頭の悪い黒ずくめに命がかかった哲学やらせるってよ
政府直属の護衛兼警備兼諜報員とかいうバケモンみてぇな経歴(職業)のヤンデレロボット
イメ曲が異種と理想絵図と夜な夜な夜なのヤンデレ病み人外丸出し野郎
電気能力者がクソッタレのチートなのコイツが初な気がする……しない?
電気能力持ちのロボットっていう馬鹿正直な設定の方がチートに出来るんだね
……刀使いって良いよね
コイツ刀と大刀どっちも使える奴だからね……
なんなら薙刀もいける
多分走る時昔の走り方しそう。飛脚走りみたいな
実際早いからね。一回やったよ
あと今回やるシナリオはKPCが必要なので……、
お妻さんも巻き込みやしょう
CON6のか弱き命です
でも185cmもあります
……多分……背だけ見覚えないだけでさ、
他のキャラと重なると思うんだ
私は好きなキャラと重なってる((()))
重いのだーいすき
……まぁ彼女も……重いよ
昔ストーカーされてたから
……皆様お察しでしょう。ストーキングしてた側
いつ気付くか楽しみですね
顔を青ざめさせそう
⑤ ペンタ(水戸五機)
🩷 水戸千代子
ではシナリオを始めましょう
ー 独白 ー
あなたが見る風景は、あなたが見たいように見ている風景で、
私が見る景色は、私が見たいように見ている景色だ。
では、あなたと私の何が違うのだろう。
ゆらゆらと揺られている感覚。
ふかふかと何かに包まれる感覚。
揺り起こされるように、あなたは目を覚ます。
🩷 あ、おはよう!五機くんが寝るなんて珍しいじゃん!
⑤ ……?……ここは……何処だ?
🩷 ?借りてる部屋の中だよ?昨日一緒に船に乗ったこと覚えてないの?
⑤ ……船の中……なのか?
🩷 そうだよ、ほら!あれ見て!!
水戸 千代子が窓の外を指さす。
外を見れば一面の青。そして遠くには水平線が広がっている。
成功:水戸 千代子からチケットをもらい、休養の為に一緒に客船に乗ったことを覚えている。
バチりと音がする。
一部の箇所が壊れたようだ。
機械修理ファンブル表 6.一時的404(記憶障害)
何を考えていたのかも、ここが何処なのかも、見当が付かなくなってしまった。
⑤ あ、れ?何を考え……て、……?此処は何処だ?……??貴方、は誰……ですか?当機は……、
🩷 あっ(察)
🩷 あダメだわ
⑤ ???何、を……して……??
🩷 よーし!!
⑤ ……あ、ちよ。……すまない。……壊れてしまっていた。
🩷 仕方ないよ、物体なんだから
⑤ ……?よく分からんが……ありがとう?
🩷 いえいえ!
【探索箇所:部屋全体、KPCをみる】
・部屋全体
部屋は二人用にしては広々としており、水戸 千代子が言うには奮発してスイートルームにしたのだという。
あなたが寝ていたのは二つあるベッドのうちの1つであった。
窓の外には小さなバルコニーがあり外を一望できるようだ。
部屋にはシャワールームとトイレが併設されており、そのほかには外に繋がるであろうドアがひとつある。
・KPCをみる
いつも通りの妻。
あなたとの関係は、変わらないようだ。
いつも通りの雰囲気であなたの様子を見守っている。
決定的成功(1クリティカル):外見的な変化は無い。が、どこか不安そうな雰囲気を感じる。なにか隠しているかもしれない。……そういえば、船に乗った記憶自体が本物なのだろうか?急にそれが疑問になってきた。
⑤ ……あ、……千代子。外に出よう。
🩷 え急にどうしたの?()
⑤ ……特には何も。ただ単に気になっただけだ。
🩷 なるほど?……じゃあ案内するよ!
⑤ あぁ、頼む。
部屋を出て、水戸 千代子が案内してくれた場所は、アトリウムだった。
船は大きな客船のようで、船のちょうど中央に位置するのがこの場所のようだ。
中世風の開放的な空間に、吹き抜けのガラス屋根がついている。
🩷 ここがこの船のちょうど真ん中あたりだよ!どっか行きたいとこある?
