夜中、僕は誰かの気配を感じて目が
覚めた。ベランダから外にを見れば
あれは、監督生と…
『ディアソムニア寮の服』ボソッ
生徒ということが分かったので
僕はもう1度眠りについた
ケイト
「おっはー、ユウちゃん、
レイちゃん!」
ケイトが挨拶をすると、
リドルがこちらに向かって来た
リドル
「レイ。少しタイが曲がっているよ
ルールの乱れは衣服の乱れからだ
まあ、レイはルールを破ることは
しないだろうけどね」
リドルは僕のタイを直し、
リドル
「うん、これでよし」
兄さんもこういうことしてくれたな
『ありがとう』
リドル
「(//-//)あ、ああ」
グリム
「エースとデュースは、
一緒じゃねぇーのか?」
リドル
「彼らは、ハートの女王の法律
第246条にのっとって、ピンクの
服でフラミンゴの餌やり登板中だ
ところで、昨晩また1人怪我人が
出たらしい」
その人は、スカラビア寮の2年生
ジャミル・バイパー その人は今
食堂にいるかもしれないという
ことで、食堂に行くことになった
グリム
「よぉ。オマエ昨日調理室で
怪我したヤツだろう?
ちょっと話聞かせてくれよ」
ジャミル
「はぁ?急になんだ、あんたら」
?「あ〜っ!この狸、入学式で
俺の尻燃やしたヤツ!ん?
それを消してくれたやつも!」
リドル
「グリム。君は少し口の聞き方に
気をつけたほうがいい。すまないね
朝食中に」
?「ハーツラビュル寮の寮長と、
入学式で暴れた狸。あっはっは!
なんか面白い取り合わせだな」
グリム
「オレ様は狸じゃねぇ!グリム様だ!
んで、コイツはユウにレイなんだゾ」
『レイ・イグロだ』
カリム
「へぇー、そうか!俺はスカラビア寮
寮長のカリム。こっちは福寮長の
ジャミルだ。よろしくな」
グリム
「お、おう。なんか調子
狂うやつなんだゾ」
ジャミル
「で?何故俺が怪我した話を聞きに?」
ユウ
「料理室の安全調査です」
ジャミル
「ふーん?まあ、かまわないけどな」
話によると、カリム頼まれ料理を
作っていると急に手元が狂って
包丁で手を傷つけた。
が、料理の腕前はコック長も舌を巻く
レベルそう簡単に傷手が狂うはずがない
そして調理中、一瞬意識が遠くなった
ような感覚があったそうだ
ユウ
「めまい?」
ジャミル
「ほとんどの奴らはそう思うだろうが
俺にはあの感覚に少し覚えがある
おそらく、ユニーク魔法の一種だ」
「「!!」」
カリム
「そっか、ジャミルのユニーク
魔法は ふぁっフガフガ!」
カリムが何か言おうとした瞬間
ジャミルが口を挟む塞いだ
カリム
「〜〜ぷはっ!なんで口を塞ぐんだよ」
ジャミル
「今は俺の話はいいから。とにかく
犯人が使った相手の行動を制御
できるような魔法だと思う」
ケイト
「なるほとまね〜。だから目撃者
的には本人の不注意にしか見え
なかったってことか」
リドル
「もしそれが一瞬のことなら、被害者
自身も自分の不注意か操られたのか
判別がつかないかもしれない」
リドル
「僕も階段から落ちかけたとき、
無理やり操られた感覚はなかった」
ケイト
「ってか、そんな魔法、犯人捜すの
無理ゲーじゃん。どうする?」
グリム
「人を操れる魔法…ハッ!俺様もそれを
習得すれば、毎日人をあやつって、
学食のパンを独り占めできるんだゾ」
リドル
「パンを独り占めって、もう少し
まともな目標を持ったらどうだい?」
グリム
「そしたら、デラックスメンチ
カツサンドも食べ放題……ん?」
デラックスメンチカツサンドで
体が勝手に動いたなんて話をグリム
から聞いたな
グリム
「あ”〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
「「!!!」」
カリム
「なんだ!?急に大声出して」
グリム
「オレ様知ってるんだゾ!
そのユニーク魔法使うヤツ!」
リドル
「なんだって?」
『ラギー・ブッチだ』
ケイト
「ラギーって、サバンクロー寮の?」
リドル
「捕まえて話を聞きだそう」
ケイト
「ええっと、ラギー・ブッチくんは
2年B組だね」
リドル
「2人とも、ご協力感謝する」
カリム
「おお。なんかよく分かん
ねーけど、頑張れよ〜!」
それから教室に向かい話を聞こうと
したが、ブッチにユニーク魔法を
使われるのは間違いない為、リドルが
ユニーク魔法を使おうとすると
ラギー
「あれれ〜?リドルくん
マジカルペンなしにそんな強い
魔法を使って大丈夫っスか?」
リドル
「え?あ、あれ!?
