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松田さん積極的ですな( ˇωˇ ) 続き待ってます!!✨
翌日、いつも通りの時間に起きていつも通りのルーティンをこなす。傍から見れば毎日同じことの繰り返しでつまんないという人もいるだろうが、僕にとってはこれが日常だ。たまに大人になってからもやって行けるのだろうかと不安になることがある。大人になっても人と関わることができるのか、生涯孤独で誰も居ないまま人生の幕を閉じるのではないかと、そんなのは嫌だなと思いつつ、人と関わる勇気も出ない自分が大嫌いだ。
いつも通り学校に行って、教室に座る。また女子たちがくだらないトークを繰り広げてる。その話に少し耳を傾けながら本を読む。これが日常。
「伊藤くーん!」
「松井さん」
「おはよう!」
「おはよう」
「今日も図書館行く?」
「行くけど」
「私も着いていってもいーい?」
「いいけど」
「やった」
また着いてくるみたいだ。こんな僕と一緒に図書館に行って楽しいのだろうか。ほんと松井さんは変人だなとつくづく思う。なぜこんな子が学園一の人気者で変人なんだろうか。意味がわからない。
「ねぇ、伊藤くん」
「どしたの?」
「その、」
「なに?」
「今日伊藤くんの家に行ってもいい?」
「えっ?」
「どうして?」
「今日家に親居なくてさ。迷惑だったらいいんだけど」
「いいけど。」
「ほんとに!?」
「うん。一人暮らしだし」
「伊藤くん。一人暮らしなの!?」
「うん。親遠くに住んでてこっち来れないから」
「すごいね。高校生で親離れなんて」
「そんなことないよ」
普通男の人の家に行ってもいいなんて年頃の女子は躊躇うはずなのに、松田さんはそんな感情や危機感はないのだろうか。僕のことを信頼して言ってくれてるのかもしれないが、正直少しは気にして欲しいなとも思う。
もちろんだが、放課後は松田さんと一緒に歩いて家に向かう。松田さんには後ろから着いてきてと言っておいた。なんで?と聞かれたが、