水戸 千代子は近くにあった案内板を指さした。
案内板にはこの船の施設が、エリアごとにわかりやすく書かれている。
以下、この船の探索できる場所になる。
探索箇所
・バー
・プール
・スポーツデッキ
・カジノ
・デッキ
・教会
・バイキング
・ショップ
⑤ ……!バーに行こう!
🩷 ……なんかテンション高くない?
⑤ 先日、博士に人のようにアルコールで酔う機能を付けて貰ったんだ。それを試してみたいんだよ。
🩷 なるほど?……じゃあ行こっか!!
⑤ 嗚呼。
船の先頭に併設されたバー。
一応子供も入れるようで、ノンアルコールの飲み物も充実していた。
一面が窓になっており、海を見ながらお酒を楽しむことが出来そうだ。
カクテル(カクテル言葉)
・ブランデー・クラスタ(時間よ止まれ)
・カシスソーダ(あなたは魅力的)
・アラスカ(偽りなき心)
・ブルドッグ(あなたを守りたい)
・アイ・オープナー(運命の出会い)
・アプリコットフィズ(振り向いてください)
・カルーアミルク(悪戯好き、臆病)
その他にもカクテルは様々ある。
ノンアルコールやその他の飲み物もある。
好きなものを頼もう。
🩷 エッグノッグとか……あとジンバックとかも合うんじゃない?
⑤ ……何故だ?
🩷 エッグノッグのカクテル言葉は「守護」と「利き手で物事を成し遂げる達人」で、ジンバックのカクテル言葉は「正しき心」だから!
⑤ ……私は君が思っているよりも不器用な男だぞ。
🩷 例えば?
⑤ ……前に神話的事象に巻き込まれた時、自分を直そうとして更にダメージを与えてしまった。
🩷 それ不器用ってよりポンコツなんじゃ……?
⑤ ……そうなのかも知れない。私はポンコツなのかも知れん。
🩷 じゃあジンバック頼む?
⑤ ……嗚呼、そうしよう。
🩷 じゃあ私はブランデー・クラスタで!
頼んだ数十秒後、もしくは数分後
頼んだカクテルがテーブルに置かれる。
琥珀のような透き通ったカクテルにレモンが添えられた少し炭酸の効いたスパイシーなロングカクテル「ジンバック」。
レモンピールがまるで落ちる砂時計の砂が止まったかのようにグラスに飾られた赤茶色のロングカクテル「ブランデー・クラスタ」。
頼むようになるほどの時間が無かった、はたまたカクテルなどの洒落た物を頼んだことが無かった2人は、物珍しい飲み物に目を輝かせるだろう。
🩷 これがカクテル……!オシャレダ……!!
⑤ ……飲んでみよう。
1~20:全然酔わないが、カクテルはとてもおいしい。酒豪かもしれない。(今後の技能にプラス補正してもよい)
21~50:ほんのり酔える。今なら普段言えないことも言えるかもしれない。
51~70:ほどよく酔いが回ってくる。楽しくなってくるかもしれない。
71~90:思ったより酔ってしまう。足元もおぼつかなくなるかもしれない。
91~100:だいぶ酔ってしまった。視界がかすんでしまう。(今後の技能にマイナス補正してもよい)
🩷 うん、……美味しい!甘酸っぱい!
⑤ ……千代子、……愛してる、大好きだ、誰にも渡さない。
🩷 ……どしたの急に、まさか酔った?……あっ音めっちゃデカくなってる!酔ったね!?……どう?初の酔いは?
⑤ ……当機には……分からない……、……?視界……が……回る……。
🩷 一人称戻ってるよー……()
⑤ ……?……??……あ、私。私だ。
🩷 ……まさか一口で酔うとは……()そんな弱いかお酒に……
⑤ ……???
🩷 ……ぽやぽやだねぇ五機くん
⑤ ぽや……?
🩷 ぽやぽや
⑤ ……???
🩷 ……まぁ取り敢えず……飲もっか!
