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キーンコーンカーンコーン
今日はこれで終わりか…。
「一旦外の景色も味わってみよう…」
そう呟いた瞬間、何か叫び声が聞こえた。
「キャー!!山本くんだわー!!」
山本…山本由伸…。
確か生徒会の役員だった気が…。
「山本?ああ山本由伸先輩ね…」
「へぇー、俺の名前知ってるんだ、まさか転校生だとか?」
「はい、そうですけど」
おぉ、近寄ってきた。 私のこと気になったんだろう。 さすが、生徒会。 私を転校生だとわかってる。
「そうなんだ、よろしくな」
はい、完了。
いや、怪しいって思わないんだ…。(;-_-)
「綺麗だねー!やっぱり桜花学園は凄いよぉ」
自然に囲まれている、桜花学園は羨ましい。大都市の超有名学園だから。
「てか、生徒会室行かないと…」
景色を見るんじゃなかった。
数時間前
「放課後、生徒会室に来い、話がある」
会長に言われた言葉。何か面倒くさい。
何だろう…話って…。 また、怪しい話か。
いや会長の話は大丈夫でしょう。
コンコン
「失礼します」
「来てくれたんだね、西園寺さん」
もちろんです。 会長の言う事は絶対です。
怪しい話ではない事を願っています。
「はい、話って何ですか?」
「これから寮生活だな…俺も緊張するけど、理事長が決めたことだし…」
いやいや、話どころじゃない!!
真面目なイメージだと思ってたのに笑
あ、ちょっと待って。あの制度、理事長が作ったのか…。
「すまない…違う話をしてしまった…」
さすが、気づくの早いです。
でも、その話してる時点でちょっと大丈夫ですか?だよ…。てか、話は何かな。
「会長、その女子生徒は?」
何かティーカップを持った人が会長に呼びかけた。会長と一緒で、背が高い。私、ちっちゃいから背が高いの羨ましい…。
「村上、どうした?」
生徒会書記の村上宗隆だ。
「いえ、何も。それよりもコーヒーを淹れたので是非飲んでください」
コーヒーを淹れるなんて、かっこいい。
どんなコーヒーなんだろう。ブラックとか?それかアメリカンとか!?
「ありがとう、この子にもお茶注いでくれないか?」
2人ともめちゃくちゃ優しい…。
「村上先輩、ありがとうございます」
「いいよ、あと少ししたらできるからね」
優しい。優しいしか言えん。桜花学園…素晴らしい…!!( ;꒳; )
「西園寺さん、委員会はどうする? 」
「どうぞ、お茶ですよ」
村上先輩が注いでくれたお茶。見た感じ、ほうじ茶っぽい。
「ありがとうございます」
ゴクゴク…
「委員会ですか、どんな委員会があるんですか?」
「こんな感じだよ」
委員会の資料が出てきた。
「へぇー、生徒会にも入れるんですね…じゃあ生徒会でお願いします」
生徒会は基本は選挙らしいが、一応入れるらしい。大都市学園、ヤバい。
「じゃあメンバーを紹介する、紙に書いてるから」
プリントには生徒会のメンバーと各委員会の委員長が載っていた。
何か聞いたことある名前ばっかり。
生徒会は佐々木先輩と岡本先輩にはまだ会えてないな…。
「ありがとうございます、あ…生徒会長、寮はどこですか?」
「もう行くか?少しここで休んでいったらどう?」
「それか生徒会のメンバーに挨拶するか?」
「明日挨拶したいとメンバーに言ってください」
まさか、私が嘘をつくことに…。なんてね。
「わかった、じゃあ寮に行くか」
ついに、会長と寮生活が始まってしまいました…。