がくぱろ🏫
3000いいねありがとうございます✨🙌
おれ達が出会った日から随分と時間が経った。
季節は巡り、冬になっていた。
キヨ「さむいですね」
ガッチマン「だねー。だいじょうぶ?」
キヨ「全然大丈夫です」
ガッチマン「はぁ…さむいぃ…」
キヨ「ガッチさんこそ大丈夫ですか、」
ガッチマン「カイロ持ってき忘れたからなぁ 笑」
キヨ「貸します」
ガッチマン「えー キヨならそう言ってくれると思ったけど!笑 いいよ、大丈夫」
キヨ「だってガッチさん手袋もしてないじゃないですか」
ガッチマン「あー…ま、、そうだけど…」
キヨ「じゃあ手、繋ぎたいです。」
ガッチマン「いーよ。」
キヨ「はぁ…すきだ、、なぁ、」
あの日からほぼ毎日登下校は一緒だった。
特に付き合ったりはしてないけどね
騒がしい教室に入る
牛沢「おー!ガッチさん!」
レトルト「ガッチさーん!ね、今日一緒帰ろ!」
ガッチマン「なになに笑 別にいいけど」
牛沢「おれもまぜろぉ!」
レトルト「あー…うるさいやついんのか…」
キヨには断っとけばいいよね!
昼休み断りに行こー
あれ。今日ガッチさんいたよね、?
もう帰るのに来ない。
昼休みとか来てくれなかったしなぁ、?
靴箱とか見てみよ
レトルト「誰かの家でゲームしよ」
牛沢「どうせガッチさん家だろw」
ガッチマン「今日?全然いいよー」
レトルト「ガッチさん優しい…///」
牛沢「きもいわ!照れんなよ!」
ガッチマン「あははww」
…………だれ?
なんで男2人に囲まれてんの
家?行くの?おれですら行ったことないのに
それに…おれと帰らずこいつらと帰ってたんだね
断るくらいしてくれてもいいのに…
ガッチマン「きよー?一緒帰ろー」
キヨ「…はい、」
明らかに何かあった返事。
ガッチマン「ん?どうしたの?」
キヨ「なんでも、、ないです。」
ガッチマン「なんかあるじゃん!言ってよー」
キヨ「この前誰と帰ってたんですか」
ガッチマン「あー?レトさんとうっしーだよ」
キヨ「…おれと帰らずに、?」
ガッチマン「たまにはね!」
キヨ「断ってもくれなかったじゃないですか」
ガッチマン「えぇ…?断ったはず…あれ?」
キヨ「いつも帰れない時昼休みに来てくれますよね。だけど来てくれなかったです。忘れてたんですか?」
ガッチマン「あ、え、…」
思い当たる節がありすぎてつい焦ってしまう。
キヨ「誰かと話してて忘れた、とか ないですよね」
ガッチマン「えっ、と、、」
キヨ「まさかですけど、そのレトさんって人とうっしーって人と話してないですよね」
なんでも分かる。図星だな?
ガッチマン「ごめん…なさい」
キヨ「許すんで。ガッチさん、手出してもいいですか」
ガッチマン「は、え、?」
キヨ「いいですよね?」
ガッチマン「いや、えっと 別にいいはいいんだけど…ここでじゃないよね、?」
キヨ「何言ってんすか。ここでですよ?」
キヨの目が真っ直ぐにガッチマンを射抜く。
廊下の片隅。下駄箱の前。人が通らないのを確認するように一瞬だけ周囲を見回すと、キヨは迷いなくその大きな手でガッチマンの手首を掴んだ。
ガッチマン「…キヨ、?」
キヨ「罰。…おれ以外と話して忘れるなんて、だめです。」
掴まれた手首がじんじん熱を持つ。
廊下の空気が急に重くなったみたいで、心臓の音ばかりが耳に響いた。
ガッチマン「キヨ…ここじゃ……」
キヨ「しー、ですよ」
人差し指を唇に当てられる。
その仕草に思わず息を飲んだ瞬間、壁へと背が押し付けられた。
キヨ「だめって言いましたよね。他の人と笑って、おれのこと忘れるなんて」
ガッチマン「忘れたとかじゃなくて…その、ほんとに……」
キヨ「言い訳は要らないです。」
キヨの低い声が、いつもの気だるげな調子じゃなくて、真っ直ぐおれの胸に突き刺さる。
そのまま手首を強く握りしめられ、逃げ場を塞がれた。
キヨ「おれのこと、ちゃんと見てください。──証明させますから。」
そう囁かれて、唇が塞がれる。
一瞬で視界が白く弾ける。
強引なのに、どこか切実で、離れられない。
ガッチマン「……んっ…キヨ……っ」
キヨ「静かに。ここ学校ですよ?」
ガッチマン「じゃあ……ここじゃ…」
キヨ「ここだから、いいんです。」
廊下に差し込む夕暮れの光の中で彼の影がおれを覆い尽くす。
その強引さに抗えなくて、でも、抗いたくもなかった。
キヨ「…次、おれを忘れたら……もっと罰きつくしますから」
ガッチマン「……っ……わかった、わかったから……」
頬を真っ赤にして頷くとキヨはやっと口元を緩めた。
でもまだおれの手首を話してくれなかった。
遅くなってごめんなさい🙇♀️💦
コメント
2件
待ってました~✨️ すっごくいい作品で大好きです🫶