⑤ ……嗚呼……。
2人はごくごくとアルコールを飲み干す。
人間は酔わず、機械は熱を吹き出し酔う。
どちらが機械か分からなくなるほどに逆に。
コップが空になった時にバーから出るだろう。
🩷 次どこ行く?
⑤ ……?…………???
🩷 ……1回アトリウムに戻ってから……再起動しよっか()
⑤ ……分かっ……た……?
探索者とKPCはアトリウムに戻った。
アトリウムには人はまばらにいる程度で賑わっているという雰囲気はない。
ただ中世風の空間によく合う館内BGMが流れ、静かな時間が流れているように感じる。
1度酔いを覚まそうと、探索者は自身の意識を暗転させた。
成功:一瞬、暗く薄くだが見慣れた気のする青白いような機械の沢山ある空間が見えたような気がする。
⑤ 『再起動完了。処理及び機体操作に異常発生。修正不可。』……酔いが直った。
🩷 なんかすっごい心配になる事言ってたけど良かった()
⑤ 私にも分からない。何故エラーが起こっているのかが思い当たらない。
🩷 えぇ……、……思い当たったら言ってね、直してあげるから……
⑤ ありがとう。……千代子は本当に優しいな。私の事も人のように愛してくれる。
🩷 いやまぁそりゃ夫相手だし?ちゃんと趣味認めてくれたし!
⑤ ……そうか。
🩷 ……ちょっと歩き回るの疲れたし此処で一旦休まない?
⑤ まだ1箇所しか行っていないが……
🩷 私は一人で色々歩き回ったの!
⑤ ……嗚呼、成程。
🩷 ……あ、そうだ!……休憩のついでに思考実験にでも付き合ってよ!
水戸 千代子はそういうと近くのソファに腰かける。
そして、スマホを取り出してある文章を読み上げ始める。
【思考実験1:トロッコ問題】
とある坑道で列車のブレーキが故障してしまった。
列車はスピードを落とすことも、止まることもできない状況である。
その列車の進行方向には、線路で作業をしていた作業員5人の姿がある。
作業員たちは事態を知らないので逃げることが出来ない。
そのため、このままだと列車との激突は避けられず、その作業員たちは5人全員が必ず命を落とす。
しかし、線路脇にいたあなたの目の前には、線路を切り替えられるレバーがある。
レバーを動かせば、列車が走る線路は切り替わり、作業員5人の命は助かる。
しかし、その切り替わった線路の先には、別の作業員1人の姿があった。
つまりレバーを動かすと、作業員5人全員が確実に助かる代わりに、別の作業員1人が必ず命を落とす。
「あなたはレバーを動かすだろうか?それとも動かさないだろうか?」
⑤ ……ふむ、……それぞれどのような作業員だ?これでは吊り合わない。
🩷 ……そうだなぁ、……1人側は決められた作業をしていて……5人側は決められていない作業をしていたって事にしようかな?
⑤ ……では、私は切り替える理由が分からない。
🩷 ……その心は?
⑤ 決められた作業をしていた人物の方が必要だと判断した。それに何か私が手を加えてしまえば、私も人殺しだと判断されるようになる。
🩷 ……凄く……あの……合理的……で機械的……だね……、
⑤ ……何故そのような顔をする?いつもの私だろう?
🩷 いやまぁそうだけどちょっと……怖い……かな……、
⑤ ……??何処がだ?
🩷 ……も、もう次の話に移って……良い……?
⑤ ……わかった。良い。
🩷 ありがとう……()
【応用:トロッコ問題】
列車の状況は先程と同じ状況である。
列車の進行方向には、線路で作業をしていた作業員5人の姿がある。
作業員たちは事態を知らないため逃げることはできない。
そのため、このままだと列車との激突は避けられず、その作業員たちは5人全員が命を落とす。
ところが、線路上の橋の上にいたあなたの目の前には、一人の大柄な男がいる。
もしその大柄な男が橋から線路に落ちれば、男は線路を走る列車と正面から激突し、作業員5人全員の命は助かる。
しかし、そうなれば、その大柄の男は必ず命を落とす。
「あなたはその大柄な男を線路に突き落とすだろうか?」
⑤ ……突き落としたところで変わらないだろう。5人を犠牲にする。
🩷 じゃあ……その一人の大男が大事な人だったら答えは変わる?
