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…
「…あぁ、丁度会いに行こうと思ってたんですよ、ロシア」
イギリスは刺された腕を押さえながら、そうやって言った
「さっきの暗殺者、貴方が仕向けましたね?」
…なんで、バレて?
そうやって思ったがロシアは首を傾げて、こう言った
「え?なんの話だい?」
少しわざとらしくも思うが、本当にそうやって思ってるようにも思えた
元々そういう奴なのだから、そんな気がするのだろうか…
「…というか、イギリス怪我をしてるじゃないか!?大丈夫なのかい?」
ロシアはスッと目線をイギリスの腕にやって、そこで驚いた顔をして、そう言った
それにイギリスは軽く微笑んでいた
「…大丈夫ですよ、数日程度で治るでしょうし」
声は冷たかったし、ただ上っ面だけの笑みなのだろう
それでも素敵な横顔だし、そういうところが好きなのだけれども
ああ、僕を掴んだ時は少し焦ってくれたのかな?
…あんまり覚えてないや
それよりも、イギリスを傷つけちゃったことの方が強く印象に残っている
「…今日は病院に行くので、もう帰りますね。この件はどこかで話しましょう、ロシア 」
そうやってシルクハットを外して、軽く礼をして、イギリスは去っていった
丁寧で冷たい動作、そういうところは好きなのだけど、行ってしまうのだから気が滅入った
…こんな作戦やるんじゃなかったな
「…ロシア」
「なんだい?」
ロシアはイギリスに軽く手を振って、見送ったあとにこちらを向いてくれた
そんなロシアの胸ぐらをつかむ
「作戦失敗したけど、どうしてくれんの?」
イギリスがロシアのことだけ気にかけたことへの恨みもこもって、そんなことを言った
八つ当たりでしかないけれど、僕にはそれしかないんだ
ロシアをキッと睨むが、ロシアは相変わらず笑っていた
「僕は関係ないだろう?君がミスしただけだってのに」
「うるさいっ!!お前のせいでイギリスに怪我させちゃったじゃないか!」
ぐっとロシアの服を握る
それにロシアがため息をついた
こいつ…
「…ね、フランスくん。手震えてるけど、大丈夫?」
「話を逸らすなよッ」
「僕は一応心配してるんだよ?」
お前の心配なんか聞きたくない
それよりもさっさと謝ってくれ
「あの時、フランスくんは倒れかけたんだし、今だって、顔が少し青い。そんなコンディションなら作戦が失敗するに決まっているだろう?」
「…じゃあなに?僕が全部悪いっていうの?」
それにロシアは僕の腕を掴んできて、僕をぐいっと引き寄せてきた
「そりゃそうに決まってるじゃないか。僕もイギリスくんを傷つける気は無かったんだから、君のミスのせいだよ」
そう近くで囁かれるように言われる
…僕のせい、だって?
そんな、こと、ないに決まってるはずだ
だってこいつが悪いから
僕はなんだって正しいから
そうやって言おうとして、視界が歪んできた
「…なんで泣いちゃうのさ、フランスくん」
そうやってロシアに言われて、泣いてることに気づく
なんで泣いて…?
そう思っている間にもぼろぼろと熱い塊が零れてやまなかった
それをロシアは抱きしめてくれて、背中を撫でてくれた
「今日は体調が優れないんだよね、うんうん仕方ないよ」
そうやって優しく背中をさすられていると眠気が襲ってきた
…そういえば、今日はあんまり眠れてなかったな
眠くなかったから、なんて馬鹿らしい理由で
それで失敗したって自業自得だ
八つ当たりなんてほんと子供らしい
「…ごめんね、ロシア」
そう謝ったのに、ロシアはなにか言葉を返してくれたが、その前に意識がまどろんで、溶けていった
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虚
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#カンヒュイラスト
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すず
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