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abc
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つぶ貝
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#さのじん
さき
156
にー
184
現在、佐野勇斗は生徒会室で一人ニヤニヤと笑っていた
その理由はもちろん吉田仁人のことを考えているからである
勇斗「……ふふっ」
思い出すだけで頬が緩んでしまう
今でこそ毎日のように顔を合わせ遠慮なく言い合える仲になった2人だが初めて出会った日のことを勇斗は今でも鮮明に覚えていた
――あれは、吉田の入学式の日
当時、すでに生徒会長を務めていた佐野は長々と続く入学式にすっかり飽き飽きしていた
勇斗「……ふぁ〜」
壇上の話を聞き流しながら大きなあくびを一つ
早く終わらないかな
そんなことを考えていたそのときだった
『続きまして、新入生代表、吉田仁人』
名前を呼ばれ一人の生徒が壇上へと上がる
背筋を伸ばし堂々と前を向くその姿
凛とした声で淀みなく答辞を読み上げる姿
その瞬間佐野は思わず目を奪われた
勇斗「……え」
さっきまでの退屈が嘘のように消え去る
気づけば壇上の彼から目が離せなくなっていた
そして、佐野は悟った
――あ、俺、この子好きだ
人生で初めての一目惚れだった
その瞬間、佐野勇斗の中で何かが決まった
絶対に生徒会長であり続けよう
そして、いつかこいつを副会長にしてずっと俺の傍にいさせよう
……と
ちなみに、今でこそお互いを呼び捨てにしている2人だが実は佐野と吉田は先輩と後輩の関係である
それからというもの、佐野は少しずつ吉田との距離を縮めていった
そして、ついに生徒会長としての立場を確立し吉田を副会長に任命
こうして、念願叶って吉田を自分の傍に置くことに成功したのだった
……そう
佐野勇斗という男は根っからの主人公気質なのである
一度欲しいと思ったものは何としてでも手に入れる
そのためなら、どんな努力も惜しまない
ただし、恋愛に関しては少々やり方を間違えている気もするが
勇斗「……仁人、かわいいなぁ」
一人でそんなことを呟きながら再びニヤニヤし始める生徒会長
そんな彼の様子を生徒会室の扉の陰から三人がじっと眺めていた
太智「……なんや、あの顔。気持ち悪いわ」
柔太朗「なんか……入りづらいね」
舜太「てか、なんかブツブツ言ってへん? 太ちゃん能力使って聞いてきてや」
太智「なんで俺やねん!」
舜太「ええやん、気になるやん!」
太智「いや、気になるけども……!」
小声で言い合いながらも三人はなかなか生徒会室に入ろうとしない
すると――
仁人「……何してんの? 入るぞ」
突然、背後から声がした
三人「「「うわっ!?」」」
振り返れば、そこには当の本人吉田仁人が立っていた
仁人「何そんな驚いてんの?」
太智「いや、別に……」
柔太朗「なんでもないよ、よっしー」
仁人「……?」
不思議そうに首を傾げる吉田をよそに三人はそそくさと道を空けた
そして、吉田は何の疑いもなく生徒会室の扉を開けた
仁人「おはよー」
室内に入った吉田は真っ先にこちらを見ている佐野と目が合った
仁人「……勇斗、何その気持ち悪い顔」
勇斗「ちょっ! なんでそんなこと言うんだよ〜!」
仁人「いや、普通に気持ち悪いから」
勇斗「ひどくない!?」
そう叫びながら佐野は勢いよく立ち上がると吉田に抱きついた
勇斗「仁人〜!」
仁人「うわっ!? ちょ、おい!」
突然のことに吉田は佐野を押し返そうとする
……が
仁人「っ、ちょっと! 離れろって!」
勇斗「やだ〜」
仁人「おい!!」
体格差もあってか佐野はびくともしない
仁人「…………」
勇斗「……仁人?」
仁人「……もういいわ」
とうとう諦めた吉田は深いため息をついた
佐野はというとそんな吉田の様子など気にも留めず満足げにその場に留まっている
扉の前で一部始終を見ていた三人はそろって呆れたようにため息をついた
太智「……また始まったわ」
柔太朗「ほんと毎日よく飽きないよね」
舜太「勇ちゃんほんま仁ちゃん好きやなぁ……」
三人はこれ以上付き合っていられないとばかりにそれぞれ自分の席へと移動していった
今日もエビダン学園の生徒会室はいつも通り騒がしい
― 塩﨑太智の能力 ―
写真などの画像を通じて別の場所へ移動することができる
ただし、移動先となる写真や画像が必要
コメント
3件

なんで私が超能力+学園系好きってわかるんですか?(( 吉田さんの能力隠しとくとことか一話につき1人ずつ能力わかるのとかワクワクしますね!!厨二びょ…ファンタジー心(?)に刺さります!!
💛ちゃんが大好きすぎて、愛が強い🩷さん。いいですね、読みながらニヤニヤしちゃいます。そして💛ちゃんと一緒にいたくて、有言実行をしていく。愛ですね🤭
第4話読み終わったよ〜!佐野会長の一目惚れシーン、めっちゃ良い…「あ、俺、この子好きだ」って心の中で悟るところ、運命感じちゃう🥺 しかもそのために生徒会長に居座って副会長に引きずり込むとか、執着の仕方が可愛くて笑った。今の仁人くんとの距離感も自然で、抱きついて「やだ〜」って言う会長に仁人くんが「もういいわ」って諦めてる空気感、好きだな。太智たちのツッコミも絶妙で、生徒会室のノリが伝わってきて楽しかった!能力の伏線も気になる〜続き楽しみです☺️