「あたしは離婚して、お店を始めたり、アルバイトしたんだ。それまでは専業主婦。」良仔は、自分とは余り年齢差が無いだろうと思う朱未が、既に結婚も離婚もしており、自分の店を持って居る事を羨ましいと思った。「そっかあ。」「葉矢ちゃんはこれからじゃない⁉」「でも特に定職が有るわけでも、好きな人がいる訳でも無いから結婚も遠い話しだよ。」「結婚かあ。それがクセ者何だよ。世間は結婚すれば一人前ぐらいに考えてるけど、一人前がなんで離婚するのよ⁉兎に角アタシは、旦那と居ると気分が消極的になってね、付き合っていた時は感じ無かったけど、世の中に価値観がこれ程違うオトコが居たのかと思った。」価値観に関しは、良仔もかなり世間とは違う為、何も言えなかった。「でもアタシはお母さんが結構進歩的に考えてて、『嫌なら別れなさい』だったのよ。」「随分サバサバしてるんだね。」「母親も自分で店をやってて、『美しいものが好きだ』って言ってた割に、お稽古事は60才で全部止めたの。」「何で⁉」「年寄りは美しく無い。年相応の熟したものや、美しさは同業は認めるけど、素人は認め無い。ってさ。」「う〜ん、難しいね…」
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