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「今日は大根のお味噌、ご飯、きゅうりの浅漬け、明太子のだし巻き、アジの干物。素晴らしい。ほんま助かるわ。仕事の兼ね合いもあって自分で用意するの、最近しんどかったから」

今日は紺色のパリッとした着物を着た青蓮寺さんが、満足気にダイニングテーブルに着いた。

普通の動作なのに身長や見た目の良さがあって、どこととなく優雅に見える。


まぁ、見惚れて居る場合じゃないと。この人は雑誌の中のモデルとか。そう言った感じで、距離を取るのが一番だと心得ていた。


私も急須から、温かいお茶を淹れ終えて席に着く。


「お褒めの言葉ありがとうございます。でも、ニ週間もしたら慣れます。えっと今日、私は午前中に。神社に溜まった、依頼の手紙を護摩焚き奉納。戻ってから食事で、これまた溜まった名刺のファイリング。オカルト雑誌の寄稿の資料集め。それでいいですか?」


「有能で助かる。それでよろしく。あ、夜に話があるから時間頂戴」


話とは? とは思う前に青蓮寺さんがさらりと付けたした。


「犬養夫妻のことで、分かったコトがあった」


「本当ですか」


箸を持とうとした手が止まる。

青蓮寺さんは「嘘ついてどうするん」と、アジの干物の横に添えた大根おろしに、醤油をそっと掛けた。


このニ週間。与えられたことを、こなすことで必死だったが、黒助のことを忘れたことはない。


でも、私には待つと言うことしか出来なかった。

時折り青蓮寺さんから犬養夫妻の出身地。二人の仕事の経歴。私が去った後、会社ではどうだったかと聞かれた。


出身は確か、四国。

会社の経歴は詳しくは知らないが、本社から出張が多いと言っていた。

私が去った後の会社では、まだ勤めており。また出張があるとかないとか。


そんな事を伝えたら。


「四国か。ますますやな。あと普通、会社で不倫騒ぎがあったらそのまま、働くかなぁ。普通、居ずらいやろ。なのに犬養国司はよく、居座っているな」と、言っていた。


何がますますかは、分からなかったが。

会社に残るのは確かにそう。でも持ち前の運の良さで、何とかなったのだろうかと考えてしまう。

けど、犬養国司と関わりたくない。

知ったことではないと、そのことについては何も返事はしなかった。


それより。

──分かったことって何だろう。

気になった。お箸を掴めずに。代わりに手をぎゅっと握り、青蓮寺さんを見つめると視線があった。


「そんな、喉に魚の骨が刺さった顔せんでも。気になるのは分かる。昼はちょっと忙しいねん。夜にはちゃんと話すから。まずは食事しよ。冷めたらもったいない。では頂きます」


