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るるくらげ
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保谷東
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今日は森田先生のゼミ。係と同じように実験班を決めることになった。1年間研究をしていく実験。なので、ある程度希望は取るものの、先生が基本的に決めているということもあるので、何となく進んで行くことに。
僕は近藤君という人とセットになって1年間やっていくことになった。
「よろしくね」
「よろしく」
と軽く挨拶をして、その後も実験班が決まって行くのを眺めていくことに。決まった実験班は希望したものに一応なったのだけれど、なんというか実のところ具体的にどうなのかということは分かっていない。
だからそれもこの後いろいろ引継ぎとかもあるのだろうけど。
それから、毎週、森田先生のゼミと並行して森田塾が開催されていくことになるのだけれど、基本的に塾は同じことをやるだけ。
だんだんと僕以外にも疑問に思ったのだろう、最初は参加していたものの、時間が経つにつれて人は減っていった。
「・・・これに何の意味があるのだろうか」
良かったのかどうなのかわからないのだけれど、森田研究室に入った同期は全員、仲の良いグループではなかった。つまり、研究室の何かしらで集まる。ということだけで、他に誰かのアパートに行ったりとか、食堂にご飯を食べに行く、一緒に遊ぶということが殆どない。
だからゼミはともかくとして、森田塾で行われていることについて話す。なんていうことは起きなかった。
とはいうものの、講義では顔を合わせるわけで。
僕はあえて早坂君の隣に座った。
「どう思う?」
「どうって・・・どういうこと?」
僕は彼に話を持ち掛ける。
「森田塾の事。あれなんなの?」
「さぁ・・・俺にもさっぱりわかんないけど」
感想は同じらしい。
「真本君、でも今日の森田塾も行くでしょ?」
「・・・うんまぁ」
こんな感じの会話になってしまった。どう考えても他の研究室はこんなことをやっていない。ということは明白なのだけれど、どうしてこんなことをしなければいけないのか。という気持ちもある。
それでも何となく、行かなければいけないような気がしているというのもある。
何のなのだろうか。
とかそんなことを考えているといつの間にか講義が終わる。僕と早坂君はとりあえずいつもの部屋に向かうことにした。
いつも人たちが集まり、いつもと同じ内容をやる・・・と思いきや、今日は少し別なものが入ってきた。
「じゃあ今から課題を渡します」
「課題?」
そういうと戸崎さんは後ろの方に置いてあった本の束を運んできて、前の机に置いた。
「いまから、本を1冊渡すから・・・えっと、11月頭の森田塾までにこれをまとめて発表してね」
とのことだった。
するとそれまで角に居たイガさんがやってきて、一人一人の顔を見ながら本を選んでいく。本は同じものではなく、それぞれ内容が別のモノ。しばらくそれを眺めていると僕の手元に本がやってきた。
「成功と失敗について」
・・・なんだこれ。本屋でよく見るような自己啓発系の本なのだろうか?とそう思って隣の人のを見ると「栄養について」とか更に隣は「畑について」、向かい側に座っている早坂君には「大豆について」の本が渡されていく。
本をじっと見つめた後、少し開いて内容を読んでみることにした。
するとまた声がかかる。
「発表のやり方はパソコンでプレゼン資料を作ってもらって、それをプロジェクター使って、ここでやってもらうよ」
そうか、なるほど。なるほど?いやいや、プレゼン資料なんか作ったことあったっけ?どうやるんだろうか。
「それと、今回の課題は4年生と2人でやってもらうよ」
そう言うと戸崎さんはパソコンを見ながらそれを言って行く。どうやら決まっているらしい。
僕が一緒にやる4年生は小山さん。と言う人だった。何回かゼミや森田塾で見たことはあったものの、話したことがない人だった。
「それと、今日はバーベキューがあるから」
「バーベキュー?」
「そう、月1でやってるやつなんだけど、今日から3年生にも参加してもらうよ」
とのことだった。