テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「…おい」
「やあさとr」
ガタン!
「!!」
「おい…なんで…」
「なんで10年も経ってから今更連絡してきた!?」
「……」
「答えろよ!」
「昨日は私の誕生日だった」
「それを美々子と菜々子に祝ってもらった」
「…そっくりだったんだ…何もかも」
「祝い方も、プレゼントも人数も」
「何もかも…そっくりだった」
「それで悟の連絡先を探したら…見つかったんだ」
「どうせあの頃から携帯を変えたり壊したりして連絡なんて繋がらないって思ってたのに」
「繋がった」
「その時は夢かと思ったよ」
「でも夢じゃなかった」
「こうやって待ち合わせ場所にちゃんと悟が来てくれたこと」
「今こうやって私の胸ぐらを掴んで私を怒ってくれてること」
「全部全部…嘘じゃない」
傑が泣きながら言う
「こうやって…「会えて嬉しい」とか…「苦しい」とか…」
「「悟が怖い」とか…」
「この感情が、夢だとはとても思えない」
「…そうか」
「…なぁ」
「なんだい」
「お前」
「高専来て教師 やらねぇ?」
「…は?」
「何を言っているんだい?…悟」
「そんなこと…上の連中が許すわけ…」
「そんなもの僕の力でどうにでもできる」
「……」
「なぁ」
「だから」
悟が泣きながら言う
「…教師…やってくれよ…」
「!!!」
「お願いだから…」
「…わかった」
次回-最終回-
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!