青蓮寺さんは醤油瓶をこちらにさり気なく置いて、食事を始めた。

そう言われてしまえば、今直ぐにとは言えない。私がこなす雑務の多さから、青蓮寺さんの仕事が多忙なのは知っている。


仕方ない。夜まで待とうと思い。

ふぅっと、深呼吸をしてから。私も頂きますと手を合わせたのだった。


食事が終わると、青蓮寺さんはご馳走様と。薄鼠色の羽織を羽織って出て行った。


私は食事の後片付けをしながら、つらつらと物思いに耽っていた。

キッチンの前に立って、さっと洗った食器達を食洗機の中に入れていく。


「この家には大分と慣れては来たけど……」


青蓮寺さんの呪術師と言う仕事も、何となくは分かって来た。

青蓮寺さんが呪いを掛ける現場とか、実際に見た事はない。それがちゃんと成就されたとかも知る由もない。


でも手紙での依頼やweb。その相談内容を見る機会はあった。

他にも呪いが成就したことによる。お礼の手紙、品物などを青蓮寺さんに見せてもらった。


依頼のほとんどは最初はどんなことをされて、苦しくて、辛くて、相手を呪って欲しいと書いてあり。

それが叶うことで救われた。報われた。人生やり直せるとまで書いてあったのを目にしたのだった。


それらを見ると、呪いは無いなんて言えなかった。

むしろそんな手紙や思いを知る事で日々。目に見えない呪いに期待している私がいた。


「そうだよね。恨み辛みをずっと抱えるなんて、しんどいもの」


私だって依頼者達となんら変わりはない。

今だに黒助の事を思えば、泣いてしまいそうになる。

こうやって犬養夫妻や勤めていた会社から離れていても、悲しみや怒りがどっと押し寄せて、ふいに心が痛くなってしまうこともあった。


だから、私達みたいに心に闇を抱えってしまった青蓮寺さんはある意味。


「救いなのかな……」


ポツリと呟きながら食器を全部、食洗機の中に入れ終えてスイッチを押す。


洗い終わるまでに、少し休憩と思い。何となくソファに座る気分にも慣れず。

そのまま後ろの冷蔵庫に背を預けて、微かに水音が聞こえる食洗機の音に耳を傾る。


「黒助。私、寂しいよ」


ぽろりと気持ちがこぼれた。


ここに来るまでは、呪いなんてダメだと思っていたけ。


でも呪いを依頼をしてくる人の悩みと言うのは、イジメにあった。

セクハラ、モラハラ被害にあった。

暴力を受けている。

大切な人が理不尽な目に遭っている。


などと、こちらの胸が痛くなるような深刻なもので。必死に何か、心のよりどころを探ろうとしている人が多かった。


その中には単純にアイツが妬ましい。別れさせて欲しいとか、自己中心的なものも多々あったけど。そう言う依頼は青蓮寺さんはキリがないと、ほぼ断っていた。

中には敢えて受けた方が良い。ほっておくと人が死んでしまうかも知れない。

行き過ぎた強い念を抱く依頼者に対しては、電話で相談を受けたり。


時には軽い呪いを相手に掛けて、呪いが叶ったと依頼者に見せ掛けて。

依頼者の溜飲を下げることで、大局的に見ると依頼もターゲットにされた人も青蓮寺さんの手によって丸くコトが収まっているという──ケースもあると、教えて貰った。


こうやって思い返すと、なんだか青蓮寺さんが良い人に見えるが。


「料金が高い。しかも私が印刷したコピーのお札を高く売りつけていることもある。一枚三万円ってぼったくりじゃない」


冷蔵庫に預けていた背中が痛くなり、うんっと背伸びをする。


「でも、それを売り付けているのはなーんか、怪しい業者の人ぽっいんだよね」


その呪いの札を購入する人の発送先を見る限り、変な名前の会社や得体の知れない宗教団体が多かった。

それもあって、印刷したお札の価格を知ってつい。青蓮寺さんに「これってアリですか」と聞いてしまったことがある。


すると青蓮寺さん曰く『鰯の頭も信心から。相手が小悪党なほど気が済んだら、喉元過ぎれば熱さを忘れる、そんな感じでな。その後は関心が違う事に移る。その方が小悪党に目を付けられた人も円満やろ』と、悪びれなく言っていた。


