僕は顔を上げ扉の方を見る。
そこにはオペレーターさんが立っていた。
9S「オペレーターさん助けてくださいっ!!!」
801S「あぁ21Oさん…ですか」
21Oが来ても尚動作を止めない801S。
21O「何をしているんですか801S、9S」
じっと僕の体を見る21O。
助ける気がなさそうだ。
9S「オペレーターさん!!冷静に僕を見てないで助けてください!!!!」
21O「メンテナンスですか?」
801S「はいそうです」
9S「ちょっと話聞いてますかっ!?」
21O「このまま見なかったことにして放置してもいいんですが……」
21O「9Sが可哀想なので私はここで見ておきますね」
9S「はぁっ!?」
すると21Oは801Sの背後で立って僕を見る。
その時の僕はというと制服上下を剥かれ下着状態だった。
僕の下着の下に手を入れてくる801S。
僕は無駄だとわかっていても抵抗する。
腹部をなぞられて体がビクリと反応してしまう。
9S「ッ……」
9S「やめてっ…くだ……さいっっ」
僕の腹部をずっと触っている801Sはボソボソと何かを言っている。
腹部から離れたかと思いきや次は肩や首筋、胸部などを触ってくる。
9S「んっ…うぅっ……」
一部を重点的に触ってきてそれに反応してしまう僕は正直言って気分がいいものではなかった。
その後も太ももや膝裏など至る所を触ってきた。
801S自称メンテナンスが終わることには僕は力尽きていた。
床に転がりもう力尽きた僕。
僕のメンテナンス(?)が終わり何かを見て悩んでいる801S。
それを見守る21O。
少しして801Sが僕に何かを見せてきた。
9S「今度…は……なんですか…」
見せてきたデータを見ると僕の機体不調の事が事細かに要約されていた。
①首元、チョーカー部分の擬似皮膚の荒れを確認。次回のメンテナンスまでに軟膏薬を定期的に塗り経過観察をする。
②腹部の筋肉の硬直を確認、一部ではあるがこのまま放置すると悪化すると予測。速やかに技術部に連絡を入れるように。
③膝回路の漏電を確認。放置は危険な為自己メンテナンス時に修復を。
801S「ってところかな」
9S「すごい……ちゃんとまとまってる………」
9S「ていうかさっきの接触行為いらなかったですよね?」
801S「いや?それのおかげでここまで詳細にまとめられたんですよ」
嘘つけ
でも…ここまで詳細にまとめられるなら次から801Sにメンテナンスは頼でもいい気がするな……
いや……流石に嫌だな
9S「まぁ…いいです……」
9S「メンテナンスありがとうございました」
僕がそう言うと801Sは驚いた顔をして見てきた。
801S「…!」
9S「なんですか驚いた顔なんかして?」
801S「いや…あなたの口からそんな言葉が聞けるなんて……」
9S「僕のことをなんだと思ってるんですか………」
呆れる僕に声をかけてきたのはさっき助けてくれなかった21Oだった。
21O「メンテナンスお疲れ様です9S」
9S「オペレーターさん…」
21O「司令官からの呼び出しです」
9S「いや…その前に僕のことをなんで助けてくれなかったんですか!?」
21O「いえ…あれはメンテナンスですので」
9S「…」
21O「しっかりとカルテもまとまっていたでしょう?」
9S「それは…そうです…けど……」
21O「ほらいきますよ」
僕を置いて出ていく21Oを追いかけるため僕は慌てて801Sの部屋を出た。
その後司令官から2Bとの地上作戦を告げられ僕はアクセスポイントからレジスタンスキャンプへと向かうのだった。
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