テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🍆視点
触れたい。
確かめたい。
これが愛されてる証拠なんだって。
🍆「愛されるのって難しいね。」
🍌視点
部屋のカーテンは常に閉じられ
時計の針も止まっているような錯覚。
⛄️「おんりーおはよう。」
扉の隙間から覗くその声は
いつもと変わらない。
ただ微笑んでいるだけなのに
背筋がひやりと凍る。
⛄️「昨日はちょっと
声大きくなっちゃってごめんね。」
そう言いながら
おらふくんはテーブルに朝食を置く。
綺麗に焼かれたトーストと卵。
ミルクもちゃんと温かい。
だけど体に付けられた傷痕が
昨日の嫌な記憶を思い出させる。
⛄️「ほら食べて?」
命令によく似た優しい言葉。
逆らうとまた同じことが繰り返される。
⛄️「なぁに?
おんりーは僕の言うこと聞けないんだ。」
目が笑っていない。
『……いただきます。』
そう言って手を伸ばすと
おらふくんの表情がすっと柔らかくなる。
それが何より怖かった。
⛄️「やっぱりおんりーは偉いね。
僕の言うこと聞けて偉いね。」
静かな朝。
テレビも音楽もついていない部屋で
ただフォークの金属音だけが響く。
⛄️「昨日はさ
ほんまは怒りたくなかったんよ。」
向かいの席でココア
を口に運びながらぽつりと呟く。
⛄️「でもおんりーが僕のこと無視するから。
あれすごく寂しかったんよ。」
『ごめんなさい…。』
それしか言えなかった。
心から謝っているのかと聞かれたら
きっとそれは違う。
⛄️「……ふーん。」
ココアを飲み終えたおらふくんが
カップを戻す音がやけに大きく感じた。
⛄️「じゃあおんりーは
何に対して謝ったの?」
思考が追いつかない。
言葉に詰まってしまったのが
悪かったのだろうか。
血の気が引くのが分かる。
なんと答えたらいいのだろうか。
⛄️「無視したこと?怒らせたこと?
それとも僕が寂しい思いをしたこと?」
微笑んだままの顔。
けどその手がそっと
伸びてくるのが見えた。
『…ぜ、全部…。』
答えた途端それは突然だった。
⛄️「……そういう曖昧な返事
僕嫌いなんだよね。」
バンッとテーブルを打つ音。
フォークが皿の上で跳ねた。
次の瞬間頬に鋭い痛みが走る。
何が起きたのか理解するより早く
視界が少しだけ傾いた。
頬を叩かれた。
⛄️「謝るってそんな
簡単なことじゃないよね。
本気で謝るなら
ちゃんと伝わるようにしないと。」
その言葉が終わるのと同時に
また指先が触れてくる。
今度は頬じゃない。
髪、肩、そして首筋。
⛄️「あんときの
首筋の傷もう消えちゃったね。」
指先がゆっくりとそこをなぞる。
まるで名残惜しむように。
その動きが優しいのが1番怖かった。
『……もう触らないで。』
小さな声でつい本音が漏れた。
⛄️「……え?」
たった一言で空気が変わった。
まずいと思った時には
もうすでに遅かった。
⛄️「今、なんて言った?」
首筋に添えられた手に力が込められる。
⛄️「なぁおんりー苦しいやろ。」
呼吸が浅くなる。
喉がひくついて
肺が空気を求めてるのに取り込めない。
『……ッ、……や、だ……』
か細い声すら
絞り出すのに精一杯だった。
⛄️「ほらやっぱり嘘やったんや。」
耳元で囁く声は
優しくて壊れていた。
世界がぼやけていく。
目の前のおらふくんの笑顔だけが
異様にくっきりと見えていた。
⛄️「おんりー僕のこと好きやろ?」
その問いは優しさの皮をかぶった
逃げ場のない鎖だった。
『……すき……。』
喉の奥から無理やり引きずり出された声。
そう言わなければ終わらない気がして
苦し紛れに吐き出した。
⛄️「そうやんな。
僕もおんりーのこと大好きやから。」
その手がようやく首筋から離れたが
髪を撫でる仕草がぞわりと背を走った。
まるで壊れ物を扱うように
丁寧にゆっくりと。
⛄️「僕はただ愛してるだけなんや。」
1000❤︎↑
楽しくなってしまい
いつもより長くなってしまいました😉
コメント
1件
白状します。⛄️が出てきた瞬間興奮して全ての言動に興奮してました。すみません。いやでもこれは⛄️が悪いと思うんですよ、🍌チャンに暴力という名の愛を与えているんですから!!(言い訳)