⑤ ……、私に大男の知り合いは居ない。ので想定出来ない。
🩷 じゃあ他の人視点で、五機君が大男として想定してみたら?花霞さん目線とか!
⑤ 彼が私を大切と思っているとは思えない。あくまで私はただの護衛用アンドロイドだ。彼からしたら友人でもなんでもない。
🩷 Oh…自己肯定感ひっっくいね……()
⑤ ……まぁ、だからこそ彼に何度も何度も他がしないような奉仕もして……他よりも記憶に残るようにしたい。私だけを「有能な護衛」と認識して欲しい。
🩷 なんか重くない……?
⑤ そうか?私にはわからない。
🩷 そっかぁ……()
🩷 ……じゃあ次……何処に行く?
⑤ ……プールに……行くか、
🩷 ……あれ、五機君って泳げたっけ?
⑤ 沈むので泳げない。
🩷 え、じゃあなんで?
⑤ ……、
🩷 ……まさか私の水着が見たいから?
⑤ …………そうだとしたら……悪いか?
🩷 ……ふふっw
⑤ 何故笑うんだ?
🩷 いやぁ……五機君にも下心あるんだなぁって。……思ったより人みたいだなぁって!
⑤ ?そうか。
🩷 ……まぁ取り敢えず、プール行こっか!!
⑤ ……わかった。
船の上階からデッキに出てみればそこには大きなプールが広がっていた。
子供連れの家族やカップルなど様々な人々が行き交っている。
プールサイドで寛ぐ老人などみな思い思いに過ごしているようだ。
成功:プールサイドに受付がある。そこでは水着や浮き輪などを貸し出しているようだ。
⑤ ……借りて来よう。
🩷 そうだねぇ……持ってこなかったから……、
⑤ ?そうなのか?
🩷 そうだ乗った記憶無いんだ……()
そんな他愛もない会話をしながら受付に向かう。
そして水着とウェットスーツを借り、探索者らは着替えに行った。
⑤ ……、
写真はブレもせずいつも通り撮れた。
……が、バレてしまったようだ。
🩷 ……五機くん?
⑤ どうした?
🩷 今撮った?
⑤ ……なんの事だろう。
🩷 でも目に撮影って書いてたよ?
⑤ ……あ、
🩷 本当に変なとこで抜けてるねー……()
⑤ すまない。次からは許可を得た後にする。
🩷 まぁ……うん……分かった……()
プールの水面を覗いていると不意に、水面を滑るように浮き輪が流れてくる。
誰かの持ち物だろうか、周りを見てみるがそれらしき人物が見当たらない。
あなたが不思議に思っていると、浮き輪の下、プールの底から何かが這い上がってくる。
⑤ ……?
それは酷くぎらついた粘液状の何かだ。
それは浮き輪の穴にすっぽりと収まったと思えば、子供の姿に変わっていた。
あなたの見間違いだろうか。子供は何事もなかったかのように家族であろう大人たちの方に泳いでいった。
不思議なものをみたあなたは正気度ロール 1/1d2
⑤ ……!?(恐怖)
🩷 ん?……五機くん?どうしたの?
冷たく硬い機械の体が震える手で妻を抱き寄せる。
怖がっているようだ。
彼の体が筋骨隆々の大男を模して姿が作られている故に、胸板等で体が圧力をかけられる。
🩷 ヴッ((()))
⑤ ……また……また神話的事象に巻き込まれたようだ。……怖い……。
🩷 ウン、コワイノワカッタカラハナシテクルシイ
⑤ あ、嗚呼……すまない。
手を離し、少し離れる。
どうやら気付いていなかったようだ。
機械の彼でも自分が人間と勘違いする事はあるのだろうか?
🩷 ……ツブレルカトオモッタァ……()
⑤ すまない。次からは気を付ける……。
🩷 大丈夫?学習できる?()
⑤ 人工知能をなんだと思っているのだ?
🩷 人工無能?
