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あの!!滅茶苦茶に最高でした!!飯綱君の誘い受けのような感じって良いですね~!!滅茶苦茶に良かったです!!そして、道満と明君が一緒にフォークから飯綱君を守っていることがまたとても良かったです!!にしても、晴明公とのも滅茶苦茶良いですね!!あの、晴明公の煽りスキルはどこでつけたものか気になりますね!!本当に最高でした!!ありがとう御座います!!!
僕には、味覚がない。ある日突然、味覚を失った。その日は…ああ。確か道満の後輩くんと出会った日だったかな。そして、 自分が、『フォーク』であり、後輩くん…秦中飯綱くんが『ケーキ』であることを自覚した日だった
🎭「飯綱…?なんでお前から飯綱が出てくるんだよ」
⭐️「友達が朱雀しかいない道満と話せるなんてすごいな〜って」
🎭「あ゛?」
こいつは、蘆屋道満。なぜか目の敵にされているが、煽るととてもいい反応をするのでたまにこうやって遊ぶ。というか、話しかけてくれるのも朱雀だけ、といったコミュ障と話せるのだから、かなり印象に残っている。…しかも、1年生
⭐️「それに、晴からも飯綱くんのことはきいてるから」
末っ子…安倍晴明の初めての親友も、秦中飯綱くんである。恐らく、コミュ力がめちゃくちゃ高いのだろう
🎭「…で、飯綱が何」
⭐️「そうだな…何がきっかけで仲良くなったのさ」
🎭「…」
あ、不良友達。道満はすぐ手が出る。口も悪い。前他校の生徒と1年生が揉めたと聞いたが、飯綱くんのことだろう。意外な繋がりだ
🎭「じゃあな」
⭐️「うん。あ、別に君の2人しかいない友達奪おうってわけじゃないから安心しなよ〜」
🎭「うっせえ!!!!!!」
どうしたものかね…そもそも、3年生と1年生では校舎すら違う。僕達3年生がいるのは別館。飯綱くん達1年生がいるのは本館。そして僕は生徒会長の身。軽々しく校内で見かけて声をかけるのは少し気まずい。しかし、悠長にも構えてられない。この学校にも、『フォーク』がいる可能性はあるのだから
⭐️「やあ」
🧣「…」
⭐️「あ、別に喧嘩とかそういうのじゃないから」
🧣「わかってます」
⭐️「じゃあなんでそんな警戒してるの?」
🧣「…」
飯綱くんに見せてもらった道満との、ライン。そこには、『晴明には気をつけろ。会ってもまともに話をするな』と書かれていた。…p.m.13:24…あの後…別れた後に送ったのか、このラインを…
🧣「道満さん怒ると後が面倒なんで。失礼します」
…道満も、フォークか?…わからない。…いや。道満は、きっと純粋な好意だ。だって、今僕は理性で本能を押さえつけるのに必死だからだ。道満がフォークであった場合、あの距離感で飯綱くんを食べていないことが説明がつかない
⭐️「ねえ、ちょっと待ってよ」
🧣「!」
腕を掴みこちらへ引っ張る。何かに気づいたのだろうか。先ほどより警戒するような…
⭐️「…ねえ、飯綱くん。今君には僕がどう映ってるのかな」
🧣「あんた、まさか、」
⭐️「君の想像通りだよ。…で、自分がこうなってる意味も理解してくれたかな?」
🧣「…」
…自分がケーキであることを認識しているような感じだ。というか、ここまで…高校まで誰にもケーキだとバレることなく、フォークに会うこともなく生きてきたのか?…待てよ。確か、この子の家…
⭐️「道満の、横…」
🧣「!」
⭐️「君…道満の幼馴染だったりする?」
🧣「…」
やっとわかった。道満が時々授業を抜ける理由。守ってたのか、この子を。フォークから。だから君は道満に懐いてるし、道満も君を信頼しているわけだ
⭐️「…」
気が引ける。理性ではそういう考えができたが、頭の中は『今すぐに食べたい』といった欲求で満たされていく。理性が、蝕まれていく
🧣「…」
⭐️「なんで、君は外に出ることを選んだの?部屋の中にいればいいじゃない」
🧣「…そう、しとけばよかった」
⭐️「…まさか君、…後天的なケーキ、なのかい…?」
🧣「…」
普通、ケーキは先天的なものだ。後天的なケースなんてほぼない。が、『ほぼ』ないだけであってあるにはあるのだ。そして、外に出てしまっていたからこそ、『いきなりいなくなれば』怪しまれるだろう。何より、家の中にいれば安全というわけではない。窓でも開けようものなら、一瞬でフォークに気づかれ、食べられるだろう。でも、道満は常に一緒にはいない。じゃあ、誰、が…
🧣「…?」
たかはし明。確か彼も一年生で、医療知識に富んでいたはずだ。以前医療系のことで表彰を受けていた。そして彼もまた、喧嘩が強かった。道満と以前話していたのを思い出した。まさか、『そこ』で繋がっていたのか
⭐️「…」
🧣「…なにか」
⭐️「んー…そうだね…」
押さえつけろ、本能なんて。この子が、強くなった理由なんて、考えればわかるだろ。ここで僕が飯綱くんを食べてしまえば、何人の努力が無駄になる…!!
🧣「…たかはしも、道満さんも、フォークじゃない 」
⭐️「?」
🧣「…この前、たかはしに言われたんだ。『好きな人ができたとして、その人がフォークだったら諦めるのかい?』って」
⭐️「…」
🧣「…会長。貴方はフォーク…ですよね?」
⭐️「…うん」
🧣「たかはしの問いは、的を得てる。法律上、ケーキの合意があった場合、フォークが罪に問われることはない」
⭐️「飯綱、くん…?」
🧣「今たかはしが、ケーキ特有の匂いを消す、って薬を作ってくれてます」
そんなこと、可能なのか?大人でさえ、解決できていない問題、だぞ…?
