笑顔でわらう

「これは…どうなってやがる！？」

『該当生命体は記録に残っていません。』

「じゃあ、新型ってことかぁ！？」

『はい。そうなります。そのため、後世のためにより多くの戦闘データを取ることを推奨します。』

「戦闘データって…俺が戦闘モデルじゃないことくらい知ってるだろ？戦闘データなんてまともに取れやしねぇよ。」

『あなたは【重装】なので、相手の攻撃を受けて、攻撃パターンや考え方の分析に役立たせます。』

「正体不明物体の攻撃を受け続けろだぁ〜？」

息を吸い込み、言った。

「やるしかねぇんだろ？クソがッ！」

「総員、アイツの攻撃を受け続けろ！戦闘モデルに手を出させるな！」

「「イエッサーッ！！」」

『疑問。当該命令と違う指示を提示した意図はなんでしょうか？』

「ハッ、分かんねぇのか？じゃあ、教えてやる。」

「少しでも希望がある方がいいからに決まってんだろ！」

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奴から衝撃波が放たれる。

「装甲破損！」「コントロールパネル制御不能、」「ε、ξ部隊全滅！」「極度の精神汚染を検知！」「η、κ、ρ部隊壊滅」「複数名から堕天を検知しました！」「使徒化が始まっています！」「なんだよ…これ…！」「使徒だ！奴の目を見るな！」「やめろぉぉ！！」「xxxxxxxxx！」「クソ！こんなことになるなら…¡」「射撃が通らない…！？」「ブレードも効いてない！？」「第2射…来ます！」

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「クソ…、想定以上にヤバいな…」

『警告。脚部可動部位の破損を確認。移動が困難になります。』

『警告。該当生命体から高エネルギー反応アリ。衝撃に警戒セヨ。』

「【極限回避】ッ！」

生命体から*不可視のエネルギー*が放出され、範囲内のものは全て切り刻まれた。

『報告。連続極限回避を行ったことによる負荷で体内のコアが破損。これ以上の行動は危険です。』

「…ァァ、分かってらァ、そんくらい…」

『報告。政府は該当生命体を*Netzach*と命名。』

「ハハッ…二つ名をつけるなら勝利…ってか？

笑えねぇな」

『警告。*Netzach*から超高エネルギー反応。目標は*対*Sephirah*無力化用超高練度粒子砲*だと断定。』

「…確かに*アレ*を壊せば、勝利だな。」

それを防ぐためなら…

「pod.コア暴走の許可を」

『…………受諾完了。コア暴走による大規模爆破の許可が出ました。』

「OK。」

*Netzach*…お前の連勝も…

ココで終わりだッ！！

*Netzach*付近を中心に光が辺りを包んだ。

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『別地点に新たな*Sephirah*の出現を確認。』