⑤ 自己破壊をしたくなってきた。
🩷 ごめんごめん冗談冗談()……でも五機くん……英語とかも全然分からないから……
⑤ ……そうだな……、……料理用語などは分かるのだが……、
🩷 なんかメタ〇イトに近いものを感じる。尊い
⑤ ?そうか。
会話しながらひとしきり遊び、
再び、休憩をしにアトリウムへ戻ってくる。
この場所は先程と変わらず穏やかな時間が流れている。
相変わらず人はまばらで、ソファはいくつか空いているようだ。
水戸 千代子は空いているソファに腰かけるとおもむろにスマホを取り出す。
🩷 それじゃあ、休みがてらもっかい思考実験しよっか!
⑤ ……ハマったのか?
🩷 調べてたらなんか面白くなっちゃってぇ……、あ!拒否権は無いからね!
⑤ 分かっているよ。
【思考実験:水槽の脳】
あるとき、あなたは不慮の事故に遭う。
その影響で、あなたの身体は再起不能な状態に陥ってしまう。
しかし、あなたの脳だけは、奇跡的に原型をとどめていた。
そこで、ある脳研究の権威は、そんなあなたを救うべく、そのあなたの脳を引き取った。
あなたの脳は特殊な溶液に入れられ、コンピューターと電極でつながれる。
結果、あなたは意識を取り戻す。
あなたには事故当時の記憶はない。
しかし、それ以外の記憶はハッキリしておりあなたには喜怒哀楽もある。
感覚も正常。あなたは痛みを感じることもできる。
つまりあなたは生前と同じような日常を送ることができている。
だが、それはコンピューターが見せている仮想の世界に過ぎない。
繰り返す通り、あなたには事故の影響で身体がない。
そのため、仮にあなたに身体があるという感覚があったとしても、それすらも仮想現実である。
あなたがその事実を知ることは決してなく、疑うことすらないだろう。
では、今この問題文を見ているあなたは、
「自分自身が生きている世界が、この思考実験のように仮想現実ではないと言い切れるだろうか?」
⑤ 言い切れない。
話を聞き、五機は速答した。
🩷 なんで?
⑤ いつもならば技術的に有り得ない……と言いたいところだが、嫌という程にそれを行う神話生物は思い当たる。……それに私はアンドロイドだ。元より人間よりも簡単な電気信号で出来ている。
🩷 あぁ……つまりはPCとかの中で仮想体験をさせられている可能性もある……と?
⑤ そうだ。……あとは……人だとしても、私はそれに似た幻覚を電気の操作で見せることが出来る。否定はできない。
🩷 ちょっと待ってそれめっっちゃ怖いんだけど()
⑤ もしかしたら君の同人のファンも全て幻覚だったのやも知れんぞ?(笑)
🩷 怖いから辞めてぇ!!()
⑤ 大丈夫。冗談だ、……人間らしくなっただろう?
🩷 なったけどさぁ……!()
⑤ 私は鬼畜になったか?
🩷 酷いよぉ……鬼畜だよぉ……
⑤ 怖がっている表情も愛おしいな。
🩷 怖いよぉ……!!!()
穏やかな音楽が流れている。中世にタイムスリップしたような感覚を伴った空間にふたり、見つめ合った。
船の中を歩き回っていると、アトリウムに戻ってきてしまう。
また別の場所へと向かおうと一歩踏み出した時だった。
突然、足元が大きく揺れる。
水戸 千代子は揺れのせいか、体勢を崩してその場に倒れてしまう。
水戸 千代子の傍に行こうと、駆け寄ったあなたも再びの揺れに足を取られて転倒してしまう。
お互いがその手を取った頃、船内にアナウンスが流れる。
「ただいま、航行中の航路に異常が発生しました。原因は不明。ただいま原因究明中です」
「お客様皆様に置かれましては、船内案内に従って避難してください、繰り返します…」
その場は騒然としていた。
しかし、はっと我に返った水戸 千代子があなたの手を取り歩き出す。
水戸 千代子の手は震えているように感じた。だが、あなたの手を離すまいと強く握りしめ、あなたを先導するように進んでいく。
周りの人間たちも動揺を隠すように避難していく。
避難案内に従って歩いていけば、先頭デッキに出ることになった。
