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二期が終わるゾ☆femです!24話!
美馬 千蔭
映画を見に行く、という予定が今日入っている。
この機に僕は、ある計画を立てた。と言っても、前のようなみみっちいものではない。普通に大事な話である。
僕は、燕さんが好きだ。その好意は僕が一番分かっている。
だが少し、気になったことがある。
わからない。あくまで一つの説だが、燕さんは、美晴のことを好いているのかもしれない。
理由はある。
一つ、美晴の話になるといつものいわゆる、マシンガントークがなくなり、頬を赤らめながら目をそらしているような気がする。
そうあくまで気がする、だ。その仕草一つとっても、気のせいがもしれないほどわかりにくいものだ。
二つ、美晴と話すときはもっと顕著に頬の赤らみが出てくる。目を凝らせばしっかり見えるくらいに。その赤みは日を負うごとに、鮮やかに、濃くなっていく気がする。
三つ、単純に美晴に絡みたがる。
四つ、俺が何年、百合オタやってると思う!?ナメんじゃねぇゾ☆
それが仮説をたてるための材料。だが、それら一つすべて吹けば飛ぶような、気の所為で片付けることのできるようなことばかり。
不確定でどれもこれも燕さんが自分をどう思っているか、それが怖くて生み出した空論にしかならないものなのかもしれない。
気になることは、わかり切るまで求め続ける。モットー通りに動いていたい。
私、気になります!
なので、だ。映画を見た終わりに、試しに告白してみる。OKが出たならそれはそれでめでたい。失敗なら失敗で、彼女の気持ちを素直に聞くことができる。
告白して、玉砕される覚悟くらい有る。でも、その玉砕に価値があるならば、やらない意味は全く無い。
そう覚悟を決めて、土曜日。7時23分42秒。8時の隣町に向かって、少し慣れない道を進んでいく。
それはそれとして普通に映画楽しみである。