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🖤視点
✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱
必死に色々紛らわしていたけど
「………」
「………」
大介の視線が一点集中する
無言のまま、じーっと見て…ぷいっと真っ赤になった顔を逸らす
「ちょっ…やめて、そのあからさまな反応」
「いやだって、げ、元気過ぎてさ」
お風呂用のマットに座り込んで、なんか改めて向かい合うと途端に恥ずかしくなってきたみたい
まだ触れてもいないのに元気な俺の方が恥ずかしいんだけど
ある意味、健康って事だよね
好きな人を目の前に
これからやる事考えたら、そりゃ
「取り敢えず…落ち着こう」って言うから、何となく自然と2人で深呼吸
「じゃ、俺が蓮を労って、洗ってやろう」
大介はそう言ってシャワーを捻る
俺に向けて心地好い温度のお湯をあてながら、「まずは髪ね~」やけに楽しそうだった
世話焼きっていうか
してあげたいって気持ちが素直に伝わってくる
「はいはい」
俺はそんな大介に促されるまま、眼を瞑って頭を下げた
シャワーで一旦濡らした髪を
鼻歌混じりに膝立ちで、あっちこっち移動しながら俺の髪を洗っていく
「伸びたよねぇ…前にさ、何かのネットニュースで目黒蓮、長い髪と凛とした横顔!!みたいな見出しだったからドラマの続報かと思ったら、わた婚の時の話だったわ」
大介の楽しそうな声を聞いてるだけで、帰ってきたんだなぁってなんて改めて実感がわいた
下向いてるから、流れ落ちてくる泡が入りそうで喋れないけど、大介はお構い無し
ほっといたら幾らでも喋ってるから、聞いてて飽きない
「懐かしくなって、移動中に見ちゃったんだよね。あれはウィッグだけどさ、和装とかも似合っててキュンキュンしたし、SAKAMOTO DAYSのCMも超カッケぇ」
でも、やたら褒める
わた婚が公開中の時も褒めてくれてたし、異能はズルいって言ってた
かっこ良すぎるって、ずるいよぉって
それ思い出して、懐かしくなった
あの時も、大介は俺を好きでいてくれたんだよね
言葉の端々に感じる好きに
なんで付き合うまで気付かなかったんだろ?
「はい、流しま~す」
声をかけて、ザーッとシャワーのお湯が泡を流していく
「あっ!!痒いとこはないですかって聞き忘れた!!!」
多分だけど
右手にシャワー、左手で俺の頭をわしゃわしゃしながら、しまったと派手に騒ぐから吹き出した
泡が流れ落ち、シャワーの音が止まる
もう大丈夫かなぁって
顔を手で軽く拭って髪をかきあげながら顔を上げると、ぱちっと目が合った
俺と目が合うと大介はたまに変な顔をする
さっきまで陽気に喋っていたのに、きゅっと口を結んで
「変な顔-w-w」
「だって」
「だって?」
そって手を伸ばして、少し赤い頬を撫でた
「かっけぇから」
ぷくっと頬を膨らませてから
「俺の彼氏はかっこ良すぎるから、恥ずかしくなんのよ」
そう呟いて、視線が彷徨う
照れくささを紛らわすように尖った口元が可愛い
俺の恋人は逆に可愛い過ぎて困るけど
大介の楽しそうな声で落ち着いてきてたのになぁ
やっぱり無理なんだね
頬を撫でてた逆の手を、目の前にいる大介の腰に回して強引に引寄せた
「うわっ」
その勢いで、俺に股がるように座り込んだ大介にキスを仕掛ける
軽く食むように唇を動かして、唇の感触を楽しんだ
「…これからトリートメントしようと思ったのに」
「出る時でいいよ」
「じゃ、身体」
大介は俺の肩から後ろに手を伸ばして、ボディソープのボトルを取った
俺は邪魔するように首筋に唇を這わす
「こら」って可愛く怒るから、顔が笑ってしまう
泡タイプのボディソープはプッシュする度にキメの細かい泡が出てくるから、なんか面白い
俺の片方の太ももに軽く跨がったまま、シュコシュコとポンプを押して大量の泡を出した
胸やら肩やら背中やらに撫で付けて、気付けば泡まみれになり、それを優しく伸ばして洗っていく
「泡だらけだとHotFlowのMV撮りを思いだ出すな」
「ふは、楽しかったね」
シャンプーハットを被り、頭に大量の泡を乗せられた
悪戯心で余った泡を大介の身体に塗りたくって遊んでた
「風邪ひくかと思ったけどな」
湯船の中での撮影も長くて、お湯を足したりしてくれたけど、どんどん冷めていくからカメラがまわってないとこで寄り添ったりしてたんだ
お互いの体温で暖をとる、みたいな
でも俺は、あの撮影より印象に残ってる事件がある
「俺は大介とラウの喧嘩を思い出すよ。2プッシュで足りるだろって…ふふ、おっきいのと小さいのが真っ裸で言い争ってて」
滝沢歌舞伎の大浴場で言い合わそう2人
たかがボディソープの使用量で
「素知らぬ顔してたくせに」
そう俺は仲裁に入るでもなく傍観してた
だって大型犬と小型犬がじゃれあってるとしか思えなかったから
しょっぴーもそれを目撃して笑ってた
あの頃はラウールもまだまだお子様で、お兄ちゃんたちによく叱られてたなぁ
思い出話をしながら
途中擽られては反撃したりして、まるでじゃれ合うようにお互いの身体を洗っていたけど
手でお互いの身体を洗ってるからか、話が途切れると徐々に触り方が変わっていく
大介は俺を焦らしてるつもりはないんだろう
事に及んだら、もう色んな事がどうでもよくなりそうだから、今のうちに頭だったり、身体だったり洗っておこうって考えてのこと
それは多分、正しい
だって実際、どうでも良くなったから
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