テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
二宮 × 大森
(攻) (受)
恋人になる寸前ー?
nnmy side
帰ろうと思い、俺が玄関に手をかけたその瞬間、背後から微かに聞こえる小さな声がした。
大森「…いかないで」
振り返ると、元貴がこちらを見上げていた。少しうつむきがちに。
それでも上目遣いで目を合わせてくる。潤んだ瞳に映るのは、戸惑いと未練、
そして――ほんの少しの勇気。
二宮「子供じゃないんだろ、もう」
低く呟いても、その視線は揺るがない。
大森「子供じゃないから…言ってるんだよ」
玄関の外は静まりかえっていた。雨が降りそうな匂いがしている。
でも、それよりも胸の奥で、なにかが鋭く鳴っていた。
俺は、ドアノブにかけた手を離した。
ゆっくりと向き直ると、元貴はまだそこにきて、唇を噛みしめていた。
その仕草すら、もう子供ではないと告げている。
二宮「…甘えないで、俺は、元貴の親でも兄でもない」
大森「じゃあ……何になってほしい?」
言葉が空気を裂いた。
俺の眉がぴくりと動いた気がした。
二宮「冗談言わないでよ、元貴にはまだもっと…」
大森「そんなの、いらない」
遮るように言って、元貴は一歩、距離を縮める。
すぐ目の前にある背中を見上げながら、声を落とした。
大森「好きだよ、もうずっと前から。
ニノさんが他の人と笑ってるだけで、胸が苦しくなる
子供扱いされるたびに、本当は怒鳴りたいくらいで……
でも、そうしたら嫌われると思って、ずっと我慢してた」
俺の喉がわずかに鳴る。
二宮「元貴、何歳だと思ってるの、俺が」
大森「だから言った、子供じゃないって」
元貴はそっと手を伸ばし、俺のシャツの袖をつかんだ。
大森「逃げる理由なんて、もうないよね?」
その言葉に、時間が止まったような静けさが降りる。
やがて、俺は深く息をついてから――
二宮「……馬鹿だね、元貴…」
そう言って、元貴の手に自分の手を重ねた。
少しいつもとは違う感じでかいてみました😗😗😗😗😗
コメント
3件
好きシンプル好き
最高です!!