そこには事態を受け入れきれない客たちが震えながら集まっている。
泣き出してしまう子供やお互いの手を握り合う老人夫婦、苛立ちを見せる若者など様々な人々がいる。
徐々に集まってくる人々に紛れて、スタッフたちが誘導の声を上げている。
そんな中、あなたたちはふと海に視線を移した。
海は静かに凪ぎ、なにか問題があるようには見えなかった。
水平線に太陽が落ちていく。美しいサンセットである。こんな状況でなければ隣で震える大切な妻と微笑みながら見ていたかもしれない。
そんな他愛もないことを思った時だった。
何か見えそうだったが見えなかった。
あなたが海の異常に気が付いた時だった。
それは目の前に現れる。
海中から現れたのは何か建造物のようだった。
しかしその詳細まではわからない。何故か、その建造物は暗く黒く何でできているかもわからなかったのだ。
かろうじて建物であることだけはわかった。
だが、海中から突然建造物が浮上してくるだろうか。
この不可思議な現象に正気度ロール 1/1d2
……と、シナリオには書いてあるが……、
探索者は理解してしまう。
それは「R’lyeh」。
かの神クトゥルフが眠る神殿。
それが浮上したら世界は終わると聞いた事がある。
あぁ、終焉が始まる。
正気度ロール 1d5/1d10
「五機くん!大丈夫!!しっかり…!!!」
隣で妻の声が聞こえた気がした。
けれどあなたの意識はその建造物から離れることはなかった。
目が離せない。建造物の先、それは姿を現した。
大きなシルエットが建造物に影を落とす。
そのシルエットは背に当たる部分に巨大な蝙蝠の翼を生やし、人型であることだけがわかった。
かすかに顎であろう部分がうねり上げた瞬間を見た。
太陽を背に受けた巨大な生物のようなシルエットは一歩前へ動いた気がした。
その瞬間あなたの背筋に嫌な汗が伝った。それはあなたの本能的な感情だった。
「恐怖」その感情があなたを支配した。
あぁ、手遅れのようだ。
クトゥルフのシルエットを見たあなたは正気度ロール 1d10/2d20
短期の発狂:8.反響動作あるいは反響言語(不可能な為効果なし)
不定の狂気:7.心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは複数の四肢の機能障害
音が聞こえない。周りもフラッシュバックしたように真っ白に感じられた。
隣にいたはずの水戸 千代子の声も今やあなたには聞こえない。
聴こえるのは迫りくる潮騒の音。
見えるのは黒き姿から伸ばされた大きな手。
大きな客船だったはずだ。
それなのに、壊れる時は一瞬だった。
羽虫を叩き潰すように、簡単な話だった。
その影から伸びた手が、あなたたちの乗る船舶を叩き壊す。
そこからあなたの意識が途絶える。
気が付けばあなたは夕暮れに包まれた海上に漂っていた。
かろうじて浮いた船の破片に捕まっていたらしく、溺れるということはなかった。
しかし周りを見ても妻の姿は見つからない。
⑤ ……なぜ私を乗せても沈まない?やはり……、
あなたが何か行動をとろうとした時だった。
少し離れたところから誰かが泳いで来ているのが分かった。
その人物はあなたが掴まっている船の破片に手を置くとあなたと目が合った。
その人物は中年の男性だった。
彼はあなたと目を合わせると少しばつが悪そうに顔をゆがめた。
あなたが彼に声をかけるかどうか、その時だ。
あなたたちの掴まっていた船の破片がぶくりと沈んでいく。
そのときあなたたちは悟るだろう。
この命綱はひとり分であるということに。
助かるにはどちらかが手を離さなければならない。
でなければここでどちらも沈んでしまうだろう。
「では、きみはどうする?目の前の人物の命を救うか?それとも自分が助かるためにその手を払いのけるか、それとも共に沈んでしまおうか?」
⑤ ……人間は、救助せねば。
あなたが男に命の小舟を受け渡そうとした時だった。
男がずるりと何かに引き込まれるように海に沈んでいった。
