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saza
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水羽
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「縁起が悪いわね…」と山富士は言い、「明日又行って来るわ。」と言ったが、「あたしも一緒に」とフルタ女史が言った。「いいえ、2日も空けられ無いから、お留守番お願い。」山富士は1人で行く気だ。「あたくしも明日はちょっと都合が悪いわ」と夫人は言ったが、今日久しぶりの山登りで足が疲れたのである。
翌日、山富士は、今度はしっかりと供物を持ち、フルタが用意した麦茶の水筒とともにリュックに入れた。
今日はあまり天気が良くない。早く帰って来ようと思った。
ホコラの地蔵像までやっと上り、奥の院まで急な登りだが、あと少しだった。麦茶を一口のみ、山富士女史は歩き始めた。
奥の院が見え、ボロい小さな無人の寺だが入り口に山門がある。「えっ!」山富士は昨日フルタ女史が見つけた足跡とは別の足跡を見つけた。山奥で土壌は少しでも雨が降ると湿り、足跡はつきやすい。ゾッとする気分になりながらも、(何とか御供物を捧げて来なきゃ)と思った。
時代劇のような、障子風の戸を開けた。
「ああ~!!」山富士は絶叫し倒れた。
コメント
1件
ああ、ここでまた新たな足跡…! 前回フルタさんが見つけたものとは別、ってのが不気味すぎますね。麦茶の水筒や供物といった日常の持ち物が、逆に山奥の静けさを際立たせていて、ホラーとしての間合いがすごく効いてるなと思いました。最後の「絶叫し倒れた」で何も書かずに引く演出、読者の想像力をかき立てられてゾクっとしました。続きが気になりすぎます…!