🧣「たかはし曰く、やっぱり匂いを消すのは難しいそうです。…ただ、匂いをすり替えればいい、と」
ガリッッッッッ
⭐️「?、!っっっっっ、飯綱、くん…、?」
途端、指に歯をたて、指に血が滲んでくる。その様子に、喉がなる
🧣「要は、です『信頼できるフォークを見つけてこい』ってことらしいんですよ」
⭐️「ま、って、」
🧣「…俺は貴方に対して1ミリも好意はない。でも、その様子を見れば信頼はできる。…さて、安倍晴明さん。食べてみます?」
ああ…この子やっぱり道満の幼馴染だ…
🧣「…あ、でもここだとお互い面倒ですし…場所変えましょうか」
誘われるがまま、僕は飯綱くんについて行った
🧣「ここなら人も来ないですし…どうぞ。お好きなように」
…試されている。…ああ…ダメだ。食べたい、と思う。でも、どうしようもなく好きだなとも思う。まさかこんな形での初恋かぁ…敵…保護者が面倒だなぁ
🧣「…食べないんですか?」
⭐️「…そうだね」
🧣「…なん、で…」
⭐️「好きだから。君のこと。無駄に傷つけたくない」
🧣「…!」
本心。まごうことなき、本心だ
⭐️「だから、君に好きになってもらうまでは、食べない。…僕も、君を守るよ」
🧣「クソほどどうでもいいんで食べてもらっていいですカネ」
…すっごい顔。いや、なんでそんなに食べられたいのさ。そして上級生に対する態度とは思えない態度…
🧣「たかはしの実け…さっき話したこと覚えてますよね」
⭐️「匂いをすり替える、という話、だったかな?」
🧣「はい。まあ、フォークの匂い?で隠そうって話らしいんですよ」
⭐️「…うん?」
…フォークの、匂い…?そんなものない気がするんだけど
🧣「まあ、なんですかね…たかはし曰く、ケーキの匂いはフォークにしかわからなくて、一般…持ってない人には何も感じない。フォークとケーキだけが強く結ばれてるわけだから………。なんか頑張ればいけるみたいです」
⭐️「頑張って説明してくれてありがとう」
僕も混乱してくるような内容だ。…つまり、僕は一回ここで飯綱くんを食べなきゃいけない
🧣「…もうちょい傷広げた方がいいですかね」
⭐️「後に残る傷はやめよう。道満が怖い」
🧣「はぁ…わかり、ました…?」
⭐️「…確認だけど、いいんだね?」
🧣「…はい」
飯綱くんの返事を確認して、僕はその指にたまる血を食べた。本当に甘くて、脳が溶けそうだった
⭐️「…」
🎭「ちっっっっ…」
🧣「あっっっはははは…」
僕と飯綱くんは、道満の前に正座させられています。曰く、「一言言って欲しかった」そう
🎭「…いいんだな」
🧣「…はい。今までありがとうございました」
🎭「…別にお前がそれでいいなら何も言わねえ。今後も頼ればいい」
🧣「!」
🎭「ただ、相手がコイツなのが非常に俺は遺憾でな?」
⭐️「重いし痛いよ、道満」
今僕は土を食べてます。道満に、顔を踏みつけられているので、砂場に頭が埋まってます。砂…マジで食感が嫌すぎる…
🧣「いかん?」
🎭「…まあ、意訳はあってるよ」
遺憾→納得しないこと
いかん→まずいな、的な感じ (こりゃいかん って感じで使う…よね?)
🎭「…晴明」
⭐️「なんだい?」
🎭「泣かせるようなら許さねえからな」
⭐️「…もちろん。『泣かせる』予定はないよ」
🎭「?」
クチャクチャ
🧣「ん、ふぅ…」
⭐️「ん…」
🧣「ん…」
⭐️「はっっ……。やっぱり、君はおいしいね」
🧣「んぅ…」
⭐️「じゃあ、そろそろ動くよ」
🧣「ん…♡♡♡」
パンパン
🧣「あ!♡♡ぁ、ぅぁ♡♡」
ーーーーーーーーーキリトリセンーーーーーーーーーーーーー
パチュパチュ
⭐️「あ、音変わったね」
🧣「あぁぁぁあああ♡♡♡♡っっっっっ〜〜〜♡♡♡♡」
⭐️「可愛くイけたね」
🧣「ぁ♡くぅ…は、♡♡♡晴明、さ…♡♡♡♡」
⭐️「なんだい?」
🧣「まっ、て…♡♡♡んぁ!」
⭐️「気持ちよさそうだけど…本当に止まっていいの?」
🧣「ぅあ…♡♡ぁ、」
⭐️「で?いいの?」
🧣「…や、」
⭐️「じゃあ…もう少し頑張ろうか」
🧣「んぅ…♡♡♡♡♡」
あの後、もちろん食べた。今は1週間に一回食べさせてもらっている。で、ちゃんと正式に恋人としてお付き合いし始めた。ちゃんと肉体関係も持っている。あの後、本当にたかはしくんはやってみせた。しばらく、本当に彼には頭が上がらなかった。道満には、初めて肉体関係を持った時にラインした
「ねえ、道満。『泣かせて』はないよ。『喘がせてる』だけだ」
このラインが原因で、僕はここしばらく道満に口を聞いてもらえていません。しょうがないじゃないか。可愛かったんだもん、飯綱くん。…まあ、今もこうやって可愛い飯綱くんみれてるわけだし、本当はそんなに道満と口聞いてないのは気になってないケドネ(笑)
晴明公、煽りスキル高いですよね…