僕のマジカルペンがない!」
グリム
「おい、ケイト!お前の
ペンもねぇんだゾ!」
ケイト
「うそっ!マジで!?」
ラギー
「シシシッ!アンタらさては
お坊ちゃん育ちっスね?
懐ガラガラ、隙ありすぎ
楽勝で盗れちゃったっス」
グリム
「ふな”っ!?アイツ、いつの間に
魔法を使って2人のマジカルペンを
盗んだんだ!?」
ラギー
「嫌っスねぇ。こんなの魔法使わ
なくても余裕っスよ!ってわけで
こんなとこでボコボコにされちゃ
たまんないんで、退散させてもらう
っス!バイバーイ♪」
グリム
「コラー!待つんだゾ〜〜!」
リドル
「くっ、待て!止まらないと首を
はねるぞ!オフ・ウィズ…」
ケイト
「ちょっと待った、リドルくん!
やっと身体からブロットが抜けた
ばっかなんだから、ダメだって!
あっ、エースたゃん、デュースちゃん
良い所に!!」
エース
「え、どーしたんスか?
そんなに慌てて」
リドル
「連続傷害事件及び、マジカルペン
窃盗の犯人な逃げた!君達、今すぐ
ラギー・ブッチを捕まえろ!
さもなくば、おわかりだね!?」
デュース
「ええ!?」
エース
「オレらとばっちりじゃん!」
ユウ
「選手選抜アピールのチャンスだよ!」
デュース、エース、グリムが追いかけ
その後をついて中庭まで来た
ラギー
「シシシッ!3人がかりで
そんなもんスかぁ?
大したことないっスねぇ」
エース
「ぜー、はー、なっ、なんなの
アイツ!?めちゃくちゃすば
しっこい!」
デュース
「はぁ、ただ足が速い、というより、
高低差を飛び越える能力が尋常じゃ
ないな」
グリム
「ふなぁあぁ オレ様でも
追いつけないなんて」
早く図書室に行きたいんだがな
僕がやった方が早いか
『リドル、僕がやるか?』ボソッ
リドル
「え、レイも良いのか?」ボソッ
『ああ』ボソッ
ラギー
「シシシッ!こんなんスラムの
裏道に比べたら余裕っスよ」
その瞬間、ブッチの横を何かが
通り過ぎ手に持っていたマジカル
ペンはなくなった
ラギー
「な?!マジカルペンが!」
ブッチは後ろを振り向いた
後ろに立っていたのは、
マジカルペンを持った『レイ』
ラギー
「レイっスか。はぁ、確かにレイには
勝てないっスね。つかさぁ、もし
ここでオレを捕まえたってアンタら
オレが犯人って言い切れなくない
っスか?」
デュース
「なんだと?」
ラギー
「だって、オレが怪我させたって証拠、
ないっスよね。誰か俺の魔法を使って
るとこ見たんスか?そんで、それ
写真に撮ったりしたんスか?してない
っスよねぇ?」
やめろッ
僕は唇を噛み締めた
ポタ
エース
「うぐっ そ、それは」
ユウ
「卑怯者〜!」
ラギー
「卑怯者?褒め言葉っスわ。シシシッ!
次に俺を追い回すときには証拠を
揃えてから来てくださいっス。ま、
レイは別として、君達じゃ次も無理
だろうけど」
もうやめろッ
唇から顎に血が滴る感覚がする
ポタ
グリム
「ううう 悔しいんだゾ〜」
ラギー
「んじゃ、今日の追いかけっこは
ここまで。ばいば〜い♪」
ブッチがこちらに歩いて来る
ラギー
「レイ?どうしたんスか?」
僕の頬に手を置き、流れる血を拭う
『なぁ、ブッチ。証拠がないからって
なんでもしていいわけじゃない』
金品を奪っても、
証拠がない。だって殺されてしまうから
証拠がない。だって食べられてしまうから
証拠がない。血の跡以外残らないから
証拠がない。私達じゃないから
証拠がない。守り神様がやるから
証拠がない。守り神様から貰うから
『ブッチは、これ以上道を外れるな』
ポタ ポタ
また、黒く染まる
ラギー
「…」
ラギーは僕を抱きしめて、行ってしまった
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