テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ゆうな
232
178
41
#みじかめです、!
夢仁羽
104
コメント
4件

フォロしてくれた3人方ありがとう! ♡も全部で50超えたし ほんとに感謝してます!
うわぁ…優しさに包まれる1ページだった…😭💕 ぬいぐるみを受け取るシーン、ころんさんの「この子は、君と一緒にいたいんだって」の言葉がもう…エモすぎてやばい。しかもはちみつミルクとランプの灯りまで、それぞれのキャラの優しさが細かく伝わってきて胸がじんわりしたよ…! 心音くんが初めての場所で少しずつ心を開いていく過程が繊細で、続きが気になりすぎるっ…!🐰✨
トン、トントン……。
重い足取りで、一段ずつ階段を上る。
俺の頭の中は、「これからどうなるんだろう」という不安でグルグルと満たされていた。
琥珀色の優しい照明が照らす階段を上りきったとき、ふと、そこに何かが置かれているのに気づいた。
小さな、グレーのうさぎのぬいぐるみだった。
特段、笑っているような表情をしているわけでもない。
心音 「……あ」
なぜだか目が離せなくなって、俺はじっとそのうさぎを見つめていた。
先を歩いていたころんさんがそれに気づき、しゃがんでうさぎを持ち上げると、そっと俺の両手に手渡してくれた。
ころん 「この子は、君と一緒にいたいんだって」
ぬいぐるみなんて、もっと小さな子どもが持つものだと思っていた。けれど、胸の奥にすっと温かいものが染み渡っていくようで、素直に嬉しかった。
心音 「……ありがとうございます」
ころん 「うんうん。さっ、中に入ろっか」
心音 「はい……」
ドアを開けると、一階とはまた違った、しんと静まり返った落ち着いた空間が広がっていた。
ころん 「ただいま。にしきくん、あっちゃん」
あっと 「おかえり。……あ、その子が心音?」
カウンターの向こうから声をかけてくれたのは、黒から赤への綺麗なグラデーションの髪をした男性だった。よく見ると、右目と左目で色が違う、神秘的なオッドアイをしている。
ころん 「こっちがあっとくんで、こっちはにしきくんね」
ころんさんの言葉に、もう一人、真っ白な髪をした大人の雰囲気を纏う男性が穏やかに微笑んだ。
にしき 「おかえり〜、心音くん」
それぞれの優しい挨拶に、俺は少しだけ肩の力を抜いた。
ふと、壁の時計に目をやったころんさんが、「あっ」と声を上げる。
ころん 「ってもう、夜中の三時じゃん! 子どもは早く寝ないとね。にしきくん、布団空いてる?」
にしき 「空いてますよ。いつでも使えます」
どうやら、俺はここで眠らせてもらえるみたいだ。
状況が掴めないまま立ち尽くしていると、奥からあっとさんがマグカップを持って歩いてきた。
あっと 「これ、飲みな。落ち着くよ」
差し出されたのは、湯気が立つ温かいミルクだった。一口、そっと口に含んでみる。
心音 「……甘い」
あっと 「ふは、はちみつが入ってるんだよ」
あっとくんが低めの心地いい声で耳元で笑う。
ころん 「たくさん頭を使って、疲れちゃったでしょ。眠れなくてもいいから、まずは横になって布団に入りな」
ころんさんに促され、案内された仮眠室のふかふかした布団に体を滑り込ませた。
部屋は真っ暗ではないけれど、初めての場所ということもあって、少しだけ夜の暗闇が怖い。
すると、それを察したようににしきさんが、小さな手のひらサイズのランプを持ってきてくれた。
にしき 「少し明るいほうが、安心して眠れると思うよ」
枕元に置かれたほのかな光は、眩しすぎず、心地よく部屋を照らしてくれた。
にしき 「俺たち、すぐそこの部屋にいるからね。何かあれば、いつでも呼んでいいし、おいで」
心音 「……ありがとうございます」
にしき 「うん。おやすみ、心音くん」
ぱたん、と静かにドアが閉まる。
抱きしめたグレーのうさぎの温もりと、はちみつミルクの甘さ、そして優しいランプの光に包まれて――俺はいつの間にか、深い眠りへと落ちていった。