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みかとの日々🩷後日談
伊藤 理恵は医療ケアが必要な施設で働く職員の女性。さまざまな病状の子供達のケアをする。
美奈という8歳の少女は、排尿障がいを患って生まれてきた。
今日も朝からつらい排尿処置をしなければならなかった。
「うわああーん、うわああーん」カテーテルを尿道の奥まで通すのは痛みをともなう。通してしまえば落ち着くのだが。「ごめんね、もう少しだからね」理恵は泣き叫ぶ美奈をなぐさめながらカテーテルを慎重に尿道の奥まで進めていく。
通し終わり、ようやく落ち着いてカテーテルの中を美奈の尿が通っていく。「もう痛くないでしょう?」理恵は美奈のお腹をさすりながら言った。「うん……」そして美奈の排尿が終わると、今度は抜く時に痛みが生じる。「やー、やー」「美奈ちゃん今日も良く頑張りました、この時間おしっこするのはこれで終わりよ」しかし、排尿処置はこまめに3時間置きにしなければならない。今は朝の7時。「着替えて食堂でご飯を食べましょう」「うん」こうして子供達との日々は過ぎてゆく。
みかという脳の病気でずっと寝たきりだった少女が亡くなってから一ヶ月。理恵はあいかわらず難病と闘う子供達のお世話をして過ごしている。美奈も本当に頑張っている。美奈は、排尿障がい以外元気なのでいつか治ることを願うばかりだ。