テラーノベル
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元気ない
翌日。
「奏音、今日静か」
塁がすぐ気づいた。
「え!? そ、そうかな!」
「わかりやす」
佳亮まで言う。
教室の自分の席で、奏音は小さくなるしかない。
昨夜の電話を思い出すたび、胸がぎゅっとなる。
「奏音ちゃん」
奏歌が心配そうに顔を覗き込む。
「なんかあった?」
「な、何もない!」
すると窓際から桜梨がぽつり。
「那月と喧嘩?」
「してない!!」
反応が大きすぎた。
全員の視線が集まる。
「……あったな」
太陽が確信した顔になる。
「ないってば!」
しかしその時。
ガラッ。
教室のドアが開き、那月が入ってきた。
「おはよ」
いつも通り。
でも奏音は、まともに目を合わせられない。
「お、おはよう……」
ぎこちない。
それに気づいたのか、那月は少しだけ目を細めた。
コメント
1件
おお、これはじわじわ来るな……!奏音の「反応が大きすぎた」で全員の視線が集まる流れ、めちゃくちゃ共感したわ。クラスの空気が一瞬で変わるところが映像で浮かぶ。那月の「少しだけ目を細めた」がなんとも言えなくて、次の展開が気になりすぎる🔥 気持ちのすれ違いとか、日常の小さな違和感が上手いな〜!