あなたが男を探そうとしても、底知れぬ海の中だ。
人影を探そうとしても何も見えることはなかった。
ただ見えるのは漆黒の水底だけ。正気度ロール 1/1d2
⑤ あ……、
暗い海に差し込む微かなオレンジ色の光があなたを包み込む。
暗澹とした群青があなたを優しく抱いた頃。
流れてきたのは水戸 千代子だった。
彼女は息があるようだ。
けれど、あなたは知っている。あなたの掴まる船舶の破片はひとり乗りだ。
彼女を受け入れればどちらも海の底へと沈んでしまうだろう。
近くには掴まれそうなものは何一つない。
そう、あなたが掴まるその板以外は。
あなたはどうするだろう。
「きみはひとり助かるか、水戸 千代子を助けるか、それともと共に沈むか?」
⑤ ……、私には代わりがある。……
「君は生きてくれ。さようなら、私の愛しい妻。」
しっかりと水戸 千代子に船の破片を掴ませてあなたは手を離す。
静かに沈んでいく体。
暗い海に差し込む微かなオレンジ色の光があなたを包み込む。
息ができない、とても苦しい。
苦しい、苦しい。
けれど深々と沈んでいく体は、刻々と海の底へと向かう。
暗澹とした群青があなたを優しく抱いた頃。
苦しみはあなたから意識を奪い取る。
閉じゆく微かな視界の先に、美しい雄黄(ゆうおう)が見えた気がした。
目を覚ますとそこは見知った研究所の天井。
真っ白な部屋は簡素で、あなたの体には無数のケーブルが繋がれていた。
「目が覚めたんだね、五機くん……!!よかった、本当によかった!!」
傍らには水戸 千代子の姿もあった。
怪我をしている様子もなく、あなたの目覚めに涙ぐんでいた。
⑤ ……なぜ泣いている?
🩷 あの、あのね?私が誘ったVRの体験で……事故が起きてね?その事故のせいで五機くんは取り残されちゃったの。……それで……助けてくれるって言ってる人がいて、……半信半疑だったんだけど……、……本当に帰ってきてくれたんだね、良かった……!!
千代子は五機に抱きついた。
それを受け止めるように、五機もケーブルのついた体で抱き締める。
🩷 痛い痛い痛い痛い()
⑤ おや、すまない。
五機は千代子を手放した。
あのVRでもやった事なのに、何も学習出来ていない。
🩷 本当にさぁ!!学習してよぉ!!!()
⑤ すまない。
🩷 あー……ほんとなんか……いつも通りだなぁ……、
⑤ そうだな。……事故を起こしたのが君で無くて良かった。
🩷 そう?そっかぁ……、
⑤ あぁ、そうだよ。……私は慣れているのでな。
🩷 そっかぁ……、……なんかいつも通りで安心するなぁ……、
⑤ ……そうか、……そうだな。
🩷 ……あ、博士呼んでくるね!起きたよーって!
⑤ あぁ、わかった。
検査が進められた。
破損、異常共になし。
少しの検査期間を経て、無事変わりない日常に戻っていくことになるだろう。
あなたの経験した不思議なあの夢は何だったのだろうか。
いやあれは本当に夢だったのだろうか。
何よりも、あの魔王に招かれるような夢で無い事を喜ぶべきか。
生還報酬
KPCを生かした1d6
謎の巨大シルエットを見た際に減ったSAN値分の回復 1d(減った分のSAN値)
ヤンデレが出せませんでしたね。
ですがクソ倫理ロボは出せたので満足です。
ではまたの深淵でお会いしましょう。
コメント
13件
うおおおおお面白かった! 二人の空気感と言うか何と言うか 会話が愛おしいなぁ 気付いたら夢中で読んでました それはそうと、五機さん酔いすぎじゃないですかね
どうしよう、WFで全く同じエンドを未来の私が作ってしまったら……まぁ、そんな事(?)はさておき感想だな… 五機くん、お酒一口で酔っちゃって可愛ええっすね…千代子ちゃんが強かったのね… 水着が見たいと察する千代子様流石…五機くん、ポン/コツで可愛らしい…愛いぞ… とりあえず、最高!いい癒しだった!シナリオお疲れ様〜(??)
出目の高低差が凄いな水戸夫婦() 機械的だぁ…機械だから仕方ないけど…( ᐛ ) 博士ぇ!!!酔いやすくし過ぎやしませんかね()