「青蓮寺さんは稀代の詐欺師かも知れない」


そんな風に思ってしまった。

でも、詐欺師は魂までは要求しない。


魂まで要求する青蓮寺さんはやはり、呪術師と言う言葉がピッタリと似合うと思うのだった。


キッチンの片付けが終わってから。

予約していた神社の護摩焚きに向かい。その後、昼ごはんの食材を買いつつ、本屋に寄って。

取り寄せた、青蓮寺さんに渡す資料を受け取った。


手にズッシリと買い物袋の重みを感じるが、家の近くまで戻って来た。あともうちょっと、と手に力を込める。


この辺りは高級住宅街で、街並みが整理されて歩きやすく。景観もとても美しい。

今歩いている歩道も木々がしっかりと剪定されていて、お散歩には最適だと思った。


「お昼は、親子丼と朝の残りのお味噌汁とお漬物でいいよね」


手に持つ荷物を見ながら献立を考える。

二週間も経つとすっかりと、家事に慣れてしまったと思った。

家だって、事故物件だと最初に言われたけど。今のところなにも起こってない。呪われたモノとか、道具とかも見ていなかった。


それよりも家には青蓮寺さんと言う。得体が良く知れない、不思議な人がいるせいかも知れない。

どうしても、意識がそっちに集中してしまう。


「呪術師とか、言うけど妙に律儀なんだよね」


こう言った食費や雑費は全て青蓮寺さんから渡された、電子マネーが入ったカードで買っていた。


私は魂を差し出すとは言ったものの。

バイトの賃金を受け取るのは気が引けて。そこからせめて、光熱費を引いたものを受け取りたいと、青蓮寺さんに交渉していた。


特に欲しいものがある訳じゃない。

最初、ここに来る前に日用品は買い揃えて貰っている。それらが切れる頃には、私の呪いが成就していると思いたい。


残ったお金は黒助のお墓を作って貰えたら、それでいいと思っている。


呪いとは別に。

その他の望みらしい、望みと言えば──。


「もし、出来るなら|国司《アイツ》にビンタの一発でもかましたい、かな……」


ふと、こぼれしまった言葉にはっとした。

一気に胸がざわつく。


あんまり考え無いようにしていたのに、やってしまったと思った。

生活が安定した半面、こうして怒りと言うか。負の感情──不安定な気持ちが突如、表に出て来ることがまだあった。


その何とも言えない。

気持ちの悪い感情がざわりと胸に広がる。違うことを考えようとしても、止められなかった。


きっとビンタの一つでは気がすまない。なんで、どうしてと罵りたくなる。

何故、職場にあんな酷い噂を流したのか。初めから騙すつもりだったのかと。真意を問い正したくなるが──。


「きっと、何を言われても納得なんか出来ない」


なじってやりたいドス黒い感情と。

冷静に。もう終わってしまったこと。

落ち着いて、私。

と、深呼吸するが。

肺に空気を入れる度に。


捨てられてしまったことの恨み辛みが、胸を締め付けた。


さらに私を信用してくれなくて。一方的に縁を切ってきた両親や友人達へのままならない思いが、渦巻いて胸がドキドキして。苦しくて。


思わず、道の真ん中で立ち止まってしまった。


「落ち着いて、深呼吸をしたら大丈夫……」


また深く呼吸して、今は黒助のことだけ考えろと、言い聞かせる。そしてゆっくりと息を吐いて。


気持ちを入れ替えようと、上を向くと青空と背の高いマンションが視界に入る。

それは私が飛び降りようとしていた、廃ビルの高さと良く似ていると思った。


あの時。

死んでいたら、楽になれたのだろうかと思わず考えてしまいそうになった瞬間。


チャッチャッと、何かがアスファルトを走ってくる音がして。ドンと後ろから、足に何かぶつかってきた。


「えっ?」


ぱっと振り返ると、黒いしなやかな体をしたドーベルマンが瞳をキラキラさせながら。

はっはっと。撫でて、撫でてと、催促するかのように私の周りを元気良く周り出した。


