2 出会った日
始めてアナタと会ったのは高校の入学式の日だった。
「会った」と言うか、「見た」と言った方がいい。
体育館の端、先生達が並んで椅子に座ってる。
どの人が先生になるんだろう…なんて思ってた。
お父さんくらいの年齢の人がいっぱいいる中で若い男の人を見つけた。
その先生を眺めていた時、その人はフワァって大きなアクビをした。
すぐ近くに座ってた年配の先生に注意されてた。
けどその先生は反省するどころか、クシャって笑った。
私は妙にその先生が気になった。
グレーのスーツに白いシャツ。
目にかかるほどの長いフワァッとした髪の毛。
そんな先生を眺めてたら、フッとその人は新入生席に目を向けた。
目が、あった気がした。
少し、ドキッとした。
「では、1年生の担任を務める先生方からの挨拶に移ります。」
その声で、先生はステージに上がった。
ってことは、あの人は1年生の担当なんだ。
ちょっと嬉しかった。のと、急に緊張した。
「あーあー」って声が入るかマイクを確かめてる。
可愛い。なんて思っちゃダメだけど思っちゃった。
「国語を担当してる渡辺です。」
「1年A組の担任になりました。よろしくお願いします。」
A組…私何組だっけ!?
いや、、Aじゃないよ。
だって先生は私が座ってる席から3つも離れたところに座って、生徒たちに微笑んだもん。
何故かガッカリした。
ならせめて、国語だけでも…って思ったけど、それも叶わず、
D組の担任は優しそうなおじさんだった。
そういえば、アナタとの出会いは叶わないことばっかだったなぁ。






