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琴寧
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そうして織田信長は部屋に籠もり続けた。食事の量も減り、やつれていく姿に、家臣すら本当だと信じ込んでいった。
柴田勝家は伝える。
「織田信勝様、殿が家督相続の件でお話があるとのこと」
「どうか、殿の元へ……織田家のために、家督を正式にお継ぎください」
(殿……これで良いのですよね……)
(詳しくは仰りませんでしたが……この勝家の考えは間違っておらぬはず……)
信勝は上機嫌になる。
「よし、会いに行こう🎶」
「これで織田家は安泰じゃ!!」
信長の罠に気づかぬまま、呑気に部屋へと向かった。
織田信長はやつれた顔で、弱々しく言う。
「よう来てくれた……な……ゴホゴホ…信勝」
「次の当主はお前じゃ……」
(かかったな😏)
信勝は笑顔で答える。
「はい、兄上。織田家はこの信勝が……」
言い終わる前に――
グサッ。
背後から刃が突き刺さる。
(………)
柴田勝家はただ黙っている。
信勝は血を吐きながら振り返る。
「勝家……貴様……💢💢」
「……うらぎって……いたか……」
「兄上……アニウエ……」
勝家は叫ぶ。
「信勝様……ごめん!!」
そのまま、介錯する。
織田信長は弱々しく言う。
「……辛い役を、させてすまなんだな」
「そしてよう俺の考えを読んだ」
「流石、柴田権六勝家じゃ……ゴホッ……」
信長は静かに筆を進める。
織田信長の病は、真っ赤な嘘であった。
織田信勝はそれに騙され、そのまま命を落と――
その時。
バタン。
信長はその場に倒れ込んだ。
勝家は続ける。
「ああ……無茶をなされましたな」
「まさか食事の量を減らし、自らを本当に病のような状態にまで追い込まれるとは思いませなんだ」
「続きは私が書きますゆえ、どうかしっかり食べて休んでくだされ……」