「わ、可愛い。君、どこから来たの?」


撫でてあげたいけど、荷物があったし。

リードも紐もあるから、勝手に触れて良いのか迷っていると。

私の返事に答えたのはこれまたはっはっと、走って来た中年の男性だった。

そして、ガシッと地面に落ちたリードを掴んで。犬を抱きしめた。


「はっ、す、すみません。いきなり、チョコが走り出してしまって。本当にすみません。普段、そんなことしない。大人しい犬なんですけど」


チョコとは犬の名前だろう。名前を呼ばれた瞬間、わふっと飼い主の顔を無邪気に、ペロっと舐めた。

しかし、飼い主さんは平身低頭。すみませんと誤り続けるので私はそれを遮った。


「あの、お気になさらないで下さい。私、こう言うことが良くあるんで」


動物に好かれやすい体質というのだろうか。

動物園とかに行くと、寝ていた動物が積極的に動き出し。愛想を振る舞うことは良くあった。

しかし、全く根拠がないのであまり自分から言うことはなかった。


だから、今回もそうなのかと思い。黒いキラキラした瞳の犬を見つめると、犬はわふっと笑うように鳴いてくれた。


大きな体に愛嬌のある仕草に口元が綻ぶ。

飼い主さんの許可を得てから、少しだけ体を撫でさせて貰った。チョコちゃんはとても気持ちよさそう目を細めてくれた。

そして飼い主は最後まで、すみませんでしたと丁寧に挨拶をして去って行った。


私はそれを笑顔で見送った。


「今のワンちゃん。体が大きいのに子犬みたいに懐っこい犬だったなぁ」


ふっと、口から笑みが溢れ。

さわっと優しい風が吹いて私の髪を揺らしたとき。


今の犬の出会いで、先ほどの薄暗い気持ちは霧散していたのに気が付いた。


ちらっと犬が去った方向を見ると、視線の先に飼い主の隣を無邪気に歩いている姿を見て。黒助の事を想い出し、鼻の奥がツンとした。


「私も黒助ともっと散歩したかったな……」


遠ざかる犬の姿を見て、なんとか気持ちを奮い立たせる。


きゅっと上を向いて。今度はビルじゃなくて澄みわたる青い空をだけを見上げて、ぐっと買い物袋を掴み直した。


「うんっ。早く帰って親子丼作ろうっ」


今、出来る事をしようと思ったのだった。

その後、家に戻ってしっかりと親子丼を作り。


昼ごはんを青蓮寺さんと共にし。少々雑談をしてから、夕方前に青蓮寺さんは仕事だと言って出て行った。


それからリビングルームで一人で仕事をこなして、今日のノルマを終わると夕方過ぎだった。


リビングルームの窓から見える、夕陽やビル群はとても美しい。オレンジ色の光を見つめながら。

そのままテーブルに突っ伏す。


テーブルのひんやりとした感触が気持ちいい。

今日はあんまり食欲が湧かなくて、自分の食事を作る気にならなかった。

青蓮寺さんがなにを話すか、気になってしまったこともある。


「うん……どうしようかな」


青蓮寺さんが帰って来るのは八時頃。自分の部屋に戻るのもなんだか、億劫で。このまま少し寝てしまおうかと思った。


ゆるゆると瞼を閉じれば、昼頃にすれ違った元気の良い犬の事を思い出し。その飼い主が羨ましくなった。


「黒助、お散歩好きだったな。近くの公園によく行った……」


黒助の事を思えば弱気を少し追いやれるが、悲しみが増すと思った。

それを追い払うように。なんとか黒助との楽しい、思い出を瞼の裏に思い描き。

深く呼吸を繰り替えしていると、直ぐに眠りは訪れた。


眠りに落ち。


気がつくと。

私はぼんやりと、どこかの庭に立っていた。天気はどんよりとしている。


曇天の空を見上げて。

直感的にあぁ、これは明晰夢だと思った。


しばし、ぼうっと庭を見る。

この庭は広いが、あまり手入れをされて無くて。

雑草が茂らない程度に、手が入っている空き地みたいだと思った。


その他、目立つものと言ったら庭の真ん中あたりにある、背の高いポールに目がいった。

田舎とかで良く見る、多分鯉のぼりのポールだろうか。


