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第五話 〜揺らぐ信頼、失われた時間〜
冒頭──明け方のヘリ搬送中、突如機内に緊急事態が発生。
【患者】(痙攣を起こす)
「うっ…!」
【中島蓮】(驚いて)
「急変です!血圧が急降下!」
【藤原大輔】(操縦中、後方を確認)
「上空で処置するしかない。中島、冷静に行け!」
中島、必死に処置するが…注射器を取り違える。
【佐藤悠真】(無線)
「何をやってる!?それじゃない、肝機能にリスクが出るぞ!」
藤原がヘリを急旋回、強引に病院へ引き返す。
その後──患者は一命を取り留めるも、処置ミスが問題に。
【病院会議室・指導医会議】
「中島医師の処置にミスがありました。監督責任は?」
中島、沈黙の中で顔を伏せる。
【中島蓮】(心の声)
「俺のせいで…搬送が遅れた…」
佐藤は黙ってそれを見つめるだけ。いつものようにフォローの言葉はない。
夜。藤原が屋上で中島に缶コーヒーを差し出す。
【藤原大輔】
「完璧な医者なんていない。だが、お前のミスをかばうのは現場じゃない。現場で取り返せ。」
【中島蓮】(うつむきながら)
「……はい。」
一方、佐藤も静かに昔の手術記録を見返す。
【佐藤悠真】(独白)
「完璧を求めすぎた俺が、誰かの一秒を奪ってるのかもしれないな。」
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