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「えらいね、瞬」
そう言って、三上の姿が白い小さな光の人形になった。
「三上を返せ!」
「約束は約束。ルールはルール。三上は返さない。嘘には罰だ」
双子神は指差して神社の方を見るように言った。
「あそこでした約束、覚えてる? 瞬」
「…………」
三上に言われるまで、俺はその事を思い出せなかった。なぜだろう。
「思い出せなかったら、三上は返さない」
いつの間にか、俺は弾き飛ばされていた!? 横にいた姉さんの悲鳴でようやくこれが双子神によるものだと気づいた時には、もうそれはいなかった。
朝日が何事もなく俺を照らすなか、俺はまた振り出しに戻った気がして絶望した。