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mtp/omr受
R描写有
背中にぴったりと張りついた体温。若井の腕が、僕の腰のあたりにしっかり回されている。まるで抱き枕みたいにされて、身動きがとれない。
「……声、我慢しないでいいから」
耳元でそう囁かれて、身体が小さく震えた。若井の手が、服の上から僕の腹を撫でて、そのままゆっくり下へ滑っていく。
「や……っ、わか……ぃ、だめ、そんなの……っ」
思わず吐き出した声が、震えて、熱を帯びていた。わかってる。触れられるたびに、僕のほうが先に壊されていくって。
「ほら、もうこんな……敏感になってる」
若井の声は低くて、でもどこか楽しそうで……。まるで僕の反応をじっくり味わうように、指先が布越しにそこを擦ってくる。
「ぁ ゛……っ、あ♡ だめ……、!♡゛」
喉の奥から漏れる声を抑えきれなくて、僕はきゅっと目を閉じた。ダメだってわかってるのに、若の腕の中はあったかくて、心地よくて、抜け出せなくなる。
「可愛い……もっと、俺だけの声、聞かせて」
抱きしめる腕の力が、少しだけ強くなる。そんなふうに言われたら……逃げられっこない。
─でも撫でられてるだけなのに、腰が勝手に逃げる。若井の腕が、僕の身体を抱えたまま、びくともしない。
「逃げんなよ、笑 可愛く感じてるくせに」
耳たぶに、湿った吐息がふれた。ぞくりと背筋が泡立って、僕の喉から、つとめて堪えていた声が漏れる。
「んっ……ぁ、゛……っあ、だめ……っ、やぁ…」
太ももの付け根に、じわじわと指先が忍び込んでくる。服の上から、まるで中をなぞるみたいにゆっくりと──じっくりと、焦らすような動きで。
「……なにがダメなの、こんなに……とろとろになってんのに」
「だって、っ……そんなの……っ」
うまく言葉にならない。息が絡まって、喉が熱くなるばかり。首筋に唇が落とされて、ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて吸われる。
「あ゛……っ♡ ちがっ……そこ、やっ……♡」
言葉の意味なんてもうあやふやで、ただ声になった喘ぎが溢れていく。若井の指先が、服の中へと滑り込んできたときには、もう僕の身体は火照りでいっぱいだった。
「こっちも……触ってほしそうじゃん」
敏感なところにふれられて、ぴくんと腰が跳ねる。滉斗の指がそこを軽くなぞって、押し込まずに、じらすように円を描く。
「やぁっ……、も、やめ……♡ ぁ、あ゛っ……♡゛」
「あー、エロ…笑 その声、もっと聞かせて。俺の腕の中で、ぐちゃぐちゃにされんの好きなんでしょ」
耳元でそう囁かれて、僕はもう、なにも否定できなかった。腕の中で、感じさせられて、声を漏らして。触れられるたび、僕の身体はどんどん、若井のものになっていく。