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一通り回り終わったんちゃうか?
来た道を戻る____
手はいつの間にか離れていて____
『あ〜めっちゃ帯きつい〜食べ過ぎたぁ〜』
「いっぱい食べとったもんなぁ」
俺の前を歩く実樹は、キョロキョロと屋台を見渡しながら
『あっ!のびるチーズのやつや!』
『あっ金魚すくいもあったんや〜』
楽しそうに話す________
ふと
俺の方を振り返り
『信ちゃん!』
俺の名前を呼ぶ。
「ん?」
優しく聞くと
『楽しいね!!!!!』
そう言って笑う実樹は____
お祭りで人混みの中
屋台でキラキラと電気や看板の中
実樹の笑顔は____
何よりも輝いて見えた。
周りのもんが何にも目に入ってこんくなって聞こえんくなって____
俺と実樹だけの世界におるんかと思った____
時間が止まるってこういう事を言うんやな。