ジ「好きです」
とても寒く、雪が降り始めていた俺の17歳の誕生日の日のこと。
誕生日会をしていた時、ジョングガはそう、俺に言った。
テ「え?」
俺は頭の整理が追いつかず、驚きが隠せなかった。
ジ「ヒョンのことが好きです。今までずっと隠してきたけど、もうそろそろ自分の気持ちを伝えようと心の中で決めていたんです。」
テ(そうだったんだ、、)
俺は正直嬉しかった。
だって、俺もジョングガのことが好きだったから。だから告白はもちろんOKし、ジョングガに抱きついた。
ずっと愛し続けることを約束し、これから2人で幸せに暮らしていく、、はずだった。
付き合い始めてから数ヶ月が経ち、ジョングガの誕生日が近づいてきた頃、俺は急いで準備に取り掛かっていた。
受験もあるせいで、最近はジョングガとあまり会えていないから、誕生日くらいは盛大に祝ってやろうと思ってるのだ。
クラッカーがないことに気づき、買い出しに行こうと人混みが多い街の中を歩いていた。
その時、俺は後ろ姿のジョングガを見つけた。
久しぶりに見たから嬉しくて、近寄ろうとした。
よく見たら隣に誰かいる、、、。
女性?いや、ジョングガのお母さんかもしれないじゃないか、、、。
でも、同じ高校の服を着ていたから、お母さんでは無いことは確かだ。
じゃあ、誰だ?
俺はじっと見つめていると、ジョングガと女性は突然キスをした。
ジョングガは一切抵抗もしておらず、俺は確信した。
(浮気だ、、)
正直俺は、失望した。
何も考えれなかったし、泣くことしかできなかった。
その日はそのまま家に帰り、ずっと泣き続けた。
ジョングガなら俺の事だけを見てくれると思っていたのに、あの時の言葉も、嘘だったのかな、。
それとも、最近会ってなさすぎて飽きちゃったのかな。
なんて、考え続けた。
それからというもの、約束はしっかり守らないとと思い、予定通りジョングガの誕生日会が行われた。その日のジョングガは普通だった。
今まで通り俺に優しくて、たくさん好きって言ってくれた。
でも、『愛してる』って言葉は、1回も言ってはくれなかった。
それだけが悲しくて、仕方がなかった。
それから数週間が経ち、受験の日になった。
俺はジョングガのことしか考えれなくて、受験に集中できなかった上に結果も酷く、志望していた大学にも落ちてしまった。
心の底では諦めもつき、就職することにした。
もう俺も大人になるから、浮気している人とはいい加減別れよう。
俺は12月に入った頃、とても寒い夜の中、ジョングガを公園に呼び出した。
公園に行くと、既にジョングガはベンチに座っていた。
ジ「どうしたんですか?」
白い息を吐きながら喋るジョングガ。
俺は勇気が出なかった。
ずっと愛していた人だから。
でも、ジョングガには他の人がいるんだ、
そう自分に言い聞かせ、冷えた口を動かす。
テ「結構前の話なんだけど、街中で女性と歩いているジョングガを見たんだ。」
俺が話し出すと、ジョングガは驚いている表情だった。それでも俺は話し続ける。
テ「ジョングガ、、浮気、してるよね?」
ジョングガは慌てて話し出す。
ジ「それ、僕じゃないですよ!多分、僕に似た人なんじゃないですか?」
テ「いや、そんなわけない。あれは確かにジョングガだったから、」
テ「だから、、もう、終わりにしよう。俺達、このままじゃダメだ。」
そして俺は、心を痛めながらも喋り続ける。
テ「、、、別れよう。」
その頃の俺は、まだ何も知らなかった。
勘違いしていたことも、ジョングガの心を深く傷つけたことも。
🐻Continue🐰
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