さすがに鯉のぼりは吊られては無かったが、ポールの先端に色褪せた風車が付いたままだった。


それよりも、気になるのは庭の端には石が幾つか積み上げられていること。そしてその前には、薄汚れた器がいくつも。


何だか賽の河原みたいで陰気な感じがした。


子供がおままごとで、遊んでいたとしても何か不気味だ。

その庭の片隅に、黒い石が積み上げられているのに気が付いた。

何故か気になり。じっと小さな黒塚を見ていると、そこから「わんっ」と、聞き慣れた犬の声がしてハッとした。


「黒助? その声は、まさか黒助なの?」


思わずその黒塚に駆け寄るが。

不思議なことに、ちっとも距離が縮まらない。

走れば走るほど黒塚は遠去かる。


「な、なんで?」


嫌な夢だと思った。

走って、走って、はっはっと、息を弾ませていると。


後ろから私意外の沢山の『はっはっ』と息を弾ませている音が聞こえて、ばっと振り返る。


そこは庭の風景から、いつの間にか淀んだ暗闇になっていて。私の後ろを。


──沢山の首が無い犬が走ってきた。

小型犬に、中型、大型。

犬種は様々で、長毛種や毛並みの良い犬もいた。


しかし、全ての犬は首がない。

声にならない悲鳴をあげる。


嫌だ、こんな夢、嫌だ。

淀んだ暗闇の中を夢中で駆ける。

悲鳴をあげる。

走る。走る。

怖い。怖い。


このままじゃ、首の無い犬達に追いつかれてしまうのではと思い。

たまらず誰か助けて! と声にならない声を上げると。


──起きや。じゃないと顔に落書きすんで──


と言う、関西弁が聞こえてきて。


青蓮寺さんっ! と次こそ、大声を上げた。

「青蓮寺さんっ!」


「えっ。なに。びっくりするやんかっ」


ばっと顔を上げ立ち上がる。がこんと、デザイナーズブランドの椅子が床を擦った。


横には驚いた顔の青蓮寺さんが居て、私を見てびっくりしていた。


「はっ、……えっ、私。夢を見て……いて」


額に嫌な汗を感じた。心臓がバクバクする。

呼吸がまだ荒い。瞼の裏に不吉な首のない犬の集団が浮かぶ。

嫌な残像を振り切るように、リビングの大窓に視線をやると、すっかり濃紺色。見事な夜景に切り替わっていた。


壁時計をみると二十時過ぎ。少し寝過ぎたと思った。


すると青蓮寺さんがポンと私の肩を叩いてから、向かい側の椅子に座った。


「なんか、うなされていたから起こした」


「あ、ありがとうございます。実は首の……首のない犬達に追いかけられる夢を見てしまって」


はぁっと、深いため息を吐いてから、私も椅子にゆっくりと腰を掛けた。


「ふぅん。首のない犬ねぇ。笑われへんな、それ」


確かに面白くない夢だった。

青蓮寺さんの口調はただの感想じゃなくて。どこか重みというか。含みを感じたが、なんと言っていいかわからず。こくりと頷いた。


「それはそうと、コーヒー買って来た。今から例の件、話すから。これでも飲みながら聞いて」


青蓮寺さんは着物の袖からポンとコーヒーの缶を二つ出して、そのうちの一つを私にくれた。


それは冷たい微糖のアイスコーヒー。

喉が渇いていたのでありがたいと思い。さっそく頂きますと、ぱきっとプルタブを開けて口に含んだ。


口にやわらかな甘みと酸味。香ばしい苦味が、嫌な夢を払拭してくれるようだった。


ぷはっと飲んで。テーブルに缶コーヒーを置くと青蓮寺さんが喋り出した。


「犬養夫妻の事を調べた。ズバリ言うと二人は狗神遣い。僕と同じ呪術師やった」


まさかな、と言う様子の青蓮寺さん。


「いぬがみつかい……?」


また犬。

そして、呪術師。


あの夫妻が呪術師だなんて、全く予想外過ぎた。


しかし珍しく愁眉を寄せている青蓮寺さんに、これは厄介なことになったんだと思ったのだった。

お代はアンタの魂で

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