テラーノベル
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咲月の部屋は地獄と化していた
利久:おい咲月!俺という男がいながらアイツと浮気してたのか!?ふざけんじゃねぇぞ!
咲月:違うの!本当にたまたま近くで会ったんだって!
利久:そんな嘘通用するかよ!
そう言って利久はそばにあった皿を割った
咲月は床にうずくまり,頭を抱えながら震えていた
利久:俺の知らないところで何ニコニコしてんだよ!ふざけてんのか!あぁ!?
咲月:ごめん…ごめんなさい…
もはや謝る事しか出来ない咲月
利久:おい,スマホ出せ。アイツの連絡先あるんだろ?
咲月:連絡先…?いや,ないよ…!
利久:良いから見せろ!
咲月:辞めて!
利久は強引に咲月のスマホを奪おうとする
その時…
ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
利久:あ?何だよこんな時に…
利久は怒りを露わにしながらドアを開ける
そこには,全身汗だくの壮がいた
利久:お前,さっきのやつか…何の用だ…!
利久は壮に襲い掛かろうとする。だが…
壮:辞めろ!!
壮は利久を強引に押し返し,そのまま勢いよく部屋に入り込んだ
利久:おい!勝手に入んな!住居侵入罪で警察呼ぶぞ!
壮:呼べば良いだろ!困るのはお前の方なんだからなぁ!
壮の声が部屋中に響き渡る
壮:さっちゃん!!
壮は咲月の元へ向かう
咲月:壮ちゃん…?何で…
壮:説明は後だ
そう言って咲月の前に立つ壮
咲月は壮の姿に信じられない様子だった
利久:何だよお前…人の女に気安く触りやがって…
壮:お前が決める権利なんかねぇんだよ!よくそんな事がまぁ言える…
利久:うるせぇ!咲月をどう扱おうが俺の勝手だろ!俺が必要なんだよ!なぁ,咲月!?
咲月は首を横に振る
そして,そっと壮の服を指でつまむ
壮:そんなの違う…!さっちゃんはゴミなんかじゃない!お前が壊してんだろ!?さっちゃんの人生も何もかも!
利久:…んだとテメェ…!
壮:愛してるなら相手傷付けんのか!?愛してるなら大切にするもんだろ!そんなのも分かんねぇのかよ!お前のやってる事は立派な暴力で立派な犯罪なんだよ!
壮の言葉が全体で響いていた
壮:さっちゃん…こんなヤツ早くさよならした方が良い。その代わり…俺と新しい人生を歩んでいこうじゃないか!だから俺と一緒に逃げようよ!
咲月:壮ちゃん…グスッ
壮は想いを全て吐き出した
コメント
12件
ありがとうございます!
壮ちゃんの「愛してるなら相手傷付けんのか!」の台詞、胸に響きました。利久の暴力描写が生々しくて読んでて辛かったけど、壮ちゃんが現れて守ろうとする姿にほっとしました。咲月さんがそっと壮ちゃんの服をつまむ仕草に、かすかな信頼の芽生えを感じて、続きがすごく気になります。お二人の新しい人生、応援したくなりました。