コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「蒼さん!今日のお礼にマッサージさせてください!」
彼は携帯を見るのを止め
「急にどうした?今日は大丈夫だよ。桜だって疲れてるだろ。もうゆっくり休みな」
そうはいかない。
強引に蒼さんの後ろに回り、肩に触れる。
「イヤです!私、何も出来てないし。ちょっとでもお礼をさせてください」
強引に肩を揉む。
やっぱり凝ってる。
「っ……。痛いけど、気持ち良い……。あっ、そこやばい」
「ここですか?」
ゴリゴリ音が聞こえる。
「そう……。そこ……」
「桜?」
マッサージをしていると名前を呼ばれた。
「はい?」
「また……。行こうな?」
「えっ……」
思わず、手を止めてしまった。
「俺も今日はすごく楽しかった」
蒼さんの表情は見えない。
が、彼がそう言ってくれるのなら
「はい!行きたいです。あっ、今度は遥さんもどうですか?蘭子ママさんとか?」
みんなで遊びに行ったら楽しそう。
しばらく蒼さんは無言だったが
「そうだな。それも楽しいかもな」
そう言ってくれた。