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それからも、りおちゃんの両親とりおちゃんは、挨拶に来てくれている。
りおちゃんは、今日学校であったことを話してくれたり、自分で折った折り紙をくれる。
「お姉さん、今日はね、いっぱい紙飛行機を折ったの」
りおちゃんは、、様々な折り方がされた紙飛行機をバックから取り出す。
「これはね、すっごく遠くまで飛ぶの!」
一つ一つの折り紙の説明を一生懸命しているりおちゃん。
「それでね、これが・・・」
りおちゃんの説明を聞いていると、ふと、りおちゃんのかばんから飛び出している折り紙のお花がとびだしていた。
「それでね、ここが・・・って、お姉さん、聞いてる?」
りおちゃんは、私の視線が紙飛行機からそれていることに気づき、私に視線の先にある物を探す。
「このお花、よく折れているね。」
キレイに折られた花たちは、私の手元にある色とりどりの紙飛行機たちとはちがい、寒色メインで作られている。
「これ、入院しているお兄ちゃんに作ったの。」
りおちゃんは、少し寂しそうに口を開いた。
「私ね、お兄ちゃんと、あんまりお話したことないの。」
聞くと、りおちゃんのお兄ちゃんは生まれてころから体が弱く、りおちゃんが生まれるころにはすでに、病院で過ごしていたらしい。
お見舞いに行ってもいつも寝ていて、りおちゃんは、まともに話したこともないらしい。
「私、りおちゃんのお兄ちゃんと話したことあるかも・・・」
たしか、前に会った時は手術着を着ていたもんね。
私の言葉に目を輝かせたりおちゃんは、私にたくさん質問をしてきた。
どこであったのか、どんな話をしたのか、どんな人だったのか。
1回しかあったことがないし、話も薄いものだった。
でも、りおちゃんは嬉しそうに聞いていた。
部外者の私が、彼の妹のりおちゃんに彼のことを話すのは少し変な感じだったけど、いい時間だったと思う。
そのあと、りおちゃんの両親がお迎えに来た。
りおちゃんは笑顔で手を振ってくれ、私もそれを返し、見送った。