃 「 で、でも私と友達になったら、周りと比べられるかもしれないわよ?
ほら、運動とか勉強とか。 」
花奈 「 …….それは、紫乃が完璧だから?? 」
紫乃 「 まぁ、そうね。 」
うーん、他人からの自分評価かぁ。
花奈 「 でも、紫乃が完璧なのは紫乃の努力の結果でしょ??
それに、私他人からの評価とか気にしないし!私は紫乃と友達になりたいからなる。それだけの話だよ! 」
紫乃 「 …….!!
ま、まぁ。花奈がよければ、 」
花奈 「 よし!交渉成立だ!これからよろしくね!紫乃!! 」
手を出すと、少し困った素振りをみせ、手を取ってくれた。
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