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ドレスローザにて〜
『今まで見てきた王宮の中で1番立派かもな』
そう言いアマガサは王宮の中へと入った。
『ようこそドレスローザへ』そう言いアマガサを出迎えたのは王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴだった。
『SMILEが欲しいんだってな』不適な笑みを浮かべながらドフラミンゴはそう言った。
『あぁそうだよ、で条件は』とアマガサは少し緊張気味に話した。
それと同時に(只者じゃないなサシで勝てるかどうかすら怪しい)とアマガサの本能が警鐘を鳴らす。
『3つある、一つ目は俺たちが百獣海賊団の傘下に入ること、二つ目はSMILEを輸出する代わりに武器を供給すること、三つ目は海軍にこのことをバラさないこと』とドフラミンゴは言った。
(なんだそれだけか)『わかったいいだろう取引は来月からだ』そう言いアマガサは王宮を去った。
(何事もなく済んだな)心の中で安堵したアマガサは港へと向かった。
ワノ国鬼ヶ島にて〜
『敵襲!敵襲〜!』船員が海の方を見てそう叫ぶ。
カイドウはその声に気づき海の方を見た。
『ゲッコー海賊団か身の程知らずが』そう言いカイドウは『オメェら戦闘体制に入れぇ!』と叫んだ。
『キシシシシ!行くぞオメェら』モリアも声を上げて百獣海賊団目掛けて駆け出した。
『死にたくないなら帰りな!』モンテロは2丁拳銃を乱射するがあまりにも敵の数が多すぎた。
(まだだ、俺にはこれがある)その瞬間モンテロの体は大きくなり恐竜へと変身した。
『頼むぜ、リュウリュウの実 モデルカルノタウルス』そう言うとモンテロは敵兵に向かい突進していった。
『グハァ!』『なんて勢いだ!猛牛か!?』たちまち周りからは悲鳴やどよめきが上がる。
しかし、敵兵は倒せば倒すほど湧き減る様子はなかった。
そのまま抗争は続き二日が経った。
『おーい!ドフラミンゴとの盟約上手くやってきたぞ!ってなんだありゃ!?』アマガサが目にしたものそれは百獣海賊団とゲッコー海賊団が戦っているところだった。
『まずいな』そう言いアマガサは敵兵に向かって走り出した。
『うおりゃぁぁ!』アマガサは敵兵をどんどん薙ぎ倒していった。
『ん?あいつは…』アマガサが視線を向けたさきそこには着物をきた一人の剣士がいた。
『大富豪!8切り!』その剣士はモリアの兵を凄まじいスピードで切り捨てていった。
(なんだ味方か…だがあんなやつ船にいたか?)そう思いアマガサはその剣士に声をかけた。
『おいお前船では見なかった!お前は誰だ!』
『ん?あぁ!あんたがアマガサさんか!なーに俺はアルベルさんに勧誘されただけだよ』そう言ってまた剣士は目の前の敵兵を切り捨てた。
そこへプテラノドンとブラキオサウルスがやってきた。
『なんだお前ら!?』アマガサは焦って声を上げた。
『俺だよアマガサ』そう言いプテラノドンアルベルに変身した。
『あぁそういうことか、てことはこっちはサイエンだな』アマガサがそう言うとブラキオサウルスもサイエンへと変身した。
『そういやアルベルこの剣士は誰だ!?』とアマガサはアルベルに問う。
『あぁ賭場の店主だよ』そう言われたアマガサは(そんなわけねぇだろ)と思いながら一旦はそれを信じた。
そうしてゲッコー海賊団との戦いが始まってから五日が経ちとうとうモリアは退いていった。
『オメェら宴だー!』カイドウは上機嫌でそう叫ぶと 『ウオオオ!』と歓声が上がり宴が始まった。
『そういやアマガサ、ドフラミンゴの件はどうなった』『あぁ、上手くいったよ』カイドウとアマガサは話終わると酒を酌み交わした。
そこへ手配書が落ちてきた。
『五日にも渡る戦いだったからなそりゃ手配書もでるか』そう言いアルベルは手配書を拾い上げた。
百獣のカイドウ 懸賞金34億6100万ベリー
大看板キング 懸賞金9億5000万ベリー
大看板クイーン 懸賞金8億ベリー
大看板ジャック 懸賞金5億5000万ベリー
鬼神アマガサ 懸賞金8億8000万ベリー
謎の剣客カグラ 懸賞金2億7000万ベリー
『謎の剣客カグラ?これってお前のことか?』手配書を拾い上げたアルベルは剣士の方を見てそう言った。
『あぁ多分俺のことだろうな』『へぇお前カグラって言うのかよろしくな』それを聞いたアマガサは快くカグラを海賊団に迎えた。
このカグラもアマガサと同じように百獣海賊団を支えた一人である。
『そういやお前なんかの能力者か?』とアマガサはカグラに尋ねた。
『あぁ、俺はトバトバの実を食った博打人間だ』カグラ曰くトバトバの実はハズレの悪魔の実だが自分で上手いこと応用してなんとかやっているらしい。
『おもしれぇ能力だな今後お前と共に戦うのが楽しみだ』そう言いアマガサはカグラと楽しく酒を飲んだ。
その時一人の船員が慌ててカイドウの元へ走ってきた。
『大変ですカイドウさん!港にロジャーの船が!』『なんだと…』カイドウは顔をしかめた。
『俺が見に行こう』アマガサはそう言い船から出た。
『俺も行こう』そう言いカグラもそれに続いた。
そうして2人は確かにロジャーの目を見た。
(本当に来ていたんだなだが海賊王になった奴らがなぜここに?)そう思って見ているとアマガサは誰かが船から降りてくることに気づいた。
(なるほどな帰ってきたのか…おでん)そう思ったアマガサは『すぐにも鬼ヶ島に戻ってカイドウにこのことを報告しよう』と言い踵を返した。
このことを聞いたカイドウはすぐさま幹部陣会議を開いた。
カイドウは『この先今までの戦いよりも過酷な内乱が起こるだろう、しかし奴が将軍家の跡取りとはな…まいったもんだ』と言って何かを考えていた。
光月おでん、光月スキヤキの息子であり将軍家を継ぐはずだったが海に出て海賊となり今では
27億3200万ベリーの賞金首となった。
『どうするよカイドウさん』アルベルは真剣な顔をしながらそう言った。
『オロチを通して一度やつに会おう』カイドウがそう言うとサイエンやモンテロも覚悟を決めたらしく真剣な顔で『わかりました』と答えた。
『決戦になる前に傘下の海賊も呼べるようにしておけ特にハナフダとドフラミンゴとゴウショウはな、アマガサ頼めるか』カイドウがそう言うと『了解した』と答えた。
そうして幹部陣会議はお開きとなり、再びアマガサは海へと旅立った。
(ハナフダ…ドフラミンゴ…ゴウショウ…この三人を集めても怪しいな)そう思いながらアマガサは水平線を見つめていた。
ワノ国九里にて〜
『カイドウか…厄介な相手だ』そう言いおでんは家臣と鍋を食べていた。
『おでん様!オロチが花の都へ至急来いと!』『錦えもん、そう焦らんでいい』おでんは落ち着いて話す。
『しかしカイドウが!』『なに!?カイドウだと!?』おでんはすぐさま立ち上がり『よし行こう』と言いおでん城を出た。
『やつらが降りてきたぞカイドウさん』アルベルは少し緊張気味にそう言った。
そうしておでんはカイドウの前まで来ると土下座したまま『九里大名光月おでんと申す、以後お見知り置きを』と言いまた立ち上がった。
その後少し沈黙が続いた後オロチが口を開く。
『二人とも今日呼んだのは他でもない、お主ら二人にワノ国を治めてほしくての』そう言いオロチ二人の手をとった。
カイドウとオロチはお互いとても強い力で握手した。
その後カイドウやおでん達はオロチ城に招かれた後お開きになった。
『ケッ!オロチもオロチだ!なんだあの態度は!これじゃ俺たちに味方するかも怪しいぞ!』サイエンは怒りながらそう言った。
『それでもやるしかねぇ』アルベルは真剣な顔でそう言った。
『なーに大丈夫さ!傘下の奴らも来るだろうしよ』モンテロは笑いながらそう言った。
しかしこの戦いは百獣海賊団史上最も過酷を極めること、そして大切な物失う戦いでもあった。
カイドウたちはその道を一歩一歩と歩き続けもう戻れないところまで来ているとも知らずその絶望的な未来に向かって